立憲民主党が、衆院予算委員会の審議で、立民会派に所属する無所属議員に質問の機会を多く与えたり、一部の党幹部が何回も質疑に立ったりしたことが波紋を広げている。
党の人材不足が背景にあるが、党内には不満がくすぶっている。衆院予算委では、無所属議員の岡田克也・元外相のほか、大串博志・元首相補佐官、小川淳也・元総務政務官らが連日、
立民会派を代表して安倍首相や閣僚らを追及した。立民会派から質疑に立った17人のうち、無所属議員は7人に上った。小川氏は8回、大串氏は7回も起用された。
党幹部からは、逢坂誠二政調会長が9回、選挙対策委員長を兼ねる長妻昭代表代行が4回、質問した。それぞれ夏の参院選に向け、公約の取りまとめや候補者選定にあたる立場だが、
党務よりも国会質問を優先したとの見方が出ている。逢坂氏は、衆院予算委の野党筆頭理事を兼務しており、予算委で2019年度予算の審議が続いていた間は、
週に1度の党政調審議会に満足に出席できなかった。7日の党政調審議会で、逢坂氏は「先週までは(出席が)冒頭だけということもあった。今後は多くの皆さんの声を聞き、政策を作っていきたい」と釈明した。
立民が幹部や無所属議員を頼るのは、若手が多い反面、経験豊富な中堅以上の人材に乏しい党内事情がある。今国会での政権追及は、夏の参院選での党の浮沈にも直結するため、
辻元清美国会対策委員長は2月中旬、党会合で「(質疑者が)ちょっと偏るが、ご理解いただきたい」と理解を求めた。
党幹部は「参院選前はこれでいい。人材育成は後でもできる」と指摘する。参院選の公約策定でも、政策通の大串氏の起用を求める声があるほどだ。
こうした状況に、党所属の中堅・若手議員からは、「党外の人に任せすぎではないか」「若手の機会を奪う」と不満の声が出ている。
党の人材不足が背景にあるが、党内には不満がくすぶっている。衆院予算委では、無所属議員の岡田克也・元外相のほか、大串博志・元首相補佐官、小川淳也・元総務政務官らが連日、
立民会派を代表して安倍首相や閣僚らを追及した。立民会派から質疑に立った17人のうち、無所属議員は7人に上った。小川氏は8回、大串氏は7回も起用された。
党幹部からは、逢坂誠二政調会長が9回、選挙対策委員長を兼ねる長妻昭代表代行が4回、質問した。それぞれ夏の参院選に向け、公約の取りまとめや候補者選定にあたる立場だが、
党務よりも国会質問を優先したとの見方が出ている。逢坂氏は、衆院予算委の野党筆頭理事を兼務しており、予算委で2019年度予算の審議が続いていた間は、
週に1度の党政調審議会に満足に出席できなかった。7日の党政調審議会で、逢坂氏は「先週までは(出席が)冒頭だけということもあった。今後は多くの皆さんの声を聞き、政策を作っていきたい」と釈明した。
立民が幹部や無所属議員を頼るのは、若手が多い反面、経験豊富な中堅以上の人材に乏しい党内事情がある。今国会での政権追及は、夏の参院選での党の浮沈にも直結するため、
辻元清美国会対策委員長は2月中旬、党会合で「(質疑者が)ちょっと偏るが、ご理解いただきたい」と理解を求めた。
党幹部は「参院選前はこれでいい。人材育成は後でもできる」と指摘する。参院選の公約策定でも、政策通の大串氏の起用を求める声があるほどだ。
こうした状況に、党所属の中堅・若手議員からは、「党外の人に任せすぎではないか」「若手の機会を奪う」と不満の声が出ている。