創始者・豊田佐吉生誕１５０年で式典 静岡・湖西

豊田佐吉への名誉市民章授与を喜ぶトヨタ自動車の豊田章男社長（右）と
静岡県湖西市の影山剛士市長＝静岡県湖西市で２０１７年２月１１日午前１０時２７分
トヨタグループの創始者・豊田佐吉（１８６７～１９３０年）の生誕１５０年を祝う記念式典が１１日、
出生地の静岡県湖西市で開かれ、孫のトヨタ自動車の豊田章一郎名誉会長やひ孫の章男社長らが列席した。
同じ遠州（同県西部）を発祥とし、トヨタとの業務提携を基本合意したスズキの鈴木修会長も来賓として祝辞を述べた。
佐吉は青年期から便利な織機を次々と発明し、２４年完成のＧ型自動織機は世界から評価を得た。
一連の事業はトヨタ自動車の源流になり、産業発展の礎を築いた。式典には静岡県の川勝平太知事や地元の
中学生ら約２０００人が参加した。佐吉は湖西市の名誉市民となり、章男氏が名誉市民章を受け取った。
あいさつした章一郎氏は「日本を取り巻く環境は厳しさを増している。このような時こそ創業の原点に立ち
返って難局に果敢に挑戦し、産業の健全な成長と元気な日本の創生の一翼を担いたい」と述べた。
鈴木氏は「何はともあれ、おめでとうございます」と祝った。

日米首脳、尖閣への安保条約５条適用を確認

【ワシントン＝岡部雄二郎】安倍首相は１０日午後（日本時間１１日未明）、トランプ米大統領とホワイトハウスで会談後、
共同記者会見に臨み、沖縄県・尖閣諸島について「（米国の対日防衛義務を定めた）日米安全保障条約５条の対象であることを確認した」と明らかにした。
トランプ氏も「日本の安全保障に関与していく」と強調した。
首相は、日米間の貿易や投資を促進するため、麻生副総理兼財務相とペンス副大統領をトップとする協議を新たに始める
ことで合意したことも明らかにし、トランプ氏も「貿易を自由で公平なものにしたい」と期待感を示した。

両首脳は相性抜群？ ＝日米

「素晴らしい友情を育んだ。われわれは相性がいいんだ」。
米国のトランプ大統領は10日の日米首脳会談後の共同記者会見で、早くも安倍晋三首相との「親密」な関係をアピールした。
トランプ氏は会談で、首相を車寄せで出迎えて握手するつもりでいたところ「思わずハグ（抱擁）
してしまうほど親しみを感じた」と打ち明けた。ツイッターには、大統領専用ヘリ
「マリーンワン」機内で、「シンゾー」首相と並んで笑顔を見せる写真を掲載した。
一方、首相は会見で自らの姓の英字表記が、16代大統領リンカーンの愛称「エイブ」になると紹介。
農家に生まれ今も米国民の尊敬を集める英雄と、公職経験なしに大統領に上り詰めたトランプ氏を重ね、
「米国は民主主義のチャンピオンだ」と持ち上げた。トランプ氏が先月の就任式の宣誓で、リンカーンの聖書を使用したことが念頭にあったとみられる。