● 巨人 4 - 6 広島 ○
<22回戦 東京ドーム>
広島が今季を象徴する逆転勝利で、25年ぶり7度目のリーグ制覇を達成。先発の黒田が6回3失点
で9勝目を挙げ、大一番で見事に大役を果たした。
勝つか引き分けで優勝が決まる広島は、初回に黒田が3番坂本に先制2ランを浴び、2点を
追いかける展開となった。それでも3回表、巨人先発・マイコラスに対し一死から
1番田中が四球で出塁すると、2番菊池の痛烈な遊撃ゴロ、を巨人・坂本がファンブル。
このボールが中堅と右翼の間を転々とする間に、一塁走者の田中が一気にホームへ滑り込んだ。
1-2で迎えた4回は、先頭の5番鈴木がマイコラスのカーブを完璧に捉え、左中間席へ
飛び込む同点の25号ソロ。さらに場内の盛り上がりが収まぬ中、続く
6番松山も初球のカーブを右中間スタンドへ運び、わずか2球で逆転した。
広島は続く5回にも、再び鈴木がマイコラスの変化球を捉え左翼席に飛び込む26号2ラン。
まさに“神ってる男”の2打席連続弾で、5-2とリードを広げた。
黒田はその裏に1点を返され、6回も二死一、二塁のピンチを背負ったが、最後は6番ギャレット
を中飛に退け6回3失点。マウンドを降りる際はファンからの黒田コールを一身に浴び、7回に代打を送られお役御免となった。
7回からは今村、ジャクソン、中崎の必勝パターンを投入。8回にジャクソンが1点を返されたが、最後は中崎が33セーブ目(3勝4敗)で締めた。
広島は敵地で2位巨人を直接叩き、25年ぶりのリーグ制覇。ここまで131試合を戦い82勝47敗2分け。巨人に15ゲーム差をつける独走Vだった。