アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

著者の和田裕美さんから贈呈された『人生を好転させる「新・陽転思考」』(ポプラ社、1,300円+税)を読んでの感想です。

人生を好転させる「新・陽転思考」
和田裕美
ポプラ社

この本を読んでの正直な感想・・・・

 

やられた

です。

こんなにわかりやすく、こんなにポイントを押さえて、「自分自身を勇気づける法」を書かれてしまっては、勇気の伝道師も影が薄くなります。

和田さんは、それまで「陽転思考」について講演・研修・ラジオ番組などで語ったり、本の断片に書かれたりしていましたが、

「本を書き始めて7年目、ようやく今回『陽転思考』だけをまとめる気になりました」(P.173)

とありながらも、

「今まで何冊か本を書いてきたのですが、今回のように最初の1ページからまったく書けないという状況にはまってしまうことは初めての経験でした」(P.206「あとがき」)

という難産の末に生まれたのがこの本です。

和田さんは、いわゆるポジティブシンキングと陽転思考を次のように区別しています。

ポジティブシンキングでは(物事の)プラスを見るようにして、マイナスは見ません。
一方、陽転思考では、プラスとマイナスの両方を見て、どっちがいいか自分でチョイスする方法を採ります。
もしくは、あたかも100%マイナスにしか見えない物事からプラスを探して、そこからマイナスとプラスをもう一度見直して、どっちがいいかを自分でチョイスする考え方です。

和田さんは、「事実はひとつ 考え方はふたつ」と表現し、目の前のひとつの事実に対して客観的に、ふたつを比較して選ぶ次のような捉え方を教えてくれています。

最初は、「最悪だ」とパニックに陥る。
     ↓
その事実から「よかった」を探す。
     ↓
「最悪だ」と「よかった」を並べておく。
     ↓
「さて、どっちを選ぼうかな」と二者択一をする。


私がこの本で和田さんに「やられた」と思うほかの根拠は、各章ごとに「ステップ」「パターン」「プロセス」などで実に見事に展開されていることです。

このことを詳しく書くと、それで読んだ気持ちになってしまう人がいるので、これくらいにします。

強くお勧めします。私が今年読んだ本の中で確実にベスト・スリーに入りそうな本です。


◎和田さんと私との出会いは、次のブログをご参照ください。

11月2日のブログ「和田裕美さんが私の取材に! 」
http://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20101102

 
◎和田さんについて詳しくはこちら

公式ブログ http://ameblo.jp/wadahiromi/

株式会社 ペリエHP(和田裕美メインサイト) 
http://www.perie-net.co.jp/

和田裕美「素顔のプロフィール」
http://www.wadahiromi.com/profile.html

 

<お目休めコーナー> 上野駅にて②



コメント ( 2 ) | Trackback ( )



« 続・青春の早... 眠らせない講... »
 
コメント
 
 
 
勇気づけの心理学 (宮原淳一)
2010-11-10 21:46:31
宮原です。
11月5日の仕事帰りに、「勇気づけの心理学」を購入しました。
和田裕美さんの「陽転思考」や「勇気づけ」の考え方は、自分自身の考え方と共鳴共感できる部分がたくさんあるような気がします。
理系出身の技術者であり心理学とは縁もゆかりもなかった私ですが、本の内容にぐいぐいと引き込まれています。
 
 
 
『勇気づけの心理学』ご購入に感謝 (岩井俊憲)
2010-11-10 22:46:52
宮原淳一様

今日もコメントありがとうございました。
『勇気づけの心理学』をご購入くださいましたか。ありがとうございました。

和田さんの陽転思考と明日通ずる部分がかなりあります。
ブログにも書いたのですが、和田さんは、この本を3度読まれたそうです。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。