アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

今朝は4:30頃に目が覚めて、そのまま寝てももったいない気持ちがしました。

そのまま起きて、これ幸いとばかり線香が消える40分ほどロウソクの火を灯してマイク・ロウランドのCDを流しながら瞑想をしました。

私の定義では、祈りと瞑想は次のとおりです。

祈りとは神に語りかけること

瞑想とは神の声を聴くこと

祈りはこちらから神に能動的に願いを伝えることだとすると、瞑想は受動的に神から発せられるメッセージを聴き取ることです。

私たちは、さまざまな場面で祈念し、それこそお願い、お願いの連続です。

そのことを私は否定しませんが、願ったことと同じくらいか、あるいは半分でも聴き取ることが大切なのではないでしょうか?

瞑想で聴き取ることを怠っていると、自分の周囲に降りかかる現実で、私たちに手痛かったり、時には有難かったりするかたちで受け入れなければならない姿として教えてくれます。

だとすると、しっかりと自分に起きる現実を受け止めることは「瞑想的」な営みと言っていいのではないでしょうか?

生の年輪を重ねると、起きる現実や自分の働きかけの結果を謙虚に受け止めることができます。

それこそ、とても有難いことです。


話のトーンは、ここで急に変わります。

昨日の午後は、ヒューマン・ギルドでカップルのカウンセリングをこなし、その後、ある施設に出向き、スタッフのカウンセリングを2件ほどこなしました。

そんな私が最近こだわっているのは、カウンセリングにおいて(1)質問を多発するのはいかがなものか、と(2)上質の質問は「創発する質問」である、の2点です。


『エッセンシャル思考』(グレッグ・マキューン著、高橋璃子訳、かんき出版、1,760円)をじっくりと読んでいてその一部が明確になりました。

あるタイミングできちんと本の紹介をするつもりですが、その中にカウンセリングにも役立つ記述がありました。

非エッセンシャル思考の人は、耳は傾けてはいるけれど、いつも何かを言う準備をしている。
無関係な細部に気をとられ、些末な情報にこだわってしまう。
・・・・・・
自分がコメントすることばかり考えていて、話の本質がつかめない。

この記述で【創発的質問】とこの文章がつながりがあることについてヒラメキました。
受動的にポーンと繋がったのです。

2022年8月5日付けブログ 『ソクラテスの対話』を連想させたカウンセリング道場 には【創発的質問】についてこんなことを書いていました。

対話的なカウンセリングはクライアントに深い「内省」と共にクライアントとカウンセラーとの間に「創発」(注:「生物進化の過程やシステムの発展過程において、先行する条件からは予測や説明にできない新しい特性が生み出されること」『広辞苑』)がもたらされます。

『エッセンシャル思考』のお陰で【創発的質問】についての定義が決まりました。

【創発的質問】とは、カウンセリングの過程において、カウンセラーが用意した質問を超えた、クライアントとの関係性から話題の本質に迫る、いま、ここでの湧き上がる質問

駆け出しカウンセラーは用意した質問を発します。

ベテラン・カウンセラーは【創発的質問】の達人です。

※もしかしたら、オンライン開催:2日ワークショップ (ヒューマン・ギルド、日本アドラー心理学協会、アドラーと仲間たちの会の共催)で【創発的質問】が学べるかもしれません。 

■アドラー心理学に応用するソクラテスの対話法-対話を通じてふたりで見つける課題解決

「ソクラテスの対話法」とか「問答法」という言葉を耳にされたことはあるでしょうか?

「こんな言葉を聞くのは、初めてだなぁ」と思われた方も、ご心配なく! アドラー心理学に興味があり、より深くアドラーを学んでみたいなぁ、と思われる方だったらどなたにでもご参加いただけます。
アドラー心理学を学び始めて間もない方にも、セラピストなど専門家の方にも、それぞれの立場で役立てていただける内容でお届けいたします。

このコースは、ミニレクチャー、デモンストレーション、実習、および質疑応答で構成されます。

コースの対象者: 支援的な人間関係をはじめ様々な人間関係での対話に役立つ、効果的でアドラー心理学に沿った質問法を学びたい方

講師:マリーナ・ブルフシュタイン博士(アドラーユニバーシティ(大学院)教授)
日時:2022年12月3日・4日(土・日)9:00~13:30(日本時間)途中休憩あり。
受講料:38,500円
 注意:2日で完結するコースです。2日間ともご参加ください。

 https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/1011 から詳細確認及びお申し込みができます。

■オンライン:シェア会「アドラー心理学に応用するソクラテスの対話法-対話を通じてふたりで見つける課題解決」

「アドラー心理学に応用するソクラテスの対話法-対話を通じてふたりで見つける課題解決」のワークショップの1週間後に、感想などをシェアできるイベントを開催します。

ワークショップ参加者と主催者(岩井・永藤・梶野・水野)が集まるシェア会となります。

共に学んだ仲間と学びをシェアすることによって、学んだことの定着を図ったり、疑問に対するヒントが見つけませんか? 
なかなか聞くことのできない主催者からのコメントも聞くことができるかもしれません。
よかったら、ワークショップと合わせてご予定・お申込みください。

進行:岩井俊憲・永藤かおる・梶野真氏・水野美津子氏(マリーナ・ブルフシュタイン博士は参加しません)。

日時:2022年12月10日(土)10:00~11:30
受講料:2,000円

 https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/1011 から詳細確認及びお申し込みができます。

<お目休めコーナー> 9月の花(21)



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