アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



今晩は。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
数日振りの投稿です。

さて、高校生以上の子どもを持つ親が、彼らとどう接したらいいか、カウンセリングにお見えになることがあります。

その日は、大学生の息子を持つお母さんが、夏休み中の昼夜逆転により子どもの将来が心配になり、相談に来られました。

夜中にずっとパソコンをやり、アルバイトも探さず、このままだとニートになると心配していました。

夏休み以前の状態を尋ねると、対人関係は苦手だが、しっかり大学に通っていたとのことで、「これ」といった大きな問題は見当たりませんでした。

時は、北京オリンピック期間中。テレビの画面では、若々しいスポーツ選手がメダルを獲得し、インタビューに答えている姿を見ると、我が子との落差にいたたまれない気持ちを抱いていたようです。

そのお母様は、「テレビの画面の理想の子」という表現を使っていました。

家の中には、「昼夜逆転の困った子」がいます。


私は、夏休み中でもあるし、アルバイトをする差し迫った必要性もないので、お母さんのものの見方を変える一助として、IT先進国の「スウェーデンからの留学生」のたとえを使いました。

私の持論は、夫婦については「すべての結婚は国際結婚だと思え」理解不能な思春期の子に関しては「外国人留学生のホームステイとして接しよう」です。

外国人留学生をホームステイさせたらきっと、次の心構えを持つことでしょう。

①彼らの文化を尊重しよう
具体的には、
(1)違いを理解しよう。
(2)ある行為は、日本では許されないことを伝えよう。

②干渉しないでおこう

③将来に期待しよう


数日後、そのお母さんからメールが届きました。ご本人の許可を得て、転載します。

先日は、子どものことで相談にのっていただき、有難うございました。
勇気づけていただきたく、伺い、全くその通り元気百倍で帰途につきました。
「あれっ、私何悩んでいたんだろう???」っと、思い返してしまいました。
だれもわからない将来に暗ーい展望を抱き、一人で暗くなっていました。
よくよく見てみると、息子もいつも通り平穏に過ごしています。
考えを変えれば、拍子ぬけするくらいノンビリ明るい日々です。
今後も「スウェーデンからの留学生」はじめ家族たちと楽しく過ごして行こうと思っております。



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