井内利彰

競馬に携わってます

2008ラスト

2008-12-27 | Weblog
早いもので2008年の競馬も明日でラスト。

久しぶりにあしたの単勝です。

中山7◎ロイヤルダリア
前走ついた着差はP追いで埋まります。

阪神9◎ヴィクトリアアイ
今の阪神の重い馬場は最適。標準多め坂路でもあります。

パパ厩舎の2歳

2008-12-26 | Weblog
昨日のブログに書いたように今日は池江パパ厩舎の話題中心に。

まずフォゲッタブルについてですが、私の方から話題を振らなくても、
「古馬相手でも動くなあ」と先生から話がスタート。

「いきなりエンジンを吹かしたらアカンから徐々に温めていくわ」
ということでこのまま順調なら予告通りの1.18デビューで大丈夫そう。

昨日の話になりますが、追い切り時計を騎乗していた敏行助手に渡すと、
「リズムがいい走りしてくれるから乗ってて気持ちいい。手綱を動かしたらその分きっちり前に進んでくれる感じで。走ってくれるよ」
と追い切りを消化するごとに評価は上がっています。

実は入厩当初の敏行助手はフォゲッタブルに辛口でした。
それがじわりじわりと評価されるようになっているということは本物じゃないかというのが取材の手応えです。

さて他で気になるところはゴッドフェニックス。
「一度仕上げているし、1月上旬には戻して下旬か2月には使いたいね」と先生。

放牧に出た理由としては、
「調教でしっかり走りすぎるところがあったのにセーブせずにやり続けた。その結果休ませないといけなくなってしまったんや。走る馬やのになあ、反省してます」
ということでした。

新馬を勝って、次!という時に放牧に出たのがダノンファントム。

「1月中旬には戻すわ。成長を促す意味での放牧。馬格からしたら500キロくらいあってもいいもんね。もっと牡馬らしい体つきになって欲しい」

ということなので、こちらも戻ってきてやり出せば意外と早く使えるかも。

最後は新馬6着のランズエッジ。

「気合が乗らないタイプだから競馬でも前向きさが足りないね。もっと走る気になってくれたらいいけど」

次走については「京都芝2200mですか?」と聞いたら「それでもいいね」という返事だったので、まだ具体的には決まっていない様子。
現時点で決まっているのは1800m以上で使いたいということだけですね。

久しぶりの友道先生

2008-12-25 | Weblog
2週間ほどアルゼンチンに行っていた友道調教師に久しぶり取材。
真っ先に聞いたのは今朝CWで追い切ったプロスアンドコンズとダノンフィーバーについて。

先行するダノンをユーイチ騎乗のプロスが追いかけて残り3Fで併せる形。
今までのプロスなら引っ掛かり気味になってしまうところでしたが、今日はガッチリ折り合いがついて終いを伸ばすことができました。

「うん、折り合いがつくようになったよね。制御が利くようになったことで大人らしい走りができるようになったんじゃない。骨瘤も固まって痛いところはないし、予定通り福寿草に使います。ダノンはまだ少し重たい感じ。こっちは1/5の京都芝1800mを武豊」

私が勝手に命名した「友道三本の矢」である、あと一頭のアンライバルドは今日帰厩。
「これも予定通り、若駒Sに行くよ。岩田で」

そしてここから3頭共通の話になって、

「3頭ってみんな全く違う特徴があってプロスはガムシャラすぎるくらい勝負根性のある馬、逆にダノンフィーバーは普段大人しいのはいいけど、もう少し根性があっても。アンライバルドは品の良さはあるけど、神経質なところがあって扱いにくい。」

これをドラエもんに例えると、

プロスアンドコンズ=ジャイアン
ダノンフィーバー=のび太
アンライバルド=スネ夫(後に出来杉)

だそうです。
ちなみにアンライのスネ夫はやや抵抗があったので、出来杉くんにしてはどうですか?と提案してみました。
だってリーチザクラウンやブエナビスタを負かしたんですから。

今日はフォゲッタブルの追い切りもあったんですが、明日が池江郎先生の曜日ですから、その情報とともに今朝の追い切りの様子なんかも明日のココで書こうと思います。

早そうな帰厩

2008-12-24 | Weblog
今朝、佐々木先生からバンガロールについて先行き明るい話題。
「近いうちに帰厩させて春の大目標はNHKマイルC」
ということでした。

帰厩してもすぐに使えないとは思いますが、3歳春に大きな舞台に立てそうなのはなにより。
POGでも力強く推奨した一頭ですから、なにより朗報でした。

さて今朝の調教。

坂路の馬場が重かったのはいつものことですが、DWもちょっと重いのかな?と感じたのがメイショウサムソンの動きを見て。
いつもなら弾けるところで弾けなかったのがどうも疑問。
先行したメイショウカーターはとにかく楽な手応えでしたから、復活劇を願っていた僕としては少々、どころかかなりの不満。
担当している中田厩務員もトーンは上がりませんでしたから、この動きを素直に受け取った方がいいかも知れません。

これと対照的だったのがアサクサキングス。
今朝は持ち乗り助手が騎乗しての攻め馬。
同じ時間帯でラスト11秒台なら手放しの評価。
追い切り後に満面の笑みを浮かべていた担当者ですから、そういった意味でもサムソンと対照的です。

あとはラウリシルヴァ。
こちらは新馬の時よりも抜群の動き。
一度使って上積みを感じるスピードタイプ。
今週は出走を迷っているようですが、年明けて除外になるくらいなら、ここで使ってもいいような気がしますね。

年内最終

2008-12-20 | Weblog
競馬予想TV!が無事終了。
もちろん私個人の出演が終わっただけで、番組は来週ももちろんあります。
有馬記念スペシャルだそうですから、どうぞお楽しみに。

私自身は0%を持ち越してしまうのか?
それとも爆発してくれるのか?
ただ結果を待つのみです。

それにしてもヒロシさんは回収率のことを心配してくださいます。
番組内でも「大丈夫」と声をかけてくださいましたが、帰りのタクシーの中でも「メイビリーヴなあ…」と取材した感触を教えていただきました。

どうも冬場はよくないらしいメイビリーヴ。
「中京はいいんだけど」というところに託しましょう。

先生方のお話

2008-12-19 | Weblog
「余計なこと言うんじゃなかったな」

阪神JFで思わぬ惨敗を喫したアディアフォーンについて振り返る橋口調教師。

「中団より前につけて直線を向くまで追わないでくれって言ったんだよ。ツィンクルブライドの桜花賞みたいなイメージで。そしたらあんなにいいスタート切るんだもん、あれなら余計なこと言わなかったらよかった」

とにかく指示したことが惨敗の要因だったということです。

「放牧には出さずに紅梅S。次は巻き返せると思う」
ということですから、とにかく待っておきましょう。

昨日お伝えしたフォゲッタブル。
☆の数こそ増えませんでしたが、どうやら1.18か2.1の京都芝2000mでのデビューになりそうです。

「順調やったら最初の開催で使えるやろうな。2回の京都までやったら本数が多くなりすぎるわ。それにしても昨日の時計は2つも3つも速すぎるわ」と池江先生はやっぱり苦笑いでした。

先生と一緒にスタンドから階段を降りた直後に遠目にフォゲッタブルを見つけ、
「見てみ、風格のある歩きをしてるやろ。飛節がいいわ」
と自分で頷きながら笑みを浮かべる先生。

とにかくこのまま順調に進むことを願っておきます。

ちなみにダノンファントムはちょっと細くなったから放牧に出たみたいなので、年明けには戻ってくるでしょうが、すぐに使うというわけにはいかないかも知れません。

最後は馬券の話でエアタイタン。
土曜の中京9Rですが、このところが惨敗続き。

「休養明けは出遅れが敗因としても前走が分からない。勝った頃に比べると元気がないっていうのがユースケの話なんだけど」と庄野先生まで元気がない様子。

しかし個人的にはスムーズに競馬した時の方が自分の形に持ち込める馬だから、内枠に入って自分から流れをつくって競馬をすれば大丈夫ですよ!っていう話をしていたら、1枠1番。
「ユースケも気合つけて競馬しますって話してたから、これで駄目ならくらいの気持ち」と先生も元気になりました。

先生にはコーヒーをごちそうになったので、タイタンが1着で3連単が的中したら庄野一家をお食事にご招待します、なんて言っちゃいました。

もちろん先生は遠慮してましたが、これが現実になれば「イウチの恩返し」っていうタイトルでコラムでもつくりましょうか。

豪華な併せ馬

2008-12-18 | Weblog
ディープインパクトの下とエアグルーヴの仔。

今朝のCW、2回目のハロー明けにランズエッジとフォゲッタブルの値段にすれば合計ウン億円の併せ馬が行われました。

ランズエッジは正直、これまでの調教での動きが冴えなかったので、デビューはまだ1ヵ月以上先のフォゲッタブルと併せたんだと思います。
それゆえに想定していた時計は6F84秒くらい、先生も助手も厩務員もそう考えていたようです。

ところが半マイルを過ぎたあたりからペースが上がり始めてギアが上がってきます。
直線外のランズエッジが追われて伸びるところをフォゲッタブルもハミをかけて応戦。

終いは13.2秒と掛かり気味でしたが、2F25.9秒は決して悪くない数字です。
というよりもランズエッジがこんなに動くとは思いませんでした。
これなら競馬でそこそこの期待ができそうです。

そしてなにより走りそうなのはフォゲッタブル。
「やれば動きますよね」と市川厩務員が苦笑いすれば、「ちょっと速いかな」と池江郎調教師も苦笑い。

乗っていた池江敏助手は「全く無理してないし、ランズが前に出たところに併せて手綱を2回しごいたら、あとは惰性で動いてくれた」と余力残しでの動きを強調。
まっ、走る馬っていうのはこんなものでしょう。

来年になってピッチが上がっていけば、DW6Fで80秒を切るような動きをするのは間違いないでしょう。

追い切り後に馬房へ行っても「初めてこの時計で動いて、今の体(太い)なら息の入りも悪いはずなんですけど、全く疲れてないですね」とのこと。

あした、あらためて池江郎先生に話を聞きますが、なんだか☆の数が増えてるんじゃないかと思います。
※ちなみに以前は5つ☆

もう一頭、CW追いで目立ったのはプロスアンドコンズ。
この馬、8Fからでも時計になってるんじゃないかと思うようなペースでテンから飛ばしながらも6Fは80.7秒で終い12.1秒でまとめる強烈な時計。
僕の目には文句のつけようがない動きに見えました。

ちなみに「友道三本の矢」であるダノンフィーバーは年明け1.5の京都芝1800mを予定しているとのことでした。

言葉がありません

2008-12-17 | Weblog
先週の競馬予想TV!は見栄晴さんをはじめ、ヒロシさん、岡村さんの進行役の皆様に色々な気を使っていただいたにも関わらずドボン。

消したダノン、ミクロが2、3着ではどうしようもありません。
狙い目ドゥーエンは阪神で白井厩舎が連勝、その後に「あとは中京ですね」って先生に声を掛けるも指示したはずの先行ができずに脚余して5着。

よくよく悩んだフォルテピアノも負けたんですから、まあしゃあないとも考えられますが、当日になって1枠1番、「これにがんばってもらわんと」と音ちゃんが話していたミッキーチアフルがそれこそ気になって、マトリックスデータまで作成したところで「初志貫徹」したところが失敗でした。
WEB競馬王ではコラムにしていたので3連複はきっちり獲らせてもらいましたが、やっぱりTV!で当てんとね。

言葉がない、なんてタイトルにしたわりには書きすぎました。

話は変わって今朝の追い切り。
「さすがやなあ」と思ったのはダイワスカーレットのCW追い切り。
馬場入り時に同厩が放馬したにも関わらず、お構いなしの雰囲気。

ペースが速いかな?って思ってもこの馬にしたらちょうど良いらしく、79.5-65.3-51.9-38.1-12.4と抜群のラップを踏みつつ、余力残しでフィニッシュ。
小回り中山を意識したようなCW追いに本番での競馬がイメージできました。

カワカミプリンセスは再び横山典騎手が騎乗しての追い切り。
こちらも時計以上に余力を感じる素晴らしい動き。

あとは阪神Cですが、文句ない動きがファリダット。
時計をとることはできなかったんですが、重心にブレのない力強いフットワークで芝コースを駆け抜けました。
もうケチのつけようがありません。

次は芝

2008-12-12 | Weblog
「てっきり後ろで競馬してると思ったら、突き抜けてたからびっくりした」と担当の田中厩務員が満面の笑みで話すのはラウリシルヴァ。

「ほんとかどうかは別にしてアンカツさんが『次も空けときますんで』って言ってくれたらうれしいよ。レースが終わってからもすぐに息は入ったし、飼葉食いもいいし、心音を聞いて開業獣医もびっくりしてた」

とにかくプラス材料しかないようで、もちろん次も楽しみ。
きっとアンカツさんはブエナビスタに乗らないといけないでしょうから、直接対決になったらどんな競馬になるのか、今から楽しみです。

あと放牧に出ているダノンファントムですが、
「無理することもないし、ひと息入れることに。年明けに入厩」
と池江郎調教師。

ロードロックスターは、
「無理したら今週(エリカ賞)使って、中1でもいいけど、いきなりでも通用すると思うから。メンバーが強いのは分かってるけど、期待してるから使いたいし、早く強い相手と対戦して苦労してもらうわ」
ということ。まっ、期待の表れということでしょうね。

有馬記念に行くようです

2008-12-11 | Weblog
オーナーと橋口調教師の話し合いでは一旦、有馬記念回避が決まったようですが、再度、今日になって出走する運びになったようです。

「相手も強いし、来年から再スタートと思っていたけど、ルメールが空いてるし、使ってくれないかなあってことに。疲れもないし、状態に関しては大丈夫だから」とのこと。

橋口厩舎のルメールといえば、ディープインパクトを倒したハーツクライ。
前走のステイヤーズSのVTRを観て、ルメール騎手がどんなイメージを持って騎乗するのか楽しみです。

2歳情報としてはロゼットネビュラが「GWにいるし、年末使った馬と入れ替えることができれば」ということで年明け入厩の様子。
テンペスタローザは状況が見えてこないとのことで、入厩は先になりそうですね。