井内利彰

競馬に携わってます

佐々木厩舎の2歳

2009-07-31 | Weblog
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先日お伝えしていたエクシードが本日、大山ヒルズに放牧に出されました。
残念ではありますが、戻ってきてからの活躍に期待しましょう。

さて先週函館に入厩したディアブラーダですが、佐々木先生に聞くと「札幌の洋芝が合うようなパワータイプじゃないね。ゲート試験を受けて合格すれば放牧に出すと思う」とのこと。よって栗東でのデビューになるでしょうね。
「いきなりから走れる馬じゃないかも知れないけど、1戦2戦すれば、絶対に走ってくると思う」と先生の自信も相当です。

あと安田隆先生からはゲート練習をしたロードヴィオレットについて「他厩舎の試験を受けた馬と一緒にやったんですが、出は一番良かったですね。これならうまく立ち回ってくれそうです」と満足な様子。
これと一緒に新潟ジャンプSを使うビコーフェザーについて「最終障害を飛んでから直線の短い小倉であれだけ追い込んでくれば、新潟なら差し切れると思うんです。それくらい状態もいいですよ」と教えていただきました。

今朝は軽く

2009-07-30 | Weblog
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昨日のことなんですが、新書を読んでくださった社台系列のS氏から「3連複で万馬券を獲ったんですよ、しかも1点で」とうれしいお言葉を頂戴しました。
しかし、S氏は気分よく翌日にパチンコへ出陣し、その儲けを溶かしてしまったそうです。
やっぱりパチンコって恐るべし、ですね。

さて今朝は橋口厩舎のリディル、ゴーンハリウッドの近況を少し。
「もう大丈夫だから来週ゲート試験を受ける」と先生ですから、合格すれば次の小倉に間に合いそうですね。
ただ「1200っていう馬じゃない」ということですから、デビューできそうな番組は限られてきます。
新潟、そして阪神開催も視野に入れた「ゆとり調整」になるでしょう。

あと安田隆先生からは先週の攻め馬で動きがひと息だったスイートエスケープの良化が聞けました。
来週動きすぎなければ、馬券的にも面白いところでは。

馬券では今週の2歳未勝利を予定しているファイブイーグル。
ジョッキー松山いわく「僕が乗ってる2歳では抜けている」とベタ惚れ。これには担当の内田厩務員も苦笑いでした。
しかし若手とはいえ、勢いあるジョッキーだけにどんな騎乗をしてくれるか楽しみにしておきましょう。

ちょっと残念

2009-07-29 | Weblog
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当ブログで何度か紹介させてもらったサクシードですが、フレグモーネで一旦、大山ヒルズに放牧に出ることになりました。

追い切りをかけて、ちょうど疲れが出る時期ということもあっての症状だろうということなので、ここで無理をしないという判断のようです。

まあゲート試験には合格していますし、秋に戻ってきたとしてもデビューがそこまで遅くなることはないでしょうし、もともと予定されていた芝1200mよりも1400mか1600mくらいの方が距離も合うでしょうから、良い方向に考えてよい休養とみたいですね。

さて今朝ですが、坂路の4Fがヘッドライナーの51.9秒が最速のように、時計の掛かる馬場状態でした。
CWも重い状態を感じさせる各馬の動きでしたし、実際に乗っている方の口からも重いということだったので、雨こそ降っていなかったものの、週末の激しい雨の影響がまだ残っているのだと思います。

そんな馬場で抜群の動きを見せたのは2度目のハロー明けで追い切ったマイネルレーニア。
いつものように佐藤哲ジョッキーが跨って単走でしたが、6F81.1秒、ラスト11.5秒は他との比較でも抜けています。
直線は首を使って機敏な走りを見せていたので、この数字も納得です。

同じく追い切りで動きが目立ったのは今週の小倉記念でも人気しそうなコスモプラチナ。
いつも速い時計が出る馬とはいえ、6F81.6秒、ラスト11.8秒で最後まで余力が残っていたのは優秀。
ジョッキーも前回よりも動きは良いと評価していたそうなので、やっぱり夏は牝馬なんでしょうか。

ただ出走が叶うようならアンノルーチェ。
Bコースで松山騎手が跨っていましたが、引っ掛かるというよりも唸るくらいの勢いでラスト11.6秒。昇り馬の勢いを感じます。

木下助手が担当しているんですが、「木下を見たら手を合わせるようになったら自分の馬が走り出した」という伝説ができるくらいお地蔵様のような顔をしている癒し系。
僕はボーリングの厩舎対決の時にしかお話したことがありませんが、優しい人なので馬には走って欲しい私情はあります。

グリーンウッド報告

2009-07-24 | Weblog
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昨日は書いた通り、午後から橋口先生と一緒にグリーンウッドに行ってきました。
ツルマルスピリット、グレナディーン、母ピールオブサンダーの新馬やスリープレスナイトとテンペスタローザといった秋が楽しみな馬も見せていただきました。

元気すぎたのはツルマルスピリットで、あちらでも少しやんちゃなところはあるようです。
ただそのくらい闘志がなければ競走馬としては成功しないような気もします。
先生の「グッドルッキングホース」だけに、もっと重量感があると思ったんですが、意外とすっきりしていて、馬体重も482キロ。競馬は470キロ前後になるでしょうから、なんだか走られても不思議ない気がしてきました。

グレナディーンは牝馬でもしっかりした馬体が印象的、母ピールオブサンダーは父譲りのスピードは受け継いでいそうでも馬体は厚ぼったくないので意外とマイルくらいまでは走れるんじゃないかと思いました。

3頭ともお盆を過ぎてからの入厩になるようですから、早くて4回阪神でのデビューということになりそうです。

続いて今朝の話で池江パパ。

来週を予定していたリルダヴァルは「少しコズミが出たから」ということで今週の追い切りを中止。馬場には出てキャンターは乗っているので、大事には至っていないようですが、1週前追い切りができないようでは使えないということでした。

「この先順調なら2週目には使えるんとちゃうかな」ということで現在のところは8.23の小倉芝1800mでのデビューが濃厚。もちろんジョッキーは武豊騎手を押さえています。

最後は今週ダッシャーゴーゴーでデビューする安田隆行調教師。
「来週使う馬、いいですよ」と教えていただいたのはロードヴィオレット。
確かこの馬、1ヵ月ほど前に聞いた時は時間が掛かりそうと聞いていたんですが、今朝の話を聞くと一変したようです。

詳細は来週月曜に更新予定のnetkeibaPOG【今週のデビュー馬情報】に掲載させてもらいます。

橋口&友道をたっぷり

2009-07-23 | Weblog
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まずはお知らせから。

昨日午後、競馬総合チャンネルの「おじゃ馬します」のインタビューコーナーの取材を受けました。

普段は取材することが仕事の僕が「される側」になって「ほんまにええの?」と思いましたが、インタビュアー東奈緒美さんの軽快な質問でしゃべりすぎるくらいしゃべっちゃいました。

掲載は8月10日からだそうですので、またその時期になればお知らせさせていただこうと思います。

そして今朝になるとまた取材「する側」に戻って、調教を見てから橋口調教師と友道調教師に話しを聞きました。

まずは新馬勝ちしたカレンナホホエミ。
「スタートして一旦下がったからアレって思ったんだけど、内にもたれたみたい。立て直してからは強かったね。調教時計は出てなかったけどスタートが良いのも分かっていたし、競馬であれだけ走ってくれたら本物だよ。次はフェニックス賞に使って、小倉2歳Sには使わないよ。桜花賞を勝つために使い方を考える」と橋口調教師。

フェニックス賞を使う理由は後々の出走を考えれば、ここでのオープン勝ちは出走順位優位がなるためです。ちなみに鞍上は武豊騎手。

新潟で8着だったキラウエアは「やっぱりダートがいいかな」ということでしたが、適当な番組がないため、もう一度、8.9の新潟芝1600mを使います。

あと宇治田原にいるシャイニーナイトはおととい見に行ってきたそうで「評判がいい」とのこと。とにかく順調なのでしょう。

グリーンウッドにいるツルマルスピリットは今日の午後から橋口先生と一緒に見に行くことになりました。
その様子はまた明日にでも更新します。

続いて久しぶりの友道調教師。

ラプリマステラは「仕方ないかな」ということで4回阪神で仕切り直し。

現在栗東に入厩している新馬サクラルーセント、サクラエルドールは明日ゲート試験。
ただ合格して使うところまで行くかどうかは微妙だそうです。

函館で今日ゲート試験を受けたアドマイヤジュノーは合格していれば放牧に。
そしてアドマイヤジャガーとアドマイヤリイチが7.25に函館入厩します。

アドマイヤリイチはnetkeibaPOGで指名を迷っている馬ですが「春は緩かったけど、ここ最近は自分からハミをとって動く」と先生の評価も急上昇しているだけにアドマイヤブレークよりも安心な気がします。
ちなみにブレークは現在、乗馬チームで調教ということですから進み具合は断然リイチですね。

大雨の影響

2009-07-22 | Weblog
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全国各地で大雨の影響が出ていますが、栗東も例外ではありませんでした。
今日の午前1時すぎに大雨洪水警報が発令されたと栗東周辺に放送が流れました。
ねぼけていたこともあって、特になにもないのかなと思っていたら、かちどき門のところで「今日は坂路が閉鎖らしいですよ」と警備の方に教えてもらいました。

スタンドへ行って坂路モニターを見てみるとウッドチップが流れて馬場が割けているように見えます。
きっと午後からウッドチップを足して、明日には使えるようにするのでしょう。

そんなわけでCWに馬が集中。
朝一番はどの馬を見てよいのか分からなくなるくらいに追い切りやらキャンターやらが行われていました。
しかしその嵐が去るとお天気も徐々に回復して、馬も通常通りの見やすい状態に。

坂路が閉鎖ということで今朝は音無調教師が僕の横で一緒に調教を見たりする時間もありました。
さすがは先週4勝、ご機嫌な先生にコーヒーをごちそうになりながらドモナラズとラッキーブレイクの併せ馬を見ました。
動きはやっぱりラッキーブレイクが良くてドモナラズが見劣りましたが「ドモナラズはウチパクに頼んだし、攻め量も十分やから動けると思うんやけどなあ」とぽつり。
その後、後半に追い切ったホエールシャークは動きが良くて「やれるぞ」ということだったんでこちらも小倉芝1200mなら面白いでしょうね。

肝心の馬場状態ですが、極端に重たい馬場ではありませんが、水分を含んだ馬場が不得意な馬にとってはラストはバテてしまうような一律に判断することができないような馬場でした。

そんな中で目立った動きをしたのがゴルデンシュライン。
相手はマストビートゥルーでしたが、終始楽な手応えで相手を圧倒。
最後は軽く仕掛けると半馬身ほど出た状態でゴール。
初出走だった前走より明らかに状態は良くなっているので、人気でも単はこの馬じゃないでしょうか。

続いては佐々木先生が強力プッシュのスカーレットシチー。
札幌から帰厩してからも順調に調教ができていて、今朝が6F81.7秒。
本数が少なかった前走からは一変して不思議ない動きでした。

今日は軽く

2009-07-18 | Weblog
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昨日に続いて、2歳馬情報です。

まず池江パパですが、すでに入厩しているメルヴェイユドールは来週一杯はゲート練習。そしてグランドチャペルはすでにゲート試験を受けて落ちていますが、練習の様子を見ているとスムーズで、来週には受ける予定です。

7/17には母アンブロジンのポリッシュアップが入厩。
先生の予定ではメルヴェイユドールと一緒にゲート試験を受けることができるようにしていくとのことでした。

続いて庄野厩舎のレインリバー。
全兄レインフォーレストは今日の競馬こそ12着と敗れましたが、未勝利→ひめさゆりを連勝した馬。
「ゲート試験を受ける寸前まで来てたんだけど、トモに疲れが出てペースダウン。様子を見ながら少しずつペースを上げていきます」と庄野調教師。
「馬体は短いところ向きだけど、性格的に急がせると良くない気難しさがあるからゆったりした距離で」ということですから、全兄と同じような1800mから2000mあたりでのデビューになるのでは。

金土で2歳馬情報

2009-07-17 | Weblog
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今朝は2歳馬の情報もそこそこ聞けたので、明日と2回に分けて内容を掲載したいと思います。

まずは松永幹夫調教師から「期待度は大きいよ」と言われたフィールドペガサス。
全兄は昨年の新馬→いちょうSを連勝したダノンカモン。
「もうすぐ函館に入厩するけど、無理に使いたくないのでむこうではゲート試験だけ受けて、お盆過ぎに栗東へ連れてきます」ということだったので「ゆっくり仕上げるんですね」と聞くと「ゆっくりというよりはじっくり」と訂正されました。

なるほど、幹夫先生の「ゆっくり」は弱いところがあるから待つという意味で「じっくり」はすでに完成形だけど焦らずに、という意味だと分かりました。
そんなわけで今年入厩している2歳の中ではこの馬が一番手の印象です。

あとはゲート試験に合格して一旦放牧に出ていたスマートスペンサーが本日函館入厩。
こちらは「牧場でも結構やってたみたいだから動けそう」ということなので、函館の追い切り次第ではいきなりから動けるのでは。
予定は8/2の札幌芝1800mを横山典騎手です。

続いて「オーセロワ、すいませんでした」と丁重にお詫びしていただいた安田隆行調教師。
「調教ではもっとゲートを出たんだけど、実戦では駄目でしたね。上がってきても平気だったから全然走っていませんね」とのこと。

また惜しい競馬だったレディルージュは「勝ちに行った分ですね」と悔しそうな表情。
次走は「速いペースの方が持ち味を出せる」ということで北九州記念を予定しています。

2歳は新潟ダート1200mを予定していたダッシャーゴーゴーが予定を繰り上げて来週の小倉ダート1000mに。
今週はメガトレンドと併せてラストまでしっかりした動きで、最後の1Fは11.8秒。
大外を回っての数字だけに評価できると思いますから、来週の動き次第ではマイネルラディウスを押しのけて一番人気になる可能性も十分です。

池江パパは明日更新しようと思っていますが、先週のヴェラブランカだけ。
「無様な競馬をしてしまってファンの方には申し訳なかったね。次は少し間隔を空けるわ」と次走未定が決定事項のようです。

POGで押さえておけばよかったかも

2009-07-16 | Weblog
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今朝のCW馬場は昨日と比べて時計が出る印象。
走る馬の蹴り上げるチップも多くないので、馬場は軽いのかなと思います。
きっと昨日は朝一番に多くの馬が速いところをやったので、馬場が傷むのが早かったけど、今朝一番は速いところをやる馬が数えるほどしかいなかったので、良い馬場状態が続いたのでしょう。

ドンドドーンあたりが単走で6F81.6秒で動くあたりは調子が上向いていることに加えて、上記のような馬場状態があったからだと思います。

話しは変わって2歳。
先週取り上げたサクシードが本日ゲート試験を受けました。
僚馬マイネルトレースと他厩舎の3頭が一緒に受験しましたが、ゲート入りは実にスムーズ。出るのは標準といった感じですが、その走りは首をリズムよく使って見た目好印象のフットワークでした。もちろん試験は合格です。

まだ鳴いたりする若さは見せるものの、肝心なところでしっかりやることはやってくれるあたり、競馬に行けば楽しみですね。
ひょっとしたらPOGで押さえておいた方がよかったのかも知れません。

橋口厩舎のはリディルとゴーンハリウッドが入厩。
前者は460~470キロ、後者は450キロ~460キロでの競馬になりそうと橋口調教師。
どちらもスムーズに調教できているので、3回小倉あたりでのデビューになるんじゃないでしょうか。

今週から小倉

2009-07-15 | Weblog
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いつもなら厩務員スタンドの下にいるカメラ隊がおらず、完全にローカルモードのトレセン。
追い切りもさぞ少ないだろうと思っていましたが、意外とこちらで追い切ってから連れて行く馬が多いようで、いつもの水曜より少し暇な程度でした。

そう感じるのもDWの閉鎖によってCWで大量に追い切られることがあるのでしょう。
特に先週はDW閉鎖の開幕週だったので頼まれる時計を中心に採っていると、自分の注目していた馬はすでに半マイルを過ぎている…、なんてこともありました。
しかし今週は要領を掴んできたので、なんとかかんとか対応できました。

そんな中で気付いたのは馬場の悪化。
坂路こそ速い時計が出ていますが、CWに限っては馬場が荒れているのか、非常に時計の掛かる馬場状態。
特に多くの馬が通る8分目あたりは非常に力が要りそうな重たい走りをする馬が目立ちました。

馬場が悪い中、前半をセーブして後半4Fで重点を置いて追い切ったジャングルストーン、ドリームガールズは直線は見映えする伸び。
どちらも今週の競馬を予定しているようなので、今の具合の良さを活かすことができるんじゃないかと思います。

坂路で追い切った新馬は好時計が目立ちましたが、馬場では3週目の新潟を予定しているダッシャーゴーゴー。
川田騎手(レースでは松岡騎手)が跨って6F84.6秒。ラスト1Fは11.7秒の鋭い伸びを見せており、これもまた動けそうです。

あとDWが閉鎖された利点はDWのラスト1F付近にあった植木が撤去されていること。
低いスタンドから追い切りを見る僕にとっては直線の脚捌きが隠れてしまう障害だったんですが、先週の木曜からそれがなくなり、すごく良く見えます。

ポリトラック馬場になっても木を植えないで欲しいんですが、その場所が馬場の入口付近なため、馬場入りする馬が驚かないように設置していたとの話ですから、入口の場所が変わらない限りはきっと木は植えられるんでしょうね。