井内利彰

競馬に携わってます

コンパクト2歳馬情報

2010-07-31 | Weblog
細々といろんな厩舎から聞いたことを列記しておきます。

ゲート試験に合格してから放牧に出ていた笹田厩舎のガルネリが帰厩しましたが、笹田師が「少し調整に苦労している」とのことでデビュー予定はまだ目処が立っていないようです。

今週の小倉芝1800mに使う予定だった安田隆厩舎のホーマンアクセルは除外。
そのため、馬房が当たれば来週の新潟芝1400mを予定しています。もし馬房が当たらなければ、小倉芝1200mを使う可能性もあるとのこと。

池江パパは札幌に入厩しているランデヴーがゲート試験に合格したとのこと。
このままデビューへ向けて調教が進められるようです。栗東に入厩しているミッキーオーラ(母エジード)とザルグーン(トップの画像)はゲート練習中です。

明日も更新します

2010-07-30 | Weblog
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今朝は村山調教師を見かけたので、先週のゲート試験に合格したアルドワーズについて聞いてみました。

「合格してすぐに放牧に出しました。まだトモが弱くて、しっかりしてくるまで外で調整する予定です。1ヶ月くらいになると思います」とのこと。そしてアルドワーズと一緒にゲート試験を受けて不合格だったアートギャラリーがちょうど試験を受ける前でした。

他馬が少ない時間帯だったため、1本目は1頭。少し遅い出でしたが、まあ1本目ならこれでもいいでしょという感じ。そして2本目は他厩舎の古馬があまりにも速すぎて気後れしたような出になってしまいました。

しかし師は「まだ2回目ですし、また来週受けます」と前向き。というのも「おっとりしたタイプでまだ気持ちが前に出ていないんですよ。体型なんかは父の胴の短い、短距離体型をしているんですけど」という性格が原因だと分かっているからのようです。

血統背景がこれだけしっかりしている馬なら、ピリピリしやすいよりもいいかも知れませんね。また来週に注目したいと思います。

なお明日は競馬予想TV!もないので、2歳馬情報でブログを更新する予定です。

本日入厩

2010-07-29 | Weblog
画像は昨日のブログで紹介したヴィジャイ。
少し大きめに馬体を撮影したみたんですが、ブラックシェルとは全然違う感じでしょ。

さて今日は軽く橋口厩舎の情報を。

ミッキーマスカット(母サファイヤコースト)が栗東へ入厩しました。
シャイニーホークは発疹が出たとのことで少しペースが落ちているようですが、目処の立たない状態ではなく、どこかのタイミングで入厩はするとのこと。

以前にご紹介したカレンナホホエミは北九州短距離Sを使う予定が除外になって放牧。
次に使える番組は次開催の4週目しかなく、現在はグリーンウッドで調整中です。

そしてブルーモーリシャスとグレナディーンが札幌へ入厩。
特に後者は滞在競馬が良さそうなので、馬券に直結しそうですよ。

時計出しました

2010-07-28 | Weblog
札幌へ移動した馬もいれば、小倉の滞在組もいるはずなのに、水曜はいつもと変わらぬくらいの調教量だった今朝のトレセン。

結構忙しい感じで双眼鏡を見ていると「あれ、リフト?」の視線の先にリフトザウイングス。
DPでフライアウェイと併せて軽いキャンターを乗って、6F92.2~5F74.2~4F56.3~3F40.0~1F12.6秒と3Fだけ時計が出ました。

その後、厩舎へ帰っていると思っていましたが、Eコースでキャンターしている様子を見たので、きっとゲートからポン出ししたんでしょうね。

画像は27日に撮影したものですが、猫みたいに大人しく乗り運動をこなしていて、とても500キロを超える大型馬とは思えないくらい小さく見せます。

また今朝のキャンターでも頭の位置が低いので、大型馬特有の緩慢さが全くありません。内に併せていましたが、行きたがる様子も全くないですし、これで競馬に行ってスイッチが入れば、どんな脚を使うんだろうと今からわくわくします。
もちろんスイッチが入らず、これが本来の姿だと相当困ってしまいますが。

実は同じ時間にCWではヴィジャイが軽く時計を出していました。
数字は計測できていませんが、直線で軽く仕掛けるとしっかり反応、う~ん、こちらもかなりいい感触がありそうです。

この2頭は阪神ですが、今週のお話は佐々木厩舎の2歳未勝利と新馬。

ゲートから持ったままで2F目12.0秒だったドレッドノート。
いかにも1200mタイプの前向きさがあるだけに、馬券を買うなら初戦でしょう。

ダンテスクも野口助手の愛情ある接し方で気性が成長。
今朝の追い切りもしっかり動きましたし、極端に人気がなければ馬券は買うべき。

ビームは先週に比べて随分と動けた点に注目。
先生は「勝ち上がるのは3戦目やろう」と控えめですが、先週からの上昇ぶりに注目してみたいと思います。

新潟で復帰します

2010-07-23 | Weblog
レース後はしばし呆然とするしかない惨敗を喫したアルゴリズム。
検量室前での安田調教師とのやりとりは当日競馬場からブログ更新させていただいた通りですが、その後は放牧に出ています。

そろそろ帰ってくる頃かな?と思ったので、師に詳細を聞いてみると、
「再来週に帰ってくる予定です。次は新潟に使おうと思っています。距離は1600mがいいかな」とのこと。

具体的な番組は聞いていませんが、8.22の新潟芝1600mが視野に入っているようですね。「1800mは?」という問いにはあまりいい返事がなかったので、距離を1F短縮した復帰戦ということのようですね。

新馬を勝ち上がったホーマン2頭のうち、ルッツは来週、フリップは再来週に帰厩予定。
ともに予定通り、前者がフェニックス賞、後者が新潟2歳Sということになりそうです。

トップ画像は来週デビュー予定のビームと田重田厩務員。
今週の追い切りではドレッドノートにちぎられてしまいましたが、DPではいい動きを見せていましたし、走らない馬ではありません。

メンバーが揃いそうな芝1800mだけに厳しい戦いが予想されますが、今後が楽しみになるような走りを見せて欲しいものです。

最後に西園調教師からの2歳馬情報

急遽、預かることになったというのが母ファーストアクト。
父がゼンノロブロイでオーナーサイドから一度牧場で見てほしいとお願いされたそうです。

「出てきた馬の素晴らしいこと。ぜひやらせてもらいますってお願いしたよ」と師。
今はノルマンディーFで育成段階とのことですから、秋あたりに入厩することになりそうですが、師のトーンからは面白い存在になりそうです。

放牧に出ます

2010-07-22 | Weblog
今朝、西園調教師から「エイシンモンジューは血マメが小康状態なので、思い切って休ませる」と教えてもらいました。

今週火曜日に担当している駒崎助手に話を聞いた時には「水曜に乗ってみてからどうなるか決まると思います」という話だったので、すごくひどい状態だから即放牧という意味よりも、焦らずに状態が良化するのを待つという判断なのでしょう。

それよりもここ最近、師のトーン非常に高いのがムジョウ。
「馬なりで51.9秒やで。速いやろ」と前日の追い切りについて教えてもらいましたが、ゲート試験の時も2F目が速かったので、そのことを師に伝えると「そや、速いやろ」と、とにかく師の口からは速いという言葉しか出てきません。

そして鞍上は短期免許のダグラス・ホワイト騎手。なんだかすごいパフォーマンスを見せてくれるかも知れません。

最後に画像のリフトザウイングス。
昨日、今日とゲート練習しましたが、至って順調。
とにかく落ち着いた雰囲気がいいですね。

来週の小倉芝1800m

2010-07-21 | Weblog
前開催の阪神芝1800mで行われた新馬戦は2年連続でダービー馬出身の出世レースでしたが、来週行われる小倉芝1800mもメイショウサムソンやインティライミがデビューしたいわゆる出世レース。

そんなこともあって、なかなかの好メンバーが揃うことになりそうです。

その筆頭はディープインパクト産駒のアスールアラテラでしょうか。
今朝は和田騎手が跨ってCWで3頭併せ。時計は5F67.9~4F52.9~3F38.7~1F12.2秒と新馬にしては悪くない時計でした。
ただ持ったままで併入するのかと思いきや、意外と手綱が動いたので、辛口評価をするなら水準程度という感じでしょうね。

今週の新潟芝1800mと両睨みなのはホーマンアクセルなどですが、もし小倉に回ってきても面白そうなのが西浦厩舎のノワールシャルマン。

担当する宇佐美助手が「ダートっぽいんですけどね」と言いながらもCWで前を追いかける併せ馬で6F82.5~5F67.2~4F53.1~3F39.2~1F12.4秒。
大外を回ってこの時計、しかも最後まで余力がありましたから、芝でも1800mあれば結構やれそうな感じです。

今朝の最後にCWで追い切ったミエノスペシャルは小倉芝1800mが濃厚ですが、こちらはアグネスヨジゲンを追いかけて6F85.7~5F67.9~4F52.8~3F38.6~1F12.8秒と時計はまずまず。
ただこの数字を見た村山調教師は「トレーニングセール出身だからもっと動くと思ったんだけど」と少々不満顔。それでも4Fは決して遅くありませんし、それだけ初戦から期待している馬なんだろうと思います。

このレースには佐々木厩舎のビームも予定していますが、今週の追い切りではドレッドノートの突き放されてしまいました。

ただこの追い切りはドレッドノートを仕上げるという佐々木調教師の意図があってのもの。ですからビームの動きに関しては大目に見ていいでしょうね。それよりもドレッドノートがあれだけ動けたことに注目。

騎乗していた佐藤哲ジョッキーも「いいね」と好感触だったようですし、担当する稲葉助手も笑顔。ニシノフウウンジあたりが中心になるメンバーでしょうが、この馬も十分主役を張ることができそうです。

※トップ画像の先頭、黒メンコ着用がドレッドノート、後ろがビームで7/20の坂路キャンターを撮影しました。

ヴィジャイと黒野助手

2010-07-16 | Weblog
いつもなら金曜にカメラを持つことはないのですが、今週はずっと天気が悪かったので、来週のデビュー馬情報用の画像が撮影できていませんでした。

そのため半ば諦め状態ながら、カメラを持っていった今朝でしたが、非常に良いお天気だったので、タムロプリンセスを撮影するために西園厩舎へ。

その時に画像のヴィジャイと黒野助手に会いました。
いろいろお話は聞いたのですが、その詳細は来月発売の競馬王本誌に掲載しますので、ここでは省略。

さて今朝は久しぶりに松永幹夫調教師にお話しを聞くことができました。
トップニュースはもちろんヴェイロン。
「札幌を使おうかと思ってる」とのことで、どうやら札幌2歳Sに照準を合わせるようです。

そしてなにより確かめたかったのがクリアンサス。
すごく順調みたいなので、netkeibaPOGの残り2枠のひとつをこの馬で埋めることにしました。

今週の2歳馬情報

2010-07-15 | Weblog
昨日のブログ更新は完全なる忘却でした。
(Y様、ご心配をお掛けしました)

今日は細々な2歳馬情報を取りまとめてみます。

まずは先週の芝1800m新馬で3着だったダンテスク佐々木厩舎から。
担当する野口助手から「レースを使った後も全然平気ですよ」と報告を受けたダンテスク。
このまま続戦で次は更なる着順の向上が期待できそうです。

同じ芝1800m、この小倉開催でデビューを予定しているのがビーム。
入厩当初はさほど目立つことのなかった馬ですが、速いところをやり出して評価は急上昇。

1週前も上々の動きでしたが、今週もウインベルカントを追走する併せ馬で絶品の動き。
初めての本格的な追い切りで6F81.7~1F12.5秒はいくら佐藤哲三騎手が跨ったとはいえ、高い評価を与えられる数字です。

函館ではゴールドルースターがゲート試験に合格して芝1800mでデビューを予定しており、今年の佐々木新馬は例年以上の期待ができるかも知れません。

続いて橋口厩舎のダーズンローズ。
新馬戦は惨敗でしたが「直線が馬込みで追えなかった」と橋口師。
「次は長い距離で見直す」とのことですから、芝1800mの未勝利戦あたりを使うことになりそうですね。

すでに入厩しているリフトザウイングス(トップ画像・GWで撮影)ですが、こちらはフライアウェイ(母コントローリング)とともにゲート練習中ですが、本当に落ち着いた雰囲気ですね。

あの様子ならすぐにゲート試験に合格するでしょうね。なので「ひょっとしたら小倉3週目(芝1800m)に使えるんじゃないですか」と師に聞いてみましたが、そこは完全否定。
とにかく慌てず騒がずで阪神開催まであたためていくようです。

友道厩舎は函館にファルスターが入厩していて、明日ゲート試験の予定ですが、18日には千葉サラブレットセールのデルマジュンコ(母コールミーネイム)が入厩予定。
「セールの後も山元でしっかり乗ってもらっていたので、ゲートに合格すれば、すぐに使う予定」と友道師。

あとすでにデビュー組のクローバーリーフ、アドマイヤネアルコはすでに放牧に出ており、秋の阪神までは戻る予定がないそうです。

阪神芝1800速報

2010-07-11 | Weblog
断然人気の支持を受けたアルゴリズム。
パドックの気配を見ても「勝てるかな」という雰囲気でした。

しかし実際にレースが始まると全く見せ場のないまま終わってしまいました。

引き上げてきた各馬のジョッキーがみんな真っ黒な顔をしていたので、相当馬場が緩かったことが想像できましたが、敗因はそれだけではないようです。

「福永君に聞くと走りが調教の時と全然違うみたいです。右左に馬がいると突っ張る感じで前に進まないみたいで」と敗因を説明してくれた安田隆調教師も困惑気味。
これには僕も「競馬慣れを期待するしかないですね」と返すのがやっとでした。

対照的にゴール前、もう少し捌けていたらという競馬をしたのがダンテスク。
雨の中、ゲートまで駆けつけていた野口助手が検量前に引き上げてきた時にはズブ濡れでしたが「上出来、上出来」と笑顔。

パドックでも入れ込むどころか、抜群の気配で周回していただけに、当日輸送も全く問題ないということでしょう。
こちらは次が楽しみな一戦になりました。

あと気になったのはソーラーセイル。
パドックでの周回は全くやる気のない感じでしたが、ジョッキーが跨ると気合乗りが一変。
そのあたりが競馬で好走できた要因かも知れませんね。
追い切りであまりに動かなかっただけに、実戦?でしたが、こちらも次が楽しみですね。

それにしても阪神、福島ともに芝1800mで勝った馬はどちらもCWで好時計を出していました。
坂路で好時計を出すだけでは駄目なんでしょうか。