一度見物をしてみたいと思っていた東大寺二月堂の修二会、俗にいうお水取りに行ってきました。
三月の一日から始まり十五日で満願となる仏教行事ですが、メインは十二日深夜井戸から観音様にお供えする水を汲み上げる儀式があります。
そのため、十二日には大勢の見物客が押し寄せるようです。今年は約二万人との発表がありました。
奈良時代から続く行事で、752年以来途絶えたことがないといいますから、今年で1266回目になりましょうか?
儀式といいますと大仰ですが、時代は変われどこのような行事の目的は、ほとんどの場合天下泰平、護国豊穣、厄払いといったものになります。
お水取りの舞台となる二月堂、形よく雰囲気良く、何気に訪れてもとても魅力にあふれているお堂です。
お堂の周りのスペースは、本当に二万人も集まれるのだろうかと疑ってしまうほど広さしかありません。
見どころは、お堂の上を大きな籠たいまつが炎を上げながら移動する様ですので、始まるのは午後7時と周囲が暗くなるのを待ちます。
三月も中旬ですが、さすがに夜ともなると冷え込みはきついです。
見物客はダウンを着込むなど、完全防寒の方々がほとんどです。
時間になり、籠たいまつが炎を上げながら移動すると、周りから大きな歓声があがります。
だいたい10本ほどの松明移動ですが、次々と移動するわけではなく、一本一本の時間間隔が結構あります。
7時に始まり終了したのは7時30分過ぎでした。
丁度満月と重なる日時でしたので、興福寺の足元にある猿沢の池からの夜景も一枚載せておきます。