三尾 西明寺

2011年07月29日 | 日記

京都三尾のひとつ槇尾にある西明寺に足を運んでみた。

三尾のうち高尾の神護寺、栂尾の高山寺は幾度か訪れているが、西明寺は初めてである。

駐車場のすぐ下を清滝川が流れている。

清滝川には朱塗りの橋が架かっているが、指月橋というらしい。

 

                 ***西明寺側から見た指月橋***

緑と相俟ってコントラストがよいので、天気の良いときには記念撮影のポンイトとなろう。

あいにくこの日は朝から雨、出掛けのTVの気象予報を信じて上がるかなと期待をしていたのだが、逆に雨足は強くなる一方であった。

ふと清滝川を見ると、家族連れが目に付いた。

 

                   ***清滝川の河原 危ないです***

水遊びにしては時間が早すぎるのでキャンプなのだろうが、果たしてこの場所で許可されているのだろうか。

やはり、帰り際に橋の端(しやれているわけではない)に、キャンプ、水遊びをしないようにとの立て札をみつけた。

この位置関係からすると、増水するとひとたまりもない。

よくニュースで水の事故を目にするが、この現状をみて「やはりな~」との感じを受けた。

 

さて、西明寺に戻って、指月橋を渡るとすぐに石段の参道となる。

思わず神護寺の石段を想像したが、それほどの段数ではなく一安心。

石段の上に西明寺の表門が見えてくる。

 

 

                        ***表門***

参道の石垣はかなり苔むしており古さを感じさせる。

木々はほとんどが楓であり、紅葉の名所といわれる所以が容易に想像できる。

門前に近づくと燈籠が多いのに気づく。

かなり古くからあるものなのであろう、全ての燈籠の傘は苔むしている。

燈籠の胴には「献燈」とあるから、おそらくは寄進されたものであろう。

 

西明寺の本堂自体はそう大きな建物ではない。

 

                           ***本堂***

柱の傷み具合が古さを物語っている。

訪れた時間が早かったのか、本堂にはどなたもいず、灯りもついていない。

しばらくして、客殿の奥からお寺の方が現れた。

 

                     ***本堂と客殿をつなぐ廊下***

 

おそらく客殿の奥は、庫裏になっているのであろう。

西明寺の売りはやはり紅葉と本尊さま、この本尊様に灯明をいれ説明を受ける。

本尊様は清涼寺式の釈迦如来立像であるが、意外と小振りで1m程度の大きさのようである。

この隣の部屋に千手観音様が鎮座している。

この観音様は平安時代の作と聞いたがこれがなかなかよい。

本尊の釈迦如来立像は鎌倉時代の物といわれるので、隣の部屋にある千手観音様の方が古い。

「おや~?」桂昌院寄進といわれるお釈迦様にその座を奪われたのかな?←下衆の勘ぐり

 

この千手観音様が鎮座している部屋から、清滝川の方に庭がある。

よく見ると、庭の塀の一部が崩れている。

 

                      ***お庭なのですが・・・***

この崩れ方からするとかなりの期間そのままで放置されているのであろう。

同じ三尾にありながら、ネームバリューによる差?

何かしら浮世の縮図を見るようで、複雑なおももちで西明寺を後にした。

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