急遽 湖東三山西明寺へ

2017年12月10日 | 日記

己高閣から小谷城跡を通り急遽湖東三山の西明寺まで足を延ばす事となりました。

湖北から湖東へは考えていなかったのですが、連れが多賀町の多賀大社を参拝したいとの事で、多賀大社までならほとんど隣になる西明寺までとなりました。

 

紅葉に時期でもあり随分と人出がありました。

幾度か訪れましたが、いつもは早朝の開門すぐの参拝でしたので、これだけの参拝客に出会うのは初めてでした。

仁王門前は結構な階段になっていますが、湖東三山の中で一番階段の数が少ないお寺です。

門前の景色もこの西明寺が一番整っているように思います。

 

本堂に入ると、いつもの通り説明員の方が、十二神像の頭に付いている干支の説明をしています。

いつもと何か雰囲気が違うなと瞬間に感じましたが、もしやと思った悪い予感が的中しました。

 

西明寺の本尊は秘仏で通常は開帳していません。

が、西明寺を訪れる目当ては、本尊様ではありません。

 

本堂の裏側に置かれている、快慶作の阿弥陀三尊像で、鎌倉時代の作品といわれています。

この三尊像が、何故国宝でなく重要文化財なのか不思議でもあります。

長年仏教美術としての仏像も見てきましたが、この仏像が今まで見てきた中で素人なりに最高傑作と思っています。

 

2年ほど前に訪れた時に、説明員の方が東京から毎年この仏像を拝観に来る方々がいると云っていましたが、これも納得できるほどの仏像です。

 

ところが、近年寺院での落書き、油かけなどの悪戯が続き、文化庁から人の多く出る季節には拝観させてはいけないとのお達しがでたとかで見る事ができませんでした。

 

いわばこの仏像見たさに、湖北から湖東の西明寺まで行ったのに、なんと理不尽な事でしょうか。

もう一つ、人出の多い季節にこのお寺を訪れる参拝客は、残念ながらこの素晴らしい仏像がある事すら知る事もできずに参拝を終え帰路につくことになります。

なんと不幸な事でしょうか。

それでも今回は、三重塔の壁画が公開されていましたので、運よく見る事ができました。

かなり歴史のある壁画で、貴重な事は一目でわかりましたが、説明が系統だったところから少し離れ、入場者が有る毎に元に戻りランダムであり、分かりづらかったのは残念でした。

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