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自分に合うウイスキーを求めてVol.54(山崎蒸留所)

【ちょっと一息】夏の京都、サントリー山崎蒸溜所見学Vol.1(蒸留所紹介)

サントリー山崎蒸溜所へ行ってきました。一言で言うと”凄い””感激”ですね。

1923年、この地に、日本初のウイスキー蒸留所が誕生しました。この地とは、かの天王山、山崎。

山崎

ここを制するものは、天下を取る、寿屋(サントリーの前身)創業者、鳥井信治郎はまさに天下を取るべく、ウイスキー造りを始めました。

そして、2005年、シングルモルト「山崎18年」は世界的な酒類コンペティションである「SWSC最優秀金賞」を受賞、世界を制したのでした。

山崎18年(展示されてあったのですが写真撮り忘れました)

山崎蒸留所は、千利休がお茶を点てた名水「離宮の水」を仕込み水として使用していること、三つの川が合流するこの地は、水温差で霧が発生、湿潤な気候であることから、上質のモルトウイスキーを育てるには理想的な環境であります

JR山崎駅を降りて右へ線路沿いに歩、踏切があり、そこを渡ると、目の前が山崎蒸留所。

早速、踏切のそばに、ポットスチルがお出迎えです

踏切前ポットスチル

そして目の前に蒸留所が。

蒸留所外観

受付を済ませて(キャンペーン応募していたので、その記録紙を渡すと、ウイスキーグラスをもらいました)、14時の工場見学を予約、あと40分、「ウイスキー館でお待ちください」と受付の方が。目の前にウイスキー館がありました。

ウイスキー館

入口を入ると、サントリーのウイスキーの歴史が展示されてます。ここにもありました「白札」。「醒めよ人舶来盲信の時代は去れり・・・」。三代目ブレンダー、佐治敬三さんの展示もありましたよ。

白札

展示コーナーを出た瞬間、目を見開いて、驚いてしまいました。

ウイスキー棚

壁一面、ウイスキー瓶の展示、なんじゃこれー、って感じです。後で案内の方に聞いたんですが、ウイスキー館の中の展示数は、130種類、7000本とのこと。聞いて、またビックリです。

ウイスキー棚

階段を登って、2Fへ。

館の目の前に、見えました。

初代ポットスチル

銅像

開設当時の初代ポットスチルと鳥井信治郎氏、佐伯敬三氏の銅像です。今、美味しいウイスキーが味わえるのもこの方々のお陰です。

さあ、14時、工場見学です。続く。
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自分に合うウイスキーを求めてVol.53(ブナハーブン)

【ちょっと一息】シングルモルト(ブナハーブン)

「えっ、これってアイラ系モルト」というのが最初の印象

実際に、ブナハーブン蒸留所は、アイラ島にありながら、アイラ島の特徴であるスモーキーさやピートの香りがほとんどしない(ピートを焚かない)、普通のシングルモルトなんです。カティサークやフェイマスグラウスの原酒として使われ、知名度、消費量も結構あるんですよね。

「ブナハーブン12年 40%」は、色は綺麗な琥珀色で、香り、味わいともに、ちょっと複雑、アイラのイメージを想像してしまい、ちょっと頭の中がこんがらがってしまいます。軽く甘い、でも爽やかさあり、という感じでしょうか。ちょっと試してみてください。結構いけますよ。ラベルの舵を握る船乗りさん(船長さんなのかな)が印象的です

ブナハーブン
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自分に合うウイスキーを求めてVol.52(ラフロイグソーダ割り+ハギス)

【ちょっと一息】ラフロイグのソーダ割りとハギス

会社近辺で行われたある飲み会が早く終わったので、ちょっと飲み足らないなー、と思って、パラダイスロードへ出かけました。
が続いていて気分が高揚しない、そんな気分なんで、今日は、アイラ系モルトでいこうと。アイラと言えば、やっぱし「ラフロイグ」。臭い香りをかいで「あー、美味い」とね。と思ったんですが、ちょっとさっぱり、爽やかな気分にするために「ラフロイグのソーダ割り、プラス、レモン」を注文

ラフロイグソーダ割り

イエー、美味いです。じめじめした気分には、いけますね。疲れも吹っ飛んでいくって感じですね。たまには、シングルモルトストレートでないカクテル系も良いですね。

ラフロイグなどアイラ系にあう料理として、このパラダイスロードには

 「ハギス」

という料理があるんですよ。それを注文しました。
「ハギス」というのは、スコットランドでウイスキーととも饗されている有名な料理で、羊の内臓をミンチにして、玉ねぎなどの野菜と香辛料とともに羊の胃袋に詰めて、スープで3時間煮込んで作るんですが、難しいため日本でこれを供するバーはあまりないんです。パラダイスロードの親バー「デュース」のマスターが苦心を重ねて作りあげた秘伝で、パラダイスロードの酒井さん(オーナー)にも教えないらしいんです

ハギス

混ぜてしまおう、とハギスとニンジン、玉ねぎを混ぜました。

ハギス

一口いただいてみると、香辛料の味が強く出ている感じで、なんとなく羊のミンチが薄味に思いました。そこで、クッキーの上に、ハギスを乗せて、パクリ。すると、ハギスに甘味が加わって、全体的に味が引き出され、さらに美味しくなりました。

美味い、いける、ウイスキーに合いますね

スコットランドでは、ハギスにシングルモルトウイスキーをたっぷりかけてからいただくそうなんです。

次回、かけてみよう、と

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音楽からウイスキーの香りがする

【新聞記事を見て】平成18年7月13日日経新聞「ウイスキーの樽を利用」

パイオニアのウイスキーの樽材を使ったスピーカー「ピュアモルトスピーカー S-A4SPT-VP」を発売する。サントリーの協力でウイスキーの熟成に半世紀以上使ったナラの木(オーク)でできた樽を調達。樽に使った材料をスピーカーの本体に再利用し。伐採直後では出せなかった温かみのある音を出すように仕上げた。

【ちょっと探してみよう。さぁ、iタウンページ検索!】

パイオニアとサントリーが協力し、ピュアモルトスピーカーを発売したのは、1998年11月。今回で4機種目なんですって。アンプやCDプレーヤー、レコードプレーヤーもこれまでに発売して、完売しているとのこと

高校時代、放送部部長だった(部長を決定する日に休んじゃったんです、欠席裁判なんです)、そして現在、モルトファンの私にとっては、ちょっと音楽を聴いてみたい、ですね

大阪、日本橋でAV機器製品販売店を探すなら、iタウンページ!

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自分に合うウイスキーを求めてVol.51(ノッカンドゥ)

【ちょっと一息】シングルモルト(ノッカンドゥ)

私事ですが、4月以降、髪を伸ばしています。それまでは、刈上げして、耳に髪の毛がかかると散髪屋に出かけていたんですが、何かがあったわけでもないのですが、伸ばしてみようと決意しました。6月上旬に雑誌社の取材があり、一度、散髪屋に行ったきりです。そのときも耳が1/5程度髪がかかる程度にしてもらってました。
それが今、耳半分以上、髪で隠れるようになってきました。すると耳の穴に髪の毛がかかり、こしょばくって仕方がありません。そして蒸し暑くなってきたのでちょっとイライラ。散髪屋に行くか行くまいかそれが問題だ、なんて。

髪型

で、文脈とは関係なく「ノッカンドゥ1990年蒸留、2003年瓶詰め(12年) 40%」をいただきました。ノッカンドゥは、J&Bのメイン原酒になっています。変わっている点は、ボトルに熟成年を記述せず、蒸留年と瓶詰年が明記されていることですね。だから年々ラベルが変わるんですよね。

色は薄い琥珀色で、香り、味わいともに草っぽい感じがします。余韻もあまり長くは続きません。結構、さっぱりしていました

ノッカンドゥ

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自分に合うウイスキーを求めてVol.50(トマーチン)

【ちょっと一息】シングルモルト(トマーチン)、Bar「パブリックハウス・パラダイスロード」(西新橋、虎ノ門)

このサブコーナー「自分に合うウイスキーを求めて」も50号を迎えることができました

この記念号にあわせてだろうか、ウイスキーを求めて歩いていると久しく逢っていなかった会社の同期にバッタリ出遭い(まさに遭遇い)ました(驚)。そのこともあわせて、今日は「トマーチン」を紹介します。

10日に、以前紹介した「THE Whisky World」のVol.6が発売されたので早速、書店で購入。今回の記事もひじょうに興味を惹く内容

ウイスキーワールド

「今宵はここで~Barに出会う」というコーナーを見ていると、会社近くのBarが紹介されていたんですね。それで、次の日、11日に早速、出かけてみました

お店は階段を降りたB1にあるんですが、店に入って、カウンター席(5席)に座ろうとしていると、既に男の方が1名、すみっこに座っていたんですね。その男の人が、私の顔を見て、にやにやしてるんですよ(こちらからは薄暗くってよく顔が見えなかったんです)。変な奴って思っていると
「おばっちゃん」
って声をかけてくるんですよ。へー、誰やって思って相手の顔を見ると、なんと、なんと会社同期入社のN(驚)、
「久しぶりやん、なんでここにいんの
「そっちこそ、なんでここにくるんやー」
って感じの会話が始まったんです。5年ぶりぐらいの再会なんです。もうビックリです。同じ関西人なんで、会話はお許しください。

同期再会

(左が私です)

「いやいや、本を見て、きたんや、美人のオーナーがいるって書いてあったから」
「あの本の写真に映っている後姿は、俺やねん」
「へー、そんなんや」
というような会話が続き、再会を大喜びしました。実は彼もシングルモルトが大好きで、神田にある「BarDEUCE」の常連で
「そのお店の姉妹店がここやねん、できた当時(3ヶ月前)からきてるんや」
と紹介してくれました。

おー、そやそや、このお店の紹介をするのを忘れてました。ここは

「パブリックハウス・パラダイスロード」
 (まだiタウンページには掲載がありませんでした)。
 場所は、西新橋1丁目です。

オーナーは酒井さん(写真)。美人ですよね。可愛らしいお顔、ブログ露出OKの了解をいただいたんで、特別に公開でーす

酒井さん

店内は、カウンターとテーブル席、そして樽テーブルが二つ、これはスタンディングですね。

料理も上手で、ひじょうに美味しかったです。さらにモルトをはじめアルコール類が安い。えっ、こんな値段でほんといいのって感じなんです。びっくりです。

それで、今回は「トマーチン12年 43%」です。

トマーティン

色は、琥珀色、香りは爽やか、そして少しピート香。味わいは麦芽っぽいけど、ちょっぴり甘さも感じる感じでしょうか。美味しかったですよ、これ

トマーチン蒸留所は、スコットランド最大級の規模を誇っていたんですが、不況で倒産し、宝酒造が買収したんです。日本初の買収で、二番目がニッカウヰスキーが買収したベンネヴィス蒸留所なんですね。

でも、ほんと奇遇です。私の周りで「ウイスキーワールド」を読んでいる人を見たのは初めてだし、まして、これをきっかけに再会できるなんて、全くもって信じられないです。ウイスキーでの出逢いでした

第50号にこのような内容が書けて、ひじょうに嬉しく思っております。(長文、お付き合いありがとうございました

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自分に合うウイスキーを求めてVol.49(宮城峡蒸留所)

【ちょっと一息】ニッカウヰスキー仙台工場「宮城峡蒸留所」見学

Vol.47Vol.48で、宮城峡蒸溜所の見学コースをご紹介いたしました。

で、皆さん、お待ちかね、私もお待ちかねの試飲をご紹介します

1.無料試飲

まずは、「仙台工場オリジナルウイスキー 40%」、ブレンデッドウイスキーです。口当たり柔らかく、まろやかな味わい、たいへん飲みやすいです。いけますよ、これ

仙台工場オリジナル

次は、定番「竹鶴12年 40%」(一番上写真)。余市モルトの力強さと宮城峡モルトのまろやかさ、華やかさをヴァッティングしたピュアモルト。2つの味わいがうまく調和されてます。ちょっとピート香が香ってきますが、ロックにすると華やかな香り、味わいが引き出てきますね

2.有料試飲

当然これだけでは満足できず、スタンディングバーへ。ポットスチルをデザインした看板が素敵ですよね

バー

やっぱしここでしか味わえないものをということで「カフェグレーン12年 63%」350円でした。

カフェグレーン

原料がとうもろこしと麦芽なので、全体に穀物系の香りと味わい。軽くほんのり甘く、美味しく味わえました。これは試飲すべきだと

次に、シングルカスク仙台宮城峡10年(原酒)をちょびっと無料でいただきました。これはお土産に買いましたので、別途、報告させてもらいます。

3.レストラン「赤レンガ」

12時までには1時間もありますが、昼食にしました。蒸留所内のレストラン「赤レンガ」に行きました。行く前から注文は決まってました。仙台ならではの「牛タンカレー」とラム肉と野菜の「ジンギスカン」です。

牛タンカレー

ジンギスカン

紙エプロンをつけて、ジンギスカンを焼き始めると、徐々にジュー、ジューと湯気とともに焼きあがってきます。その間に牛タンカレーがサラダ付きで運ばれてきたので、パクパクと。牛タンもカレーにするとどうなんだろうと思いながらも美味しく味わえました。そして、ジンギスカンも出来上がり、一気にいただいてしまいました。美味い。ご馳走様

4.お土産

市販されているウイスキーだけでなく、限定ウイスキーも多々置いてあります。「樽出しウイスキー原酒」と「シングルカスク仙台宮城峡10年(原酒)」(いずれも別で紹介しますね)、そして、樽入りブルーベリーホワイトチョコとニッカウヰスキーポットスチルのピンバッジを買ってきました

樽入ブルーベリーホワイトチョコ

ピンバッジborder=

他には「牛タンカレー2袋」(1050円)も売ってましたよ。

これで、宮城峡蒸留所見学全工程を終了です。かなり楽しむことができました
タクシーを呼んで、作並駅に行って、電車で仙台駅まで戻りました。

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自分に合うウイスキーを求めてVol.48(宮城峡蒸留所)

【ちょっと一息】ニッカウヰスキー仙台工場「宮城峡蒸留所」見学

Vol.47では、醗酵までをご紹介しました。今日は、蒸留、貯蔵をご紹介します

6.蒸留

蒸留所見所の一つである蒸留機です。

醗酵槽で出来上がったもろみは、蒸留釜に移され、蒸留が始まります。宮城峡蒸留所には、ポットスチル(銅製単式蒸留釜)が、初留釜4基、再留釜4基の合計8基あり、真ん中が膨らんでいるボール型(バジル)で、スチーム加熱。低温でじっくり時間をかけて蒸留することによって、まろやかな味わいのモルトウイスキーになるそうです

今日は、稼動はしてませんでしたが、非常に大きいので迫力がありました。8基とも同じなんですが、色が手前(写真上)と奥(写真下)で違うんですね。質問すると、手前は磨いたら、金色になったそうです。へぇー

ホットスチル(奥)

ニッカウヰスキーの蒸留機には、必ず「注連縄」が付いているんですよね(写真下)。竹鶴氏の実家が造り酒屋出身なんで、お神酒として祭られているとのことです。思わず、手を合わせて拝んでしまいました。素晴らしい光景でした

ポットスチル注連縄

蒸留機入口に、見学できなかったカフェ式連続蒸留機の模型がありました。よく分からなかったです、残念。

カフェ式連続蒸留機

7.貯蔵

蒸留釜を後にして、暫く歩きました。途中で案内の女性が立ち止まって、蒸留所内の木々を指差しました。「蒸留所内の木々は黒くなるんです、これは酵母が木々に付いているんです、ブラックイーストって呼んでます」と。へへーって、関心しました。

ブラックイースト

貯蔵庫に入ると、芳醇なアルコールの香りが鼻を華麗に包み込みこんできます。思わず深呼吸、ちょっと酔っ払ってしまったりなんかして

貯蔵庫

樽

樽のデザインも格好良いですよね。さすがニッカウヰスキー

8.所内

見学コースはここまでだったんです。案内ありがとうございました。ということで後はフリーで所内を歩いてみました。自然の中にあり、天気も曇りですが、気温も22度ぐらいで爽やかな感じでした

竹鶴氏が、宮城峡の地に蒸留所を建設しようと決定した理由が、近くに流れる川の水でブラックニッカを水割りにして飲んだら非常に美味しかったからだと。そしてその川の名前が「ニッカワ」、ニッカをまさにゆかりがある名前だったのでさらにビックリって感じなんでしょう。ということで近くの「新川川」を見にいきました。この水が「仕込み水」です

新川

以前は、川べりまで行けたらしいのですが、やはり人が入るとゴミや汚れが出てきたので、今は柵があって近くまでもいけませんでした。竹鶴氏のように、この水で水割りを飲んでみたかったですよね

所内

所内は、東京ドームが4つ分に相当する広さ。見学受付の近くに池があり、白鳥がいてました。池のほとりから、キルン塔が見えて、のどかな雰囲気が所内全体に漂ってました

ということで、蒸留所見学は終了です。おいおい、試飲はどうした?、って。次回にお楽しみです

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自分に合うウイスキーを求めてVol.47(宮城峡蒸留所)

【ちょっと一息】ニッカウヰスキー仙台工場「宮城峡蒸溜所」見学

ニッカウヰスキー宮城峡蒸留所を訪れました

仙台駅からJR仙山線に乗って約30分、作並駅下車、タクシーで約5分、東京から2時間で行くことができました。

1969年、余市蒸留所に続く第二の蒸留所として建設されました。豊かな自然の中にあり、広瀬川と新川(ニッカワ)の合流点に位置することから、水には恵まれ、ウイスキーつくりに必要な条件をすべて満たしている最高の土地です。驚いたことに、ここの住所は「仙台市青葉区」、仙台市の中心地と同じ住所なんですよね。へぇ~。

タクシーで着くと、真っ先に、ニッカウヰスキー仙台工場の看板が出迎えてくれました

看板

見学受付

早速、見学受付(写真上)に見学を申し出ると、15分後に見学スタート、とのこと。朝9時30分に到着したからか、15分経っても見学者は増えません。結局、案内してくれる若い女性に対して、私と同僚の2名で見学スタート。マンツーマン見学となりました。こうなると、大阪人の悪いところ、いかに案内の女性の笑いと取るか、と考えてしまうんです。

では、見学スタートしましょう。所内をてくてくです。

1.キルン塔

モルトウイスキーの原料は、二条大麦。それを水に浸して発芽させます。それを乾燥させ、発芽の進行をストップさせます。進行をストップさせるには、水分を取り除くんですが、この作業をキルンと呼ぶ麦芽乾燥塔(写真下)で行います。

キルン塔

キルンの上部の床は麦芽が落ちないようにメッシュ状になっていて、その下でピート(泥炭)を焚くんです。このピートがモルトウイスキーの独特のスモーキーフレーバーをつけます。

ピート

ピートとは、ヨシやスゲなどの水辺植物が長年堆積して炭化したもので、宮城峡蒸留所では、石狩平野でできたピートを使っています。

2.カフェスチル

宮城峡蒸留所の見所の一つは、グレーンウイスキー(とうもろこしを主原料とするウイスキー)を蒸留する「カフェ式連続式蒸留機(カフェスチル)」です。カフェ式はスコットランドでも珍しいんですが、日本では宮城峡蒸留所だけが使用しています。普通の連続式蒸留機と比べると、操作が難しく、蒸留効率も劣るんですが、原料の香味が残るため、ウイスキー本来の味を引き出せます。
な、なのに、蒸留機は、危険物指定されていて、一般見学はさせてないんです、との説明。ガクーン、ショック。それはないでしょう、ニッカさん

だから、外観だけなんです。

カフェスチル

3.ミル棟

乾燥した麦芽の中から、ゴミや小石を取り除いて、モルトミルという機械で粉砕します。それを写真下のパイプを通して、隣の糖化槽へ送られます。

ミル棟

4.糖化

粉砕した麦芽(ミル)は、糖化槽(マッシュタン)(写真下)に入れられ、65度のお湯を加えて、攪拌し、醗酵に必要な糖液(麦汁)を抽出します。

糖化槽

5.醗酵

麦汁を醗酵槽(写真下)に入れられ、酵母を加え、糖をアルコールと炭酸ガスに分解します。醗酵槽の中で行われている醗酵は、蒸留所見学の見所の一つなんですが、ここもガラスの中にあって見学させてはくれないんですよね。どうした、ニッカ、って感じですね。残念

醗酵槽

2~3日で醗酵は終了し、アルコール度数6~8%のもろみが出来上がります。

醍醐味のある見学紹介ではなく、すいません。次回は、蒸留、貯蔵などをご紹介します。お楽しみに
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自分に合うウイスキーを求めてVol.46(グレンマレイ)

【ちょっと一息】シングルモルト(グレンマレイ)

久しぶりに「ジョンオグローツ」へ出かけました。仕事を終えて、一杯ふっかけてから、立ち寄ったので、いつもより時間が遅く、10時45分ぐらいでした。カウンター席が二つだけ空いていたので、そこへ座りました。

マスターから「お題は?」といつものとおり尋ねられ「グレンエルギン」って答えると「前回飲まれましたよ」って。ボトルを見て「おーそーだった」と。マスターのほうが覚えているなんて、さすがです
ということで「グレンマレイ」にしてみました。いつものようにハーフ&ハーフで。

一つは「グレンマレイ12年40%」(新ボトル)、もうひとつは「グレンマレイ12年43%」(旧ボトル)です。

グレンマレイ新ボトル

(写真上)新ボトルですが、色は淡い琥珀色、香り、味わいともに、草っぽい麦芽風味、余韻も少なく全体に軽く、ドライな感じます

グレンマレイ旧ボトル

(写真上)旧ボトルですが、色は淡い琥珀色、香り、味わいともフルーティーな軽い甘さ、でも一瞬で、終わってしまうところはやはり軽く感じます。しかし、かなり長く、ぴりぴり感が口の中に余韻として残りました。

グレンマレイ新旧ボトル

二つを比べて味わうと全く違うように思えますが、スッキリ軽い感じ(個性的ではあまりない)のところは、共通的なようです。星ひとつぐらいでしょうかね

そうこうして呑んでいると、カウンター席が満席になり、さらにどんどんお客さんが来て、テーブル席も満席になりました。ということで、恥ずかしながら写真をパシャリ、撮りました。

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自分に合うウイスキーを求めてVol.45(北杜50.5)

【ちょっと一息】ブレンデッドウイスキー「北杜50.5(ごーまるご)」

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日々出来事
ウイスキーが毎日の友になってしまいました。
たまには休肝日、必要なも。
家だとすぐに横になって寝てしまいます
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家で呑むウイスキーとして、ニッカを買っていたんですが、なくなってきたので、次を買いました。
 「サントリーウイスキー 北杜芳醇50.5°」です。

北杜

「505」は、ブレンデッドウイスキー(モルトとグレーン)なんです。モルトの原酒は、多彩な白州蒸留所の竹炭ろ過されたモルト原酒の中ならブレンダーが厳選して採用しているとのこと
開発のテーマは「ほのかな甘みを含むなめらかな味わいかつウイスキー本来のコクと味わいを最大限に生かす」。
色は、琥珀色で、芳醇な香り。味わいは、さすがに50度もあれば、きつくって駄目だと思う人もいるでしょうが、口に含んだ瞬間はピリって来ますが、喉を通りすぎれば、余韻が豊かに出てきます。コクあり、まろやかありでイケましたよ

スモークサーモン

伊勢丹で買ってきたスモークサーモンと一緒に味わえば、より美味しくなりました
費用対効果もありますよ
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自分に合うウイスキーを求めてVol.44(チョコレート)

【ちょっと一息】ウイスキーとチョコレート

いつもコメントをいただく、むむさんのお薦め(冷蔵庫に常備)の明治製菓の「チョコレート効果ココア99%」を買ってきて「ウイスキーのおともに」と、食後、ニッカのモルトクラブとモルト100をいただきました。

チョコレート効果ココア99%

会社で「99%」を食べたときは、ひとかけらを一口でぱくっと、いったので、もう口の中が「苦ーい」状態が長く余韻を残したんです。今日、パッケージの裏を見ると「口の中で少しずつ溶かしながら召し上がることをお薦めします」って、おー、そんなことが書いてあったのかーぁ
今回は、記述どおり、ひとかけらをさらにほんの少しかじって、口の中でゆっくり溶かしていただいたんです。

ウイスキーとチョコ

でも、苦さは、変わりません

そして、苦さを引きずったまま、モルト100を一口、口に含んだんです。す、すると、な、なんと、

  「甘~いィ 」。

苦さの反動で、モルト100のもつ芳醇さがさらに際立ってきました。これはいけるかも。ちょっと病みつきになるかもしれませんね。

むむさん、ありがとうございました

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自分に合うウイスキーを求めてVol.43(ニッカ モルト100)

【ちょっと一息】ニッカ モルト100ウイスキー

ニッカモルト100ウイスキー

美味いです、これ、「ニッカ モルト100ウイスキー12年 2006エレガントスタイル 40%」。
シェリー樽による熟成、ゆえに華やかで芳しい芳醇な香りと味わい。鼻から息を吐き出すと(ふーゥ)、体が熱くなり、豊かな余韻と豊かな気分になります

モルトクラブも良かったけど、やっぱしこっちがいいです
12年以上の余市モルト原酒、宮城峡モルト原酒、カフェ式連続蒸留によるカフェモルト原酒の微妙なバランスによるブレンド。歴史と深みを感じます

スタイルブックもついていました。

ニッカモルト100ウイスキースタイルブック


すべてにおいて、さすがニッカ、って感じです

少なくなったスモークサーモンをあてにひとりちびちび楽しんでみました。

ニッカモルト100ウイスキー



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自分に合うウイスキーを求めてVol.42(グレンエルギン)

【ちょっと一息】シングルモルト「グレンエルギン」

今日は「グレンエルギン熟成年表示なし(たぶん12年)、43%」をいただきました。グレンエルギンは、ホワイトホースの重要な原酒です。下写真は、旧ボトルということなんですが、ラベルには「WHITE HORSE」と入っているんですね。重要さが伺えます
そして、ボトルには、グレンエルギン蒸留所の解説書が付いてました。ポットスチルがなんとも言えず、雰囲気がありますよね

グレンエルギン(旧ボトル)

グレンエルギン解説書

色は、薄いゴールドで甘い香り、味わいは、爽やかなフルーティーな甘さだけれどしっかりとした味わいが口の中に残ります。そして、なんと言っても、余韻が長く続いて、楽しむことができる、素晴らしい、美味しいシングルモルトです。さすがホワイトホースの原酒として君臨しているのが分かるような気がします。(生意気なとのお叱りを受けますね)

グレンエルギン(新旧ボトル)

マスターが、新ボトルを倉庫から出してきてくれたんで、新旧ボトルを並べてみました。新ボトルには、12年の熟成年が表示されていますね

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自分に合うウイスキーを求めてVol.41(ニッカモルトクラブ)

【ちょっと一息】ニッカ モルトクラブ

「女房酔わせてどうするの」で親しまれているニッカオールモルトシリーズ。サントリー白州に続いて、自宅で楽しめるウイスキーを探していました。やっぱしニッカウヰスキーしかないと思い、まずは「モルトクラブ700ml」にしました。
早速、ビール一本飲んだ後、ピーナッツ入りかきっ子をつまみに、グラスに注いだんです。

ニッカ モルトクラブ

色は琥珀色、香りは少し甘く、柔らかな感じ、味わいは少し香ばしく爽やかすっきり。美味しいですよ、これ

思わず、ニッカオールモルト、モルトクラブのホームページへ。
モルトクラブはブレンデッドウイスキーなんですが、普通のブレンデッドウイスキーはとうもろこしを原料とし連続蒸留機から作られるグレーンウイスキーと大麦麦芽を原料とし単式蒸留機で作られるモルトウイスキーをブレンダーがブレンドするんですが、モルトクラブは、モルトウイスキーもグレーンウイスキーも原料は大麦麦芽、世界で数台しか残っていないカフェ式連続蒸留機で蒸留されているのが特徴で、オールモルト製法と呼んでいます。

ニッカ モルトクラブ蒸留機

銀のラベルには「pure&clear」と味覚のキーワードが書かれていて、瓶にはポットスチルをかたどったデザイン(写真)がされていて、結構、力が入っているウイスキーです。

次はオールモルト、そして、モルト100Whisky(数量限定)にレベルアップを図ろうかな、と思ってます












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