自分に合うウイスキーを求めてVol.34(白州蒸留所)

【ちょっと一息】春の遠足~サントリー白州蒸留所見学Vol.1

GW前からひじょうに楽しみに企画していた蒸留所見学。もうわくわくドキドキ。山梨県北杜市にあるサントリー白州蒸留所へ行ってきました。
午前9時、JR新宿駅から「あずさ9号」に乗車して、2時間後、小淵沢駅に到着、こちらは曇り空(ちょっぴり残念)。タクシーで、蒸留所見学入口に。

ホームページで自然の中にあるって書いてあったんですが、これ本当。森に囲まれた大自然の中の遊歩道を歩いて蒸留所内に入っていくと、ファクトリーショップやレストラン、ウイスキー博物館のあるところにたどり着き、蒸留所ガイドツアーの受付に行きました。30分間隔で見学ツアーがあり、11時30分に間に合いました。その受付で、ホームページにあった特別優待券を提出するとウイスキーグラスをくれました(ラッキー)。

早速、ガイドの方のご案内で、蒸留所内へ。入口を入るなり、麦芽でしょうか、甘い、温かい香りが充満して、う~、キタ━(゜∀゜)━、という感じです。

ここからは、見学コースに応じて、シングルモルトウイスキーが出来上がるまでの工程を紹介しましょう。

0.原料 
・大麦には二条大麦と六条大麦があるんですが、ここでは二条大麦を使います。二条大麦はデンプン質が多いからです。
・水(仕込水)ですが、ここでは「サントリー天然水南アルプス」を使うのかな?

1.製麦
・浸麦槽(スティープ)で、大麦を水に浸して、発芽させます。その時に発生する酵素でもってデンプンを糖に変えます。
・発芽した大麦をコンクリートの床に広げ、発芽が均一になるように木製シャベルで攪拌を繰り返します。
・さらに発芽の進行を止めるために麦芽乾燥塔(キルン)で火を焚き、乾燥させます。このときにウイスキーの香りに影響を与えるピートを一緒に焚きます。

*ここ白州蒸留所では、専門の麦芽製造業者(モルトスター)より仕入れているのでこの工程はありませんでした。白州はあまりピートを焚かないようです。

2.糖化
・乾燥させた麦芽を粉砕し、それをマッシュタン(下写真)に入れ、65度のお湯を加えて攪拌し、発酵に必要な糖液(ウォート)を抽出します。

マッシュタン

3.発酵
・ウイスキー作りの醍醐味の一つ、発酵。糖液にイースト菌を加えて、ウォッシュバック(下写真)に移します。

ウォッシュバック

・イースト菌が糖をアルコールと炭酸ガスに分解します。ウォッシュバックの中で、ぶくぶくと泡を発てて、呼吸をしています。誰かが「この中に入るとジャグジーバスのようで気持ちいいかも」と。その前にアルコールで酔っ払ってダウンするかもね
・ここで、アルコール度は6~8%のもろみが出来上がります。

ウォッシュバック内発酵中

次は、壮観な蒸留釜の姿ですが、Vol.2へ続く、です。
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