学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

チャレンジ教室~国語・お習字の時間

2013年10月24日 | チャレンジ英語教室(読み書き困難)

10月から、

チャレンジ教室後期クラスが始まっています。

メンバーはほぼ変わらず、落ち着いた教室に育ってきました。

特に国語はそれぞれが自分のやることをわかって勉強を進め始め、

自分で黙々と集中してやる様子を見て、

古くから通って下さっているお母さんと、

「すごいね。こんな様子が見られるなんて、信じられないね・・・」

と嬉しい笑顔を交わしました。

何も先生は”教える”必要がなくて、

わからないところや、助けがいるところだけを聞きに来る。

英語はそうはいかないので、

国語だからできるのかもしれませんが、

なんだか”寺子屋”に近くなってきたなあと感じます。

 

さて20日は、書道家で、筆跡アドバイザーとしても活躍中の

本山裕子先生がスペシャル出前講座を開いて下さいました。

「お習字するらしいです」

と生徒と保護者の方にはお伝えしていましたが、

実際何をするのか、予想もつかず・・・。

私の方からは、字を書くことを楽しむ経験をさせてあげれたら嬉しい、

ということを伝えていただけだったので、

「何があるんだろう?」と

楽しみにしていました。

 

 

そして、まず始まったのは、

「親子ペアで文字のまねっこ」

 

この日はたまたま、保護者が皆さん来て下さっていたので

全員ペアになることができました。

 

大きな模造紙1枚に、

「お母さんが書いた文字を、よく見て、そのまま、そっくりに書いてね」

という指示。

そして、

「お子さんが書くところをお母さんはよく見て、また、お子さんが書いた文字をそっくりそのまま、はねるところも、とめるところも、全部そのまま書いて下さい!」

と言われました。

 

指に墨をつけて書くのです。

これが意外と難しい~

だって、字がどんどん変わっていくんですもん~。

 

 

終わった後、

「ここで大切なのは、正しい字を書くことじゃないのです。

 相手の字をよく見て真似ることなのです。」

とおっしゃっていました。

 

そういえば、先生は「きれいに」とか一言もいっていません。

 

ですがお母さんたちの感想を聞くと、

「子供の字をまねないといけないのはわかっていたけど、

 どうしても、手本のように、きれいに書こうとしてしまった。」

 

という声もあり・・・

 

この辺からなんとなく、先生の目指しているものが

少し伝わってきましたが。

 

次の活動は、親子で選んだ言葉を半紙に書くというものでした

 

今度は「深く呼吸をしながら、相手が字を書くところを見て下さい」

と言われました。

 

難しい。

子供の手元に意識を集中し続けるのは難しい。

 

 

作品いくつか紹介します。

 

並べてみて、先生の言おうとしていることが、良くわかりました。

 

 

「こどもは、親を本当によく見ている」、

ということです。

そして親は子供が一生懸命書いているときに、

注意が散漫になりがちでした。

 

 

自分を含めてですが、

親を本当にそのまま見ている子供の姿、

それを当たり前とおもう親の姿、

子供が親を見るほどに、

親は子供を見ていない姿が見えました。

親としても、

自分の子供への姿勢を振り返らされた時間でした。

 

 

これはお習字っていうよりは、セラピー!?

 

 

レッスンの後に先生と二人でお話しをしていて、

「今日のレッスンの目的は・・・?」と伺いました。

 

「お母さんたちに、子供がどんだけ親を見ているか

 気づいて欲しかったんです。

 みなさん、動き続けていました。

 ”止まって”欲しかったんです。」

 

 

やっぱり。

 

 

子どもたちは、「すっごく楽しかったよう」。

 

親は「なんか解放感」。

 

そんな時間でした。

 

ありがとうございました。

 

今週末もチャレンジ教室、楽しくがんばります。

 

 


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