一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1955   老木も負けず錦の紅葉かな   貴美

2018年05月31日 | 岩戸句会 第五句集「何」

 私の俳句は、ロータリークラブでお世話になっていた、佐恵さんからお誘いいただいたのが始まりでした。それまでは、俳句とは全くの無縁でした。元々、季節感や観察眼に疎い性分で、語学力も乏しかった、と俳句の世界に入って、改めて思い知らされた次第です。

 雲水先生や句友の皆さんのご指導のお陰で、なんとか俳句っぽいものが作れるようになりましたが、まだ門に入ったばかりの文字通りの入門者です。「拙さは伸びしろ」と勝手に解釈して、長い俳句の道のりをゆっくり道草しながら楽しんでいきたいと思っております。今後ともよろしくお願い致します。 

 

老いた妻お屠蘇で酔ってあなた誰

新年会果てて静かなピアノバー

穏やかに空を仰いで涅槃の日

窓越しの庭の牡丹と日を過ごし

箱根道梅桃桜一斉に

 

左膝痛み治らず春惜しむ

大凧が風に暴れる相模川

梅雨空の雲を間近に八ヶ岳

滝を背に梅雨の晴れ間の露天風呂

山百合をみごとに咲かせ箱根道

 

釣れたのは木屑のみなり鮎解禁

時の日よホームに来たら閉まるドア

父の日のネクタイ今年は何色に

干ばつも大雨もあり土用の日

満場の拍手のごとし紅葉舞う

 

荒肌に新蕎麦つるり備前焼

手に取ればひんやり重し富有柿

機中から鳥の目になり秋の山

秋鯖や父は刺身で食べたがる

冬の浜夏の話題の二人連れ

 

冬構家の主人は何もせず

年の暮長寿秘訣のときめきを

年の瀬に電車の中で寿司ランチ

里は霜富士は肩まで雪化粧

しっとりとお蕎麦屋デート除夜の鐘

(岩戸句会第五句集「何」より 斎藤 貴美)

シモツケ(下野)


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