一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

866  2013年2月  岩戸句会

2013年03月03日 | 

五ミリほど蓬の芽にも葉の形    豊春

ランドセル売場賑い春来る 

 

病床に福よぶ豆を置いてくる    正太

冬の鳩防災空地に集いけり

 

春めくやするりと入る雨戸かな   洋子

髪切りて春一番に吹かれおり

 

淡雪や大型ダンプの古タイヤ    炎火

節分や酒屋の棚の鬼ころし

 

暮れなずむ日金の山に鳥帰る    遊石

沈丁の揺れやまずして雨となる

 

春潮や粗朶運び来る波頭        鼓夢

紅梅や世を憚らぬ媼声

 

春めくや財布の小銭ざわめけり    章子

梅の寺雲水ひとり庭を掃く

 

一服のもらい煙草や春の月       薪

囀りに片耳あずけ尾根越える

 

春の霧街灯まるく包み込み       歩智

えッこんな時間ですかと日脚伸ぶ

 

ここだけの話すぐ漏れ風は春      稱子

行く道はまた戻る道梅香る

 

春ちかい二月二十二日母しのぶ   空白

卒塔婆の打ち合う音も春めいて

 

割られたる楠芬々と春めける      雲水

雪催ひねもす降らず暮れてゆく


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 865  餌台に小鳥増やし... | トップ | 867  暮れなずむ日金の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

」カテゴリの最新記事