一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1705   夏の月昔骨壺今は蛸壷

2016年07月09日 | 

(なつのつき むかしこつつぼ いまはたこつぼ) 

 芭蕉の「笈の小文」に、「たこつぼやはかなき夢を夏の月」、という須磨を訪れた時の句がある。「 平家物語」の舞台でもあった須磨・明石に、人間と蛸の運命のはかなさを詠っている。

 さて、卑近であるが私の夢は、墓地を整理して、全ての骨を海に投げ入れ、たぶん蛸の住処になるであろう空になった骨壺も投げ入れることである。空しい夏の夢に終わるかもしれないが・・・・・さて、メンデルスゾーンの「夏の夜の夢」でも、聞いてみるか・・・・・

ホタルブクロ(蛍袋)


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白花ホタルブクロ (ふきのとう)
2016-07-09 21:07:47
今晩は。
白花ホタルブクロを切り戻してみましたが、果たして...。
我が家の半夏生は自然消滅してしまいました。
日当たりと、水はけがよすぎたように思いました。

昨夜NHKのBSで奥の細道を一時間ほど観ました。
<一つ家に遊女も寝たり萩と月> てにをはの大切さをつくづく思ったのでした。

聞石さんの句、なるほど、妙に納得の一句です。

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遊女も寝たり (紗衣里友人)
2016-07-11 22:19:38
 荒垣秀雄氏の「『奥の細道』で芭蕉は何を食べたか」という随筆に「一つ家に遊女も寝たり萩と月」(遊女とではありません。念のため)」という記載が出てきます。市振は若い日に同僚等と浜辺で野営して海水浴を楽しんだ地です。
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草取り次第 (issyok)
2016-07-12 11:49:03
ふきのとう様

我が庭のハンゲショウは、とても元気で、勢力を広げつつあります。ホタルブクロなんとか死なないでいる状態です。いずれにしても、草取り次第ですね。
とにかく、蔓性の芋類、烏瓜など、竹などがはびこっていて、困っています。
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Unknown (issyok)
2016-07-12 12:01:00
紗衣里友人さま

例えばですが、「一部屋に遊女と寝たり萩と月」
としたからといって、芭蕉の存在が軽くはならないと思います。
そのうち、日本海沿いに歩いてみたいです。



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