一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1216   春昼の欠伸や仮面つけ直す   喜子

2014年05月03日 | 

(しゅんちゅうのあくびや かめんつけなおす)

  人間、本物の仮面など付けていなくても、例えば「余所行き顔」などという仮面を付けることがある。「笑い顔」や「涙顔」にだって嘘の「作り顔」という仮面があるだろう。役者なんかは、嘘が誠に見えるほど、演技がうまいと誉められる。

 この句の作者は、欠伸をして自分の「気抜け顔」に気付き、はっとしたのではないか。もしかすると誰かに見られたかもしれない。そして、気を入れ直して「余所行き」の「すまし顔」の仮面に戻ったのだろう。

タンポポ(蒲公英)

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1215   シアトルと八... | トップ | 1217   バスの窓へ会... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

」カテゴリの最新記事