一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1149  第209回 1月 岩戸句会 

2014年01月28日 | 岩戸句会

寒林をけものの如く突き進む     豊春 

寒林を透けて現る大甍

 

湯の町の路地は寂れて蜜柑売る    薪

初買は遠近両用眼鏡かな

 

ねんごろにみがきし墓のしめかざり  歩智

きのうより長いぞ今朝の霜柱

 

お正月雑魚寝の中に猫二匹      炎火

正月やグローバル化のスポンサー

 

炭はぜる音に親しむ夕べかな     稱子

小春日や時計の音とまどろみと

 

掻かされし家内の背中大寒し     遊石

羽子板の音はすべてをぬぐいさり

 

元朝や仮なる命夢幻なり       章子

大寒や連れ戻したし魂を

 

冬椿活けるつめたさ寒の入      一煌

大寒やかげの花さく雪道に

 

北風吹くや表日本は真澄み空     洋子

大寒や凛と寄り添う盲導犬

 

特養の入居叶いて今朝の寒      余白

        

春を待つおいらは末期高齢者     雲水

大寒や胸を開けし観世音

 

コメント
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