Islander Works

書いて、読んで、人生は続く。大島健夫のブログ

正義の味方の熱い戦い

2010-03-22 22:05:40 | 出たもの
二ヶ月ばかり前のある日、私の剣道仲間のI氏が、稽古後にふと私に「最近俺も詩、書いてるんですよ」と言った。メールで送ってもらうとけっこういい詩だったので驚いた。私は彼が15歳の時から知っている。彼は今30歳だから、およそ半生に渡ってかかわりを持ってきたことになるが、まさか詩を書くような男だと思ったことは一度もなかった。それは驚きであると同時に、人間というものの奥深さ、底知れなさに対して、ある種の気づきをもたらしてくれる出来事でもあった。2月の千葉詩亭・第弐回で彼は初めてオーディエンスの前で朗読を行い、そして昨夜は「笑いと涙のぽえとりー劇場」のステージに立った。新たな才能の誕生を心から喜びたい。

さて、その「ぽえとりー劇場」。全体を通して私の印象に一番深く残っているのは、ゲストとして登場したマノメアツシさんのパフォーマンスだった。

 

マノメさんとは、一緒にインターネットTVをやったりとかしているのに、申し訳ないことに実は私は彼のパフォーマンスを生でじっくりと味わったことがほとんどなくて、ものすごく楽しみにしていた。

おそらくマノメさんを知っている人なら誰もが頷いてくれるだろうが、普段のマノメさんはとても腰の低い、人と人との常識的なコミュニケーションをしっかりと取れる方だ。どこか、「変身前の正義の味方」みたいな雰囲気さえある。しかし、私のデジカメに残されている彼のパフォーマンスの写真には、私が知っている「変身前」のマノメさんの表情をした写真はただの一枚もなかった。どの写真も、まるでを命のやりとりの勝負をしている人間の顔みたいだった。全力で立ち向かっても勝てるかどうかわからない巨大な敵に、一歩も引かずに一瞬一瞬、勇敢に戦いを挑んでいる顔だった。マノメさんはこうやって生きてる人なんだ、と思った。素晴らしいステージだった。

パフォーマンス後に服部剛さんのインタビューを受けるマノメさんは、もう、いつもの表情に戻っていた。

私は、剣道ネタということで「バレンタイン」を朗読した。5分という持ち時間に合わせるため、内容はリンク先のテキストとは若干異なっている。

10時過ぎに終了。「ぽえとりー劇場」に最後までいたのはなにげに初めてだ。去年は2回しか参加できなかったので、今年はもっと参加したいと思っている。

さあ、いよいよ次は千葉詩亭・第三回だ。

私、大島健夫が、初めて地元・千葉で一時間の朗読パフォーマンスを行います。是非、足をお運びください。