Islander Works

書いて、読んで、人生は続く。大島健夫のブログ

小さな光

2010-07-18 20:36:58 | 出たもの
7月17日、土曜日。千葉の空はよく晴れて、これこそ夏という感じの天気だ。会場設営の前に、ちょろっと千葉公園の綿打池にカメのカウントに行ってみると、ダイサギが口を開けてはあはあ言っていた。



こんな日は海に行ったら楽しいだろう。山に登ったら気持ちがいいだろう。映画でも見たら涼しいだろう。夜になったら花火を上げたら綺麗だろう。でも、それなのに、今回もたくさんの方が、近くから、遠くから、WiCANアートセンターに来てくれた。毎回いらっしゃってくださる方、初めての方。皆様、暑い中本当にありがとうございます。

イダヅカマコトさんがオープニングの朗読を始める。体調が良くなかったそうだが、それを感じさせないアグレッシヴで気持ちの伝わる朗読だ。



千葉詩亭の生みの親は、私ではない。彼である。彼がWiCANとのつながりの中からこのイベントを発案しなければ、今日のこの日は決してなかった。

そして今回、オープンマイクにご参加いただいたのは、

笹田美紀さん
伊藤健一さん
スモールさん
稗田恵一さん
たじこさん
尾花藍子さん
ジュテーム北村さん
OOMさん(10月にWiCANアートセンターでグループ展を行う)
スパーク小倉さん

という皆さん。オープンマイクイベントの主催者冥利に尽きるのは、当初、ステージに上がるつもりのなかった方が、それまでのパフォーマンスを見て、「私もやる」といって参加してくださったことである。今回、実に3名の方がそうして参加してくださった。そして、その3名のうち、詩の朗読をした人はひとりもいなかった。それぞれがそれぞれの、自由なパフォーマンスを行った。その姿を見たとき、私は、何か大切なものに気づかされた気がした。

今後、千葉詩亭は、何か他のイベントの影を追いかけたり、うらやましがったりすることはない。「こんなふうにやろう」と目標にするものもない。ここ千葉で、栄町でできることを追求していきたい。いや、追求というと何やら排他的である。むしろ推進していきたい。みんなで推し進めていきたい。五回目にして、私はそれを強く思った。

ブレイクタイムにふと横を見れば、おそらく二度とどこでも聴くことができないような朗読をしたジュテーム北村さんが、私の剣道仲間でもある伊藤さんとお喋りしている。ここは千葉だ。千葉の人が生きているところだ。よそから来た素敵な旅人を交え、そこでみんなで楽しむ。なんていい光景なんだろう。

スペシャルゲストは、川島むーさんだ。



詩のボクシング等でおなじみの、自作詩の数々。そして、以前Poe-Triで観た時、笑い死にしそうになった、宮沢賢治の「けだもの運動会」のダイナミックな語り。30分があっという間に過ぎてゆく。最後は私が「朝が来るとトカゲは」を朗読し、イダヅカさんから、勝ち抜きじゃんけん大会による本のプレゼントでイベントは幕を閉じた。

イダヅカさん、WiCANの門脇さん、お疲れ様でした。いつもありがとう。むーさん、千葉にお迎えできてとても嬉しいです。ご来場の皆様、またお会いしましょう!

第五回まできた。でもまだたった五回だ。千葉詩亭はこれからもずっと続く。次回にはまた新しい展開、新しいイレギュラー、そこに集う人々に新しい喜びがあれば、

どんなに素晴らしいことだろう。

☆☆☆

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