スマイリーな毎日

笑う門には福来たる

トレヴィの泉(ローマへの旅24)

2006-05-31 | イタリア旅行2006

多くの観光客で賑わうトレヴィの泉。見ているだけで少し涼しく感じる。

Fontana_di_trevi

「バロック建築の傑作」とガイドブックには書かれているが、芸術にはとんと無頓着なので、バロックってなに?と思って、一応調べてみると、

「語源はポルトガル語のBarocco(歪んだ真珠)といわれ、元々は一部に見られるグロテスクなまでに装飾過剰で大仰な建築に対する蔑称であったが、のちに広く17-18世紀の美術・建築に見られる傾向を指す様式概念として用いられるようになった。」と書かれている。

う~ん、難しくてよくわからず。ようするに、17-18世紀に流行った派手派手な美術品や建築物ってことかな。

ま、そんなことよりも、ここに来た目的は、コインを投げること。1枚投げ込むとローマに再訪でき、2枚投げると好きな人と結ばれ、3枚投げると嫌いな相手と別れられるという。もちろん、後ろ向きに1枚投げ込んできた。単なる言い伝えかなんかだと思うけど、これでまたローマに来れる、と一安心。

そのまま、歩いてバルベリーニ広場の方向へ。その途中の裏道に、ディナーで行きたいと思っていた「コリーネ・エミリアーネ」というリストランテがあるので、予約をしておこうと立ち寄った。ちょうどランチタイムが終わったところで、お店の人がいたので、今夜のディナーの予約を取りたいと言ったら、今晩は臨時で休むとのこと。残念だが、仕方ないので、諦めた。商売っ気がなく、休みの日でもないのに、平気でお店も閉めちゃうところがイタリア人らしいともいえるのだが。次回ローマに来た時は、絶対この店でトルテリーニを腹一杯食べてやると誓ったのでした。

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「TOEIC」のち「ESPRIT」

2006-05-30 | 日記

日曜日は、久々にTOEICを受験。

試験会場は、岡山理科大学。車で行くのは禁止だったので、うちの奥さんに、半田山植物園の前まで車で送ってもらって、そこから歩くことにした。近くに、約15年前に友人が住んでいたコーポがまだあり、何度もここには遊びにきたり泊まりにきたりしてたので、かなり懐かしかった。岡山理科大学は初めて行ったが、すごい急な坂道で、歩いていくのは運動不足の体には非常に苦しい。キャンパス内からは、岡山市内を見渡せ、眺めはいいが、冬はかなり寒そう。

TOEICは、2年前から受け始めて、今回で3回目。学生の頃は、苦手意識からか英語があまり得意ではなかったが、ふとしたことから毎日ちょっとずつ(10分程度だけど)勉強しだして、苦手意識克服に役立てている。それに、英語がしゃべれたら、大抵の国なら、どこに行ってもそう苦労しないし。

今回のTOEICから、試験形式が少し変わっている。リスニングの中で最も簡単な写真の問題が半分に減ったし、発音もアメリカ英語だけでなく、イギリスやオーストラリア英語も話されるようになっている。リーディングも少し変わっているが、別にTOEIC用の勉強をしているわけではないので、僕にはそう影響ないだろうと思って受験。

それにしても、リスニングの感触はイマイチ。教室が大きく、音がこもっちゃうせいもあったが、まだまだ自分が努力不足なことを自覚させられた。人と話す時は、普通、回りに雑音のある中で話すので、これぐらいの環境で聞き取れないようじゃダメだと反省。前回は、リスニングの点数がかなり上がったが、今回は期待薄。とりあえず、前回ぐらいの点数が欲しいな。

それに対して、リーディングは、まずまずの出来の様な気が。それでも、最後の10問ちょいは、毎回のことながら時間不足で問題読む暇もなく、適当にマークシート塗り潰したんだが。

どちらにせよ、点数が出てくるのが楽しみ。良くても悪くても、勉強しようというモチベーションのアップにつながるし。クラブで試合に出た後は、練習にむちゃくちゃ気合が入るようなもんだな。

試験終了後は、近くの「ESPRIT(エスプリ)」というカフェで反省会。というか、お腹が減っていただけともいえるんだけど。

エスプレッソ・コン・パンナ

Esprit1

クロック・ムッシュ

Esprit2

久しぶりに来たけど、この店のコーヒーは、ほんとおいしい。クロック・ムッシュに使っているチーズも、なかなかよさげ。すでに香りでおいしい予感。それで食べたら、期待通り。タバスコかけると、ちょっとしたアクセントになって、それもよし。エスプレッソ・コン・パンナの甘さも、集中して疲れた脳に心地よい。

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「ジョリッティ」と「マルクス・アウレリウスの円柱」(ローマへの旅23)

2006-05-29 | イタリア旅行2006

「アルマンド」で昼食後は、すぐ近くにある「Tazza d'oro (タッツァ・ドーロ)」という有名コーヒー店に。店内は、昼食後のカッフェを飲むサラリーマンで一杯。店内では、コーヒー豆も売っていたので、自分へのお土産に一袋買っていくことにした。

Tazza_doro_1

その後は、「Giolitti (ジョリッティ)」というジェラッテリアへ。

Giolitti

ここは、どのガイドブックにも載っている超有名店。中では、ジェラートだけでなく、軽食っぽいものも売っている。店内は、ジェラートを食べようとする人で、すごい行列ができている。CASSAでコーンの大きさを言ってお金を払い、列に並ぶ。ほとんどの人が、2種類の味を頼んでいる。同じ値段で、1種類でも2種類でも頼めるんだろうか、と疑問に思ったが、チョコとヨーグルトと言ったらそのまま2種類をコーンに乗せてくれたので、値段は変わらないようだ。味は、もちろん期待通り激ウマ。ローマに来たら、絶対ここでジェラート食べなきゃ損とまで言い切れるほど。

次に、コロンナ広場(訳すと円柱広場、わかりやすい名前)にあるマルクス・アウレリウスの円柱を眺めに。五賢帝の一人で、カンピドーリオ広場中央にあった騎馬像の皇帝。円柱の表面には、ゲルマニア戦役の場面が螺旋状に描かれている。映画「グラディエーター」の冒頭の戦闘シーンは、このゲルマニア戦役の中のワンシーンである。円柱は、かなり高い台座の上に乗っかっているので、肉眼で詳しくその浮彫を見るのは難しい。後でじっくり見るために、デジカメで撮影したが、画像を拡大しても、いまいちはっきりと見えなかった。残念。

Colonna_di_marco_aurelio

その後、誰もが知っているトレヴィの泉に。途中、「ガレリア・コロンナ」というショッピングモールの中を通った。古い建物をうまく利用して、こういったショッピングモールとして使うところが、いかにもローマらしい。通路のど真ん中に、BARがあってびっくり。買い物に疲れた人たちが、くつろいでいた。

Galleria_colonna_2

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「Armando al Pantheon」(ローマへの旅22)

2006-05-28 | イタリア旅行2006

お昼ごはんは、パンテオンのすぐ近くにある「Armando al Pantheon (アルマンド・アル・パンテオン)」で。ちょうど12時15分の開店の時刻ちょうどで行ったため、すぐ席に着くことができた。

ワインはハーフで。以前、フィレンツェに行った時、晩ごはんでフルボトル開けたら、時差ぼけと観光疲れで結構酔ってしまい、半分意識が飛んでしまったことがあるので、それ以来、旅行中はお酒控えめにしている。

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Bruschetta al pomodoro

Armando_2_1

トマトのブルスケッタ。生のトマトはあまり好きではないのだが、チャレンジしてみる。あれれ、これはおいしい。全然生臭くない。日本のトマとは味が違うのか、それとも観光気分のため、そう感じるだけなのだろうか。不思議に思い、この後、ローマでトマトを何度か試してみた。普通のトマトはおいしく感じたが、ミニトマトだけは、あまりおいしく食べれなかった。ということは、やはりローマのトマトの味自体が、おいしいのかもしれない。

Spaghetti alla carbonara

Armando_3_1

本場のカルボナーラは、生クリームを入れないらしい。そのせいか、卵のおいしさとペコリーノチーズの香りが、口の中で際立ってくる。美味い店はどこもそうだが、パンチェッタの塩味がいい具合だ。

Faraona ai funghi portini e la birra nera

Armando_4

ホロホロ鳥とポルチーニ茸の黒ビール煮込み。しっかりした味のソースのせいか、ホロホロ鳥の臭みは全くなし。肉も柔らかく、骨からポロポロはずれて食べやすい。

最後にデザートを食べるか迷ったが、近くのジェラッテリアに行こうということで、ここでは我慢。

Armando_1_1

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パンテオン(ローマへの旅21)

2006-05-27 | イタリア旅行2006

ナヴォーナ広場からパンテオンまでは、歩いてもほんの少しの距離。よく考えると、ローマは、有名な観光地を回るだけなら、そんなに大きな街ではない。体力さえあれば、一日でたくさんの有名どころを見ることができる。ただ、途中でゆっくりご飯食べたりもするし、おしゃれなBARやおいしそうなジェラッテリアがいたるところにあり、その誘惑にはなかなか勝てないため、そう一気にたくさん回れないのが事実。

パンテオン

Pantheon

古代ローマ時代の建造物で、ほぼ建築当時の姿をしている。もともとは、古代ローマの水道建設者でもあるアグリッパが建てたものだが、火災で焼失後、118年にハドリアヌス帝が建て直した。この堂々たる佇まいを見ていると、約1900年もの間、風雪にさらされながらも、建設当時の姿をローマ市民に見せ続けてこられたというのもうなずける。

Interno_della_pantheon

以前、ここに来た時は、あいにくの曇り空で、天窓しか明かりの取れないパンテオン内部は、薄暗い雰囲気だったという印象が残っていたが、今回は運良く晴れ。天窓から太陽の光が差し込み、その素晴らしさに感動すら覚えるほどだった。このクーポラの頂上の天窓は、直径9メートルもあるという。何もかもが大きいので、そんなにあるようには見えない。ちなみに、壁の厚みは6.2メートルもある。それだけ厚くしないと、この石でできた巨大な建造物を持ち堪えることができないのだろう。

パンテオン前には、若干小ぶりのロトンダ広場がある。中央には、オベリスクが立ち、その周りには、またまた噴水。

Piazza_della_rotonda

ナヴォーナ広場のムーア人の噴水同様、奇妙な顔をした像から水が吹き出ている。

Piazza_della_rotonda_1_1

Piazza_della_rotonda_2

Piazza_della_rotonda_3

Piazza_della_rotonda_4

4方向を向いた顔は、どれも個性的で変わっていて見比べるとおもしろい。

変な顔をした噴水の前の階段に座って、心ゆくまで巨大建築物を堪能した後、お昼ごはんを食べに行くことにした。

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「ダ・ヴィンチ・コード」

2006-05-26 | 映画

The_da_vinci_code

閉館後のルーヴル美術館で、館長の死体が発見された。死体の周りに残された、不可解な暗号。その暗号の中には、その夜、彼が会う約束をしていたハーバード大学教授ラングドンの名前が含まれていた。
殺人の容疑者として現場に連れて来られたラングドンだったが、館長の孫娘で暗号解読官のソフィーに助け出される。暗号の謎をときはじめる二人。しかしそれは、歴史的真実を覆す謎解きのはじまりに過ぎなかった…。
原作は、ダン・ブラウンの世界的ベストセラー小説。監督は、ロン・ハワード。ラングドン役に、トム・ハンクス。その他の配役に、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、ジャン・レノ、ポール・ベタニーなど有名な役者が勢ぞろい。それに加え、テレビを筆頭にマスコミの宣伝や特集で、大騒ぎ。そのせいか、館内は平日というのに超満員状態だった。
この映画は、大ベストセラー小説の映画化だけあって、原作を読んでいる人と呼んでいない人とでは、感じ方が全然違ってくるかもしれない。僕は、たいがい映画を見る前は、初めてその内容を知った感動が薄れないように、原作やその映画についての前知識は全く仕入れずに見るほうなので、今回も全く予備知識なしで見に行きました。
まず最初に感じたのは、展開が非常に速いということ。普段から映画をよく見ている人ならともかく、この映画流行っているから見に行こうという、いわゆるミーハーな人には、ストーリーのスピーディーさについていけないのではないだろうか。
あと、それと同時に最低限のキリスト教の知識が必要だということ。これがないと、途中で理解できないことがたくさん出てくる羽目におちいりかねません。
そこら辺がクリアできれば、それなりにサスペンスとして楽しめる映画ではあると思います。ただ、ソフィーのオチがすぐに想像できてしまうのは何とかならんかったんかなと思いますが。
あと、サイラスと司教の関係も少しの映像だけで済まされているし(司教が撃たれた時のシーンがなんとなく消化不良)、ジャン・レノ扮する刑事やイアン・マッケラン扮するリーの人物像も、もっと深く掘り下げて欲しかった気がする。そう考えると、この作品は2,3時間で無理やりまとめないといけない映画ではなく、ドラマとして映像化したほうがもっと楽しめる作品になったのではないだろうか。
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ナヴォーナ広場(ローマへの旅20)

2006-05-25 | イタリア旅行2006

サンタンジェロ城から、とことこ歩いてナヴォーナ広場に到着。ここは、ローマを代表する広場の一つで、細長い楕円形をしている。最初、1世紀の後半に、ドミティアヌス帝が競技場として造ったためこういう形になっている。広場の周囲に沿って、たくさんのバールやリストランテが軒を連ねている。

目指すは、「Tre Scalini (トレ・スカリーニ)」。もちろん注文したのは、この店の名物である「Tartufo (タルトゥーフォ)」というトリュフの形をしたチョコレートのジェラート。

Tartufo

中にはチェリー入りのチョコレートジェラート、外には崩したチョコレートがまぶしてある。上にはドンと生クリーム。なかなかボリュームもあり、ジェラート好きにはたまらない。味は、中のチェリーはイマイチだが、他は激ウマ。チョコ味のジェラートと、周りの固形のチョコのダブルパンチの甘さでノックアウト。生クリームは、意外とあっさりしていて、そんなにお腹にもたれない。外のテーブルで食べて、9ユーロと少々値段は張るが、この広場に足を運んだのなら、一度は食べてみる価値はあるだろう。

Tre_scalini

テラス席に座って噴水を眺めながら、ジェラート食べ食べ、ゆっくりした時間を過ごす。これぞ最高の贅沢だ。

甘いもので疲れを癒した後は、広場内を散歩。このナヴォーナ広場には、「ネプチューンの噴水」「四大河の噴水」「ムーア人の噴水」という3つの有名な噴水がある。

一番北にあるネプチューンの噴水

Fontana_del_nettuno

広場中央にはベルニーニのデザインした四大河の噴水

①ラプラタ川の寓意像

Fontana_dei_fiumi_1

この目の前に、ベルニーニのライバルであったボッロミーニの建てたサンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会があり、この像は腕をかざして教会が倒れてくるのを防いでるのだと噂されていた。(もちろんこの噂はローマっ子のジョーク。実際は、噴水の方が教会より先にできていた)

②ナイル川の寓意像

Fontana_dei_fiumi_2

③インダス川の寓意像

Fontana_dei_fiumi_3

④ドナウ川の寓意像

Fontana_dei_fiumi_4_1

南の端にあるムーア人の噴水

Fontana_del_moro_1

真ん中の像はイルカと戦っているとのこと。周りの像は、何をしているのかはわからないが、何だか楽しそう。

Fontana_del_moro_2

こいつはおもしろい。真面目に作ったデザインだとは思うが、よく見れば見るほど笑ってしまう。飲みすぎた日にこれを見たら、思わずもらいゲロしてしまいそう。

この像を見ながら笑ってたら、高校生くらいの3,4人の少年達に声を掛けられた。一瞬、新手のスリか何かかと思い身構えたが、どうも違うようだ。”Can you speak English?”と聞かれたので、思わず”Si.”となぜかイタリア語で答えてしまった。正直、そんなには喋れないのだが、とっさにそう言ってしまったため、質問攻めにあう羽目に。

少年達は、学校の授業の一環で、観光客に英語でアンケートを採っているとのこと。しかも、横で8ミリビデオで、ぼくら二人のやり取りを撮影していてかなり緊張。イタリア語訛りの英語と、日本語訛りの英語でなんとかやり取りし、無事終了。ところどころ質問がよくわからず、意思疎通できていない部分もあったが、まぁいいか。この映像が授業で流されると思うと、ちょっと恥ずかしいが、どうせ誰も知っている人はいないので、よしとしよう。

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サンタンジェロ城(ローマへの旅19)

2006-05-24 | イタリア旅行2006

サンピエトロ大聖堂は、そこまで混んでいないだろうからクーポラに登ろうと思って、サンピエトロ広場まで出てきたが、ここも予想を遥かに超える観光客の行列が。

Fila_dei_turisti_1

広場を取り囲んでいる円柱の際に沿って、長蛇の列が、、、一体どこまで続いてるのと見回すと、

Fila_dei_turisti_2

広場の入り口側を縦断して、反対側の円柱の方までずっと続いている。結局、列の終わりがどこなのかも判らないほど。しょうがないので、今回は中に入るのは諦め、空いている時間を見計らって、後日再訪することにした。

ムッソリーニが拡張した大通りコンチリアツィオーネ通りは通らず、ひとつ北側の小さな通りを歩くことに。少し裏道だけに、でかい通りにはあれだけいた観光客もこっちには全然おらず。

Via_corridori_borgo_sangelo

左側に見える城壁はサンタンジェロ城へと続いている。この城壁の上は、ヴァチカンの教皇が敵の勢力に攻め込まれた時、城へ逃げ込む時の逃避路になっている。なので、この城壁に沿って歩いていけば、サンタンジェロ城へ辿り着ける。

サンタンジェロ城は、2世紀初めにハドリアヌス帝が自分の廟墓として築いたもの。その後、多くのローマ皇帝がここに埋葬されることになる。サンタンジェロ(聖なる天使)の名前の由来は、ローマにペストが流行した際、大天使ミカエルが空に現れ、疫病の終息を告げたことに由来している。城のてっぺんに立っているブロンズ像が、その時の天使である。

Castel_sant_angelo

最も美しいサンタンジェロ城を見ようとするなら、やはりサンタンジェロ橋からの眺めがすばらしいと思う。テヴェレ川に架かるこの橋の両端には、ベルニーニがデザインした天使像が並び、単体で見ると存在感はあるが若干地味にも見えるこの城を、盛り立てる役割を果たしているかのようだ。

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コーラ・ディ・リエンツォ通り(ローマへの旅18)

2006-05-23 | イタリア旅行2006

レーパント駅で地下鉄を降り、地元の女性御用達のおしゃれなショッピングストリートである、コーラ・ディ・リエンツォ通りに向かう。地下鉄の出口がどこに出たのかわからず、また道に迷ってしまった。が、もう慣れたもので、そこら辺に歩いているイタリア人に道を尋ねながら目的地に近づいていく。そうすると、イタリア語の勉強にもなるし、道も教えてくれて、一石二鳥。

コーラ・ディ・リエンツォ通りは、おしゃれなブティックやアクセサリーショップなどが並んでいる。が、まだ朝早いせいで、あまり開いてなかった。

歩いてると、「Pellacchia (ペッラキッア)」というジェラッテリアを発見。1898年創業の老舗のジェラッテリアで、素材は近郊の契約農家から仕入れたものを使っているとのこと。こだわりがあるせいか、ジェラートが入っている容器は、温度をしっかり管理するために全て蓋がしてあった。ここで頼んだのは、fragola (苺)のジェラート。それほど甘くはないが、苺の味がしっかりしていて、フルーティ。イタリアといえども、さすがに平日の朝一からジェラート食ってる人はいないようだ。テラス席で食べているのは、僕ら二人だけだった。

Pellacchia

その後、「Castroni (カストローニ)」という有名食料品店に。外から見るより、店の中は広く、世界各国の食材が集まっている。たくさん買うと荷物になるので、珍しい食材を厳選して買うことに。ここでは、イタリア語の電子辞書が大活躍。並んでいる食材には、見たことのないようなものがたくさんあり、眺めているだけでもすごく楽しかった。

Castroni

この通りをこのまま西に歩いていくと、ヴァチカン美術館。可能性はほとんどないが、もし万一空いてたらちょっとぐらい並んでもいいやと思っていたが、予想通り連休明けのヴァチカン美術館は激混み。歩道の壁に沿って、長蛇の列ができていた。

Per_i_musei_vaticani

この状態じゃ、入り口に辿り着くまでにどれくらい時間がかかるか全く想像がつかない。前回ローマに来た時にゆっくり見学できたので、今回は時間がもったいないので諦め、サン・ピエトロ寺院の方へ向かうことにした。

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ローマの地下鉄(ローマへの旅17)

2006-05-22 | イタリア旅行2006

ローマ3日目。相変わらず、朝はばっちりと目が覚める。ホテルの朝食は、内容がまた同じなので、今回はパス。すぐに出かけることにする。

今日は、METRO(地下鉄)にチャレンジ。ホテルのすぐ近くのA線のマンゾーニ駅から乗ろうと思ったが、どの入り口も格子の扉で閉められていて地下に行けず。「どうしたらいいんや」と思って、すぐ近くにあったBARのお店の人に聞いたら、「マンゾーニ駅は今入れない。隣のヴィットリオ・エマヌエレ駅かサン・ジョバンニ駅から乗るしかない」と言われたので、ヴィットリオ・エマヌエレ駅まで歩いていくことにした。

途中、朝から人がたくさん入っているお店を発見。中を覗いてみたら、おいしそうなパンがたくさん並んでいる。ちょうど朝ごはんを食べてなかったので、小さめのパンを買ってみた。値段がいくらか忘れたが、めちゃくちゃ安かったことは確か。50チェンテージミ(=1/2ユーロ)もしなかったんじゃないかな。

Pane

駅までパンを食べ食べ歩いていく。安かったくせに、このパン焼きたてのふわふわで、かなりおいしい。こりゃお客さんがたくさん来るはずだと納得。前を歩いている、OL風の女性もパンを食べ食べ出勤中。イタリアだからこそ様になる情景だ。駅までの途中、タバッキがあったので、75分有効のBIT(Biglietto Integrato a Tempo)チケットを買っておいた。これで1ユーロ。タクシーを使ったら、市内なら10ユーロ前後はするので、かなりお得。

地下鉄の乗り方は、日本とそう変わらない。まず刻印機に切符を通してから、改札を抜ける。切符には通した時刻が刻印されるので、そこから75分間有効になる。といっても、出口では何もチェックなし。通り抜けの改札を素通りするだけ。これじゃ、有効時間の75分過ぎててもわからないんじゃないのと思うが、まぁいいか。もしかして、時々車内で車掌が切符の刻印チェックをしにくるのだろうか。

地下鉄は、平日の朝8時ということで、ホームはラッシュのせいか激混み。入ってきた電車は、車体全体にすごい落書きが。デザインとして、わざと書いたのだろうか。それほど大規模な落書きで驚いた。写真を撮りたかったが、この混んでいる中、デジカメのようなあまり高価なものを取り出すのも不用心なので撮らず。車内ももちろん激混み。ほとんど身動きできない状態で、通勤ラッシュ時の京都の地下鉄とそう変わらない。とりあえず、地下鉄に多いといわれるスリには注意するに越したことはないと思い、鞄はしっかり体の前に置き、旅行者っぽくきょろきょろせず、地下鉄は慣れてるよという感じで堂々としておいた。幸い、スリらしき人には遭遇しなかった。

それよりも、思っていた以上に、イタリア人は礼儀正しく、降りるときは、いきなり押しのけて降りようとしたりせず、「Scenda?」(あなたは降りられますか?)とか、「Permesso. Scendo!」(すみません、私降ります)などと、みんなひとこと言ってから降りており、日本の地下鉄よりマナーが良いんじゃないかと感心した。

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PIZZERIAで食事(ローマへの旅16)

2006-05-21 | イタリア旅行2006

ナポリからローマへ帰るバスの中は、波の上で長時間揺られたせいかどっと疲れが出て、船と違う心地よい揺れで、みんな爆睡状態。泊まっているホテルの前までバスで行ってくれるということで安心。

ローマに入る頃には、10時近くになっていて外は真っ暗。と、ここでバッドニュース。サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ教会の前で、無料のコンチェルト(コンサート)をしていて近くの道路が封鎖されているため、ホテルの前まで行けないとのこと。というわけで、少し離れたポルタ・マジョーレ広場で下車させられた。

地図を見ながら歩いていけば、すぐホテルに辿り着くだろうと思っていたが、下ろされた場所の周辺は店も少なく、真っ暗のため、どこを歩いているかよくわからず。またまた、道に迷ってしまった。結局、たまたま見つけた警官やら歩いている人やらに聞いて、やっとホテル前の通りに到着。ホテルの部屋に荷物を置いて、すぐまた外出。間に合いそうなら、無料のコンサートを聞きに行こうと思ったが、さっきまで聞こえていた音楽が止み、人がぞろぞろ歩いてきた。コンサートはどうも終わったっぽい。

しょうがないので、小腹も空いたことだし、どっかで軽く晩ご飯を食べようと通りを歩いていく。通りは、車通行止めの歩行者天国になっていて、たくさんの屋台が並んでいる。

Via_e_filiberto

どこで食べるか迷ったが、うまいピッツェリアは、晩しか開いていないとのことなので、屋台はあきらめ、ピッツァを食べることに。歩いていると偶然ピッツェリアを見つけたので、そこに入ることにした。システムがよくわからないが、とりあえずガラスケース内に並んでいる食べたいピッツァを指差して、飲みたい飲み物を店内の冷蔵庫から出して見せたら、「OK、奥のテーブルで座って待ってて」と言われたので、座ってしばらく待ってたらピッツァを温めて持ってきてくれた。支払いは、食後にcassaでするようだ。

Pizzeria1

Pizzeria2_1

ズッキーニのピッツァとサルシッチャとモッツァレラのピッツァ。ナポリ風のもちもちっとした感じのピッツァも好きだけど、どちらかというと生地が薄くパリパリのローマ風のこちらの方が好き。ズッキーニはあっさりで、サルシッチャはパンチのある味。結果的に、なかなかナイスな組み合わせになった。

お昼が遅かったせいか、お腹はこれだけで落ち着いたが、ホテルに向かって歩いてたらジェラッテリアを見つけてしまった。そういえば、今日はジェラート食ってないということで、自然と足は店の中へと吸い込まれた。

Pistacchio

相変わらずたくさん種類があって、どれにするか迷ってしまう。今回は、イタリアで人気というピスタチオ味に。

Pistacchio2

店の外で撮ったので、暗くて色がよくわからないですね。ピスタチオの香りはいいけれど、甘さ的にはちょっと物足りない。この後、ジェラートを食べ食べ、たくさんの若者達の流れに流されながらホテルへと帰ったのでした。

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アナカプリ(ローマへの旅15)

2006-05-20 | イタリア旅行2006

青の洞窟で感動に浸った後は、バスに乗って、山の上に位置するアナカプリへ。運転には慣れたもので、バスは狭い道を結構なスピードで走っていく。対向車もバスだと、車体が擦れ合いそうなほどのギリギリの狭さ。すれ違う際、サイドミラーを折りたたんで、うまいこと接触しないようにしている。バスの運ちゃん曰く、「観光客が多いので、今日だけで、すでに数十回行ったりきたりしてるよ」とのこと。かなりの高度のところまで上ってきたなと思ったら、そこがアナカプリ。

ガイドの方に誘導されてランチへ。

Pranzo_a_capri1

Pranzo_a_capri2

Pranzo_a_capri3

Pranzo_a_capri4

Pranzo_a_capri5

ツアーに付いてた昼食なんで、あまり期待はできないなと思っていたが、パスタはおいしかった。メインの肉や魚はイマイチ。最後のアイスは、「間違えて1個多く持ってきすぎたから食べていいよ」と言われたので、お言葉に甘えて頂いた。でも、やっぱりジェラートのほうがおいしいな。

当初の予定では、アナカプリで1時間ほどのフリータイムがあったのだが、なにせ青の洞窟で3時間も待ったため、時間がなくなり、自由時間は15分ほど。むちゃくちゃ混みあってるジェラートは、泣く泣く食べるのをあきらめ、とにかく大急ぎで、カプリ島の名物リモンチェッロを買いに走った。

そういうわけで、今回は、ほとんど街中をゆっくりする間もなく帰路へ。もちろんのことながら、ここからローマ帝国を統治し続けたという2代目皇帝ティベリウスが、死ぬまでの10年間を過ごしたという「ヴィラ・ヨヴィス」の遺跡にも足を運ぶことはできなかった。次にこの島に訪れる機会があれば、ぜひ一泊はし、ゆっくりと贅沢な時間を過ごしたい。

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青の洞窟(ローマへの旅14)

2006-05-19 | イタリア旅行2006

ナポリから、この高速艇に乗り、カプリ島まで約45分。

Snav

休日ということもあって、激混み。まだこの時点では、今日の目的の「青の洞窟」に入れるかどうかはわからず。「入れるとしても、洞窟の前で結構待つかも」と言われたので、船の中でトイレを済ませておく。

縦揺れが激しいせいか、ちょっと酔いそうになりながらもカプリ島のマリーナ・グランデに無事到着し、ホッとした。この時は、この後に、もっとひどい事態になるとは夢にも思っていなかった。

Isola_di_capri

ついにカプリ島に到着。「ナポリ湾の真珠」というだけあり、海が真っ青で美しい。天気も上々で、5月の風が心地よい。のんびりしている間もなくグッドニュースが。今日は青の洞窟が開いているとの事。ガイドの方によると、3回に1回位しか入れないという話だ。これはツイている。さっそく20人ほどが乗れる小型のモーターボートに乗り換え、青の洞窟へ。

Albergo_a_capri

カプリ島の北側、真っ青なティレニア海を西へ進んで、約20分ほどで青の洞窟前に到着。途中から見えるカプリ島は、断崖絶壁がそそり立っている。そのてっぺんにホテルらしき建物が。あそこから見える風景はさぞ素晴らしいものだろう。あの高さなら、ヴェズヴィオ山が遥か彼方に見ることができるかもしれないな。約2000年前に、ローマの初代皇帝アウグストゥスが、イスキア島と交換することを条件に、ナポリから取得しただけあって、とても美しい島である。

潮風に吹かれながら、青の洞窟前に到着したのはよいものの、祝日で、かつ気候もいい時期ということで、数え切れないほどの数の船が洞窟待ちで待機している。ガイドの方が聞いてくれたところによると、今から大体3時間待ちとのこと。船から下りて、陸で待つものと思っていたが、このまま船上で順番を待つということ。

けっこう揺れてるんだけど、これが3時間続くのかと思うと心配になってきた。以前からずっと待っている船の人は大丈夫なのかと見てみたら、船べりからゲロゲロ吐いていたり、船酔いでぶっ倒れている人がいっぱいいる。同乗している同じツアーの日本人観光客は、みな船酔いの薬を飲んできたという話をしている。船酔いのことなど全く考えていなかったので、これはやばいと、とりあえず遠くを見て気分を落ち着かせておくことにした。

着いてから30分もしないうちに、勝手に同じ船に乗りこんできていたアメリカ人数人が、「もう待てない、帰る帰る」とわめきだした。僕らのツアーのガイドに「帰らせろ」と言い出し、えらい口論になっている。結局、ガイドの方が、見学が終わって港へ帰る船の船長と掛け合って、うるさいアメリカ人を帰らせた。ガイドの方は、「こいつらは、ほんと我慢とか待つって事を知らん奴らや」と悪態をついていたが、僕らは船を広々と使うことができてラッキーだった。

それにしても3時間は長い。同じ船に乗っている半分ぐらいの人たちが、船酔いでダウン。それもそのはず、船はすごい揺れで、寝ている人が海に投げ出されそうなほど揺れることもあり、転覆するんじゃないかと何度も心配した。この揺れの中、一組だけ残っていたアメリカ人二人が、「カプリ島をバックに私達の写真を撮ってくれ」と僕に頼んできた。しょうがないなと思いながら快く引き受けたが、ちっちゃなファインダーを覗いてたら、また少し気分が悪くなってしまった。でも、それよりも、ここまで待ったにもかかわらず、「波がきついので途中で青の洞窟締めます」なんてことにならないか、そっちの方が心配になってきた。

そうこうしてるうちに小船が何艘か近づいてきた。ついに順番が回ってきたよと言われ、揺れている中、海に落ちないように気を付けながら、大喜びで小船に乗り移った。やっと待ちに待った青の洞窟だ。

Apertura_di_grotta

洞窟の入り口は、この小さな船が一艘入れるか入れないほどの大きさ。チェーンが通してあり、船頭さんがこれを持って、船を洞窟内に引っ張り込む。頭ぶつけるから、船底にほとんど寝そべった状態にさせられ、波が下がった瞬間に一気に洞窟内へ滑り込んだ。

洞窟内は真っ暗。顔上げていいよと言われたので、顔を上げて振り返ると、感動の情景が。真っ暗な洞窟の中、海の底だけがコバルトブルーに輝いている。これはまさに自然の神秘。一気に、さっきまでの酔いと戦っていた3時間が報われた気がした。

Grotta_azzurra

何枚か写真を撮ったが、暗いのと揺れているのとでうまく撮れず。夜景モードで撮ると、海の綺麗な色は撮れるんだけど、ぶれちゃいました。

たくさんの船頭さんが、競うように「サンタルチア」を歌い、洞窟内に響いている。みんな見た目は海のおやじなんだけど、なかなか歌は上手い。楽しい時間は短いもので、10分ほどで出口に向かう。が、今日は波が高いらしく、波で洞窟の入り口が塞がれたり開いたりで、出るタイミングが難しそうだ。船頭さんらが、波に合わせて掛け声を掛け、タイミングをとって出ていくのだが、一艘出るごとに大歓声が上がって盛り上がった。特に船が波をかぶったら、またまた大笑いと大歓声。おかげで出口付近で、青の洞窟の美しさにしばらく浸ることができた。同じツアーの一人は、思いっきり波をかぶった小船に乗っていたらしく、全身ずぶ濡れになっていた。

その日の朝、波があるので、青の洞窟を開けるかどうか話し合いになった末、開けることに決まったこと、僕らが入った後、波が高くなってきたので結局閉めてしまったという話をガイドの方から聞き、なんて僕らは運がいいんだろうと、同じツアーの人らと喜びを分かち合ったのだった。

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一路ナポリへ(ローマへの旅13)

2006-05-18 | イタリア旅行2006

ローマへの旅2日目は、5月1日Festa del lavoro(メーデー)で祝日。日曜日同様、この日も祝日でおいしいレストランは開いてない、というわけで、カプリ島へのツアーを申し込んでおいた。

朝、7時15分に集合場所へ。バスに乗り込んでいざナポリへ発車。高速を使って、ローマからは、約3時間の旅。途中の車窓からの風景はずっとのどか。

Per_napoli

ナポリの近くで、アッピア街道と交差。

Via_appia

カメラを取り出していて、少し通り過ぎてしまったが、このずっと続く松並木の道がアッピア街道。「全ての道はローマに通ず」といわれている通り、ローマから続く道。紀元前312年当時の財務官アッピウスによって敷設されたので、その名前をとってアッピア街道と名づけられているとのこと。

ナポリが近づくにつれ、ヴェスヴィオ山が徐々に大きく見えてきた。

Vesuvio

ナポリ東方に位置するヴェスヴィオ山。紀元79年、大爆発を起こし、都市ポンペイを埋没させてしまったことで有名な火山。もうそろそろ爆発するかもなんていわれているらしいが、見ているだけでは、そんな感じは全くなし。でも大爆発した当時も、まさか爆発するなんて思ってもみなかったのだろう。

そうこうしているうちに、ナポリに到着。ナポリは、ギリシア人が開いた植民地であり、彼らはこの町をネアポリス(新しい町)と名付け、それがこの町の名前の由来となっている。

右手にカステル・ヌオヴォを眺めながら船乗り場へ。

Castel_nuovo_1

”Vedi Napoli , e poi muori”(ナポリを見て死ね)とは有名な諺ではあるが、ゆっくりナポリを観光する間もなく、観光客で一杯の、カプリ島へ向かう高速艇に足早に乗り込むのであった。

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「ナイロビの蜂」

2006-05-17 | 映画

The_constant_gardener

アフリカのナイロビでイギリスの外交官として働くジャスティンは、救援活動家である美しい妻テッサを殺されてしまう。彼女の死の真相を知りたいジャスティンは、妻が追っていた事件が薬品メーカーによる現地の人々を使った人体実験であることを突き止める。

この映画の感想を書こうとしたが、その内容を思い出しただけで、心が締め付けられるような思いがする。観終わってから時間が経つというのに、それでもじわじわと感動がよみがえってきて、この作品の素晴らしさを再確認した。

映画が始まって数分もしないうちに、主人公ジャスティンの妻テッサは殺されてしまう。ガーデニングが趣味の物静かで、妻の活動にもあまり関心のなかったジャスティンは、その死に疑いを持つ。ストーリーは、薬品メーカーの陰謀や国家権力との癒着などが絡み、サスペンスタッチで進んでいきます。その途中で、彼と妻との間であった出来事がフラッシュバックのように織り込まれています。この映画は、サスペンスと恋愛という二つの異なるテーマの織り交ぜ方がすごくうまい。最初は、死んだ妻の行動を疑っていたジャスティンだが、事件の真相が徐々に明らかになるにつれ、彼女がいかに自分のことを愛していたのかが、徐々に理解できてくるのである。妻の本当の愛に気付いた時には、その妻がこの世にいないという悲しさとやるせなさ。そして、彼のとった行動は、、、ラストは涙を止めることができませんでした。

監督は、ブラジルの貧民街の少年達を迫力ある映像で描いた「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレス。今作でも、ケニアのスラムに住む人々の生活が、リアルに生き生きと描かれていたのも印象的だった。

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