バールで少し休憩後、カンピドーリオの丘へ向かうことに。
行きしなと違い、帰りはパラティーノ橋を歩いて渡る。橋のすぐ左手に、壊れた橋が見える。
紀元前に作られた橋が壊れたのをそのまま残したもの。壊れてはいるものの、断面から見ても、なかなかしっかりした橋で、紀元前にこれだけの橋を作ることができたローマの建築技術の高さに驚かされる。
橋を渡るとすぐ真実の口広場。通りを隔てた向こうに、「ローマの休日」の真実の口で有名なサンタ・マリア・イン・コスメディン教会が見える。ロマネスク様式の鐘楼がひときわ目立っていて美しい。建物は工事中の布で覆われていたが、日曜日ということもあってか、真実の口に手を入れようと並ぶ観光客でいっぱいだった。
また、広場の周囲には、たくさんのローマ時代の遺跡を見ることができる。
ヴェスタの神殿
ローマに残る大理石の神殿としては最も古く、紀元前2世紀の終わりの建築とのこと。
フォルトゥーナの神殿
港の神ポルトゥヌスに捧げられたものであったといわれている。4本の柱を備えた前室を持ち、他の3面は柱の半分を外壁が取り囲んだ形になっている。
そのまま大きな通りを北に歩いていくと左手にマルチェッロ劇場がある。
ユリウス・カエサルが建設を始め、紀元前11年にアウグストゥス帝によって完成された円形劇場。写真の、建物の手前を歩いている人と見比べればその大きさがわかると思うが、内部には1万5000人以上の観客が収容可能だったといわれている。見た目、コロッセオに似てるなと思う人も多いと思うが、実際この劇場はコロッセオの建設の手本にされている。ただ、コロッセオの収容人数は、一説によると約6万人との事なので、この劇場の4倍もあり、改めてコロッセオの巨大さに驚かされた。