スマイリーな毎日

笑う門には福来たる

伊坂幸太郎 / 「バイバイ、ブラックバード」

2014-09-25 | 本と雑誌

太宰治の未完の小説「グッド・バイ」のオマージュとして書かれた小説。

主人公である星野一彦は、<あのバス>で連れていかれることが決まっており、彼を監視している体型から態度まで規格外の繭美と一緒に、五股をかけていた5人の女性に、連れていかれる前に最後に別れ話をしに行くというストーリー。

五股をかけているというとんでもない主人公。おそらく実際にいたらめちゃくちゃ腹が立つだろう、まわりの迷惑も屁ともしないほどむかつく言動を繰り返す繭美。その二人とも嫌味を感じさせず、どうにも憎めない描き方で、二人は次どんな行動を取るのだろうと好奇心を刺激させられる。こういうのって伊坂幸太郎が得意とするところだな。

それにしても、それぞれ5人との女性のエピソードが、ほんと面白い。笑いあり、涙ありと、最後まで飽きさせず、楽しく読めちゃうね。

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やる気の出る本

2005-07-24 | 本と雑誌
杉村太郎「TOEICテスト900点 TOEFLテスト250点への王道」
この本は、僕が英語を勉強するきっかけの一つになった本。
英語が話せたら格好いいなぁ、勉強しようかなと、ただなんとなく思っていた時期に、たまたま読んで感銘を受けました。

久しぶりに読んだけど、やっぱりすごい。
モチベーションアップには最適の一冊。

「どの世界に生きる方も、世界の中の日本の進むべき道を見極め、また描くことがこれから絶対に必要と考えます。
今、きみは、自分自身のためにも日本のためにも、絶対に欠かすことのできない貴重な勉強をしているのだということを忘れずに燃えてください。
最後に、本文中では恥ずかしくて書けなかったのですが、本当は目標スコアを獲得したとき、過呼吸で眠れなくて痩せてしまうほどうれしかったです。夜空に絶叫して涙も溢れました。でも、こんなことで喜んでたまるかと、こみ上げようとする喜びを抑え、次の課題に取り組んでいました。
燃え始めるのは結構大変。燃えてるときは不安で不安でたまらない。喜びは束の間、すぐに次の試練が待っている。でも燃えて生きるってすばらしい。つらいけど楽しい。それが英語の勉強でも仕事でも恋でも。」(著者からの内容紹介より)

さすがは杉村太郎、熱くなる言葉です。

ちなみに、「アツイコトバ」もすごいです。
心にずしんと響いてくる言葉の数々。
勉強、仕事にやる気が沸々と湧いてくる本です。

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「スラムダンク勝利学」

2005-05-25 | 本と雑誌
slam_dunk

「スラムダンク勝利学」という本を読んだ。
たまたまビジネス書の中に、スラムダンクという文字が目に入り、読んでみた。

題名にある「スラムダンク」とは、井上雄彦著のバスケットを題材にした、超人気漫画。
この本は、その「スラムダンク」の中の話を例に挙げて、ビジネス、スポーツなどに応用できるノウハウを述べている本です。
題材の「スラムダンク」は漫画だからと馬鹿にするなかれ、わくわく楽しく感動でき、そしてビジネスやコーチングのアイデアが一杯詰まった物語なのです。僕は、感動で何度か、まじ泣きしました。


この本は、非常にたくさんのことを教えてくれる。

①目標設定の大切さ:目標のためにするべき事に対する認識と実践こそが結果を生む。
目標なしに仕事をすることは、ゴールのないマラソンをだらだらと走っているようなものだろう。そして、チームの目標は、全員が共有することが大切。

②セルフイメージには「ミラー(鏡)の法則」がある:他人に対するマイナスのイメージは自分に返ってくる。自分の良いところを見ることと、仲間の良いところを褒めることが大切。

③問題が起こったときの解決方法:ただ闇雲にあせったり、うろたえたりするだけでは、問題の解決にはつながらない。
まず問題点のピックアップ、次に×を○に変える解決方法を考える、その際、その問題を克服したときに、どれだけ素晴らしいか考える。

④目標達成のために一番大切なことは「情熱」:目標に情熱が注がれることで「ビジョン」になり、そのビジョンが、現在地と行く先(目標)を結びつける道のりになってくる。

⑤チームワーク:お互いに、お互いのことを理解すること。理念を持ち、みんなの向かう方向(ベクトル)を一致させることが大切。


そして、一番勉強になったのは、湘南高校バスケ部の監督である安西先生の指導方法。
これは、コーチングの勉強になる。難しい言葉ばかりで書かれた、へたなコーチングの本を読むより、ずっと勉強になる。
そして、残念な事についこのあいだ高橋尚子と別れてしまった、小出監督の指導方法に通じるものがあります。小出監督の書いた「君ならできる」を読むとよくわかります。

この本読んでたら、また「スラムダンク」読み返したくなってきた。今度、まんが喫茶にでも行って読んでみよ。

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「あなたのサービスが忘れられない」中谷彰宏

2005-05-13 | 本と雑誌
anatanoservice

「サービス」とは何だろうか?
この本を読む前と読んだあとで、「サービス」についての考え方ががらりと変わりました。
 
例えば、こういった話がありました。
“レストランでワインを頼み、お客さんがそのラベルが欲しいと言われラベルをはがしてプレゼントしてあげると、お客さんは喜んでくれるが、それはまだ一流のサービスとはいえない。お客さんに言われる前にそのラベルをはがして、それにそのワインの産地や特徴まで書いたカードを添えてプレゼントしてあげるとお客さんは感動される。これこそが一流のサービスである。”

お客さんのニーズに応えるだけでなく、お客さん自身も気づいていないオーダーに応えること、これは一見簡単なようで、意外とできていないものです。だけど、少しの気配りで誰にでもできる簡単なことだと思います。

これから、仕事ではもちろん、家族と一緒にいるとき、友達と遊ぶときなど、日常生活においても、サービスする気持ちを忘れないでいようと思います。自分がしてあげることでまわりの人に喜んでもらえること。そうすることで周りの人だけじゃなく、自分まで楽しくなれます。


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「ノルウェイの森」

2005-04-19 | 本と雑誌
norwegian_wood

初めて村上春樹の「ノルウェイの森」を読んだ。

この本が、ベストセラーになったのは何年前だろう。確か大学生の頃だった気がするけど、どうかな。もしかして、高校生だったかもしれない。
どちらにしても、なぜその当時読まなかったのだろうと、ふと思った。

もちろんBGMは、ビートルズの「RUBBER SOUL」。
「ノルウェーの森(Norwegian Wood)」が収録されているアルバム。ビートルズの中でもかなり好きなアルバムのひとつ。
「ノルウェイの森」も好きだけど、一番好きな曲は「In My Life」。この曲も、小説の内容とかぶっていて、すごく感慨深く聞いてしまった。

それで、村上春樹の「ノルウェイの森」。
何だか、すごく切ない気分になる本。
最後まで読んだあと、第一章を読み返すと、涙が出そうになった。

若い頃に読んだら、また違う感情を抱いたのかな。

今度、図書館に行ったら、村上春樹のほかの小説も借りて読んでみよう。

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「仕事ごころ」にスイッチを!

2005-03-09 | 本と雑誌
sigotokokoronisuitti

”「仕事ごころ」にスイッチを!(小阪裕司)”を読んだ。
この本は、かなりいいです。
「楽しんでわくわくしながら、毎日の仕事をすることの大切さ」がこの本のテーマです。

いやいや金だけのためにしている仕事は、仕事ではなくただの作業です。
この「仕事」と「作業」の違いは、人の心にスイッチが入っているかどうかで決まってきます。
いかにして人の心にスイッチを入れるか?

それは、
①「快」と結びつける→相手をねぎらうことの大切さ
②「意味」を与える→「何をやるか」ではなく、「なぜやるか」
③「演じさせる」→ピグマリオン効果(人は演じたとおりの人間になる)
この3つが答えです。

すごいな、この本。読んでるだけで、おもしろく、わくわくしてきた。
メンバーの誰もがヒーローになれる”ヒーロー変身メカニズム”の話はすごくためになった。
難しいコーチングやマネージメントの本は、ややこしい理論ばっかり書かれていて、読んでいて疲れるものがちょこちょこあるが、この本は、楽しく、すぐにでも実行できる内容が多く、かなり実用的だ。
経営者や管理職の人には、本当に役立つことばかり書いてあり、かなり勉強になるでしょう。

ぼくも、「よっしゃ、明日からも仕事がんばるぞ」とモチベーションMAXになりました。


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「あなたの会社が90日で儲かる!」

2005-03-01 | 本と雑誌
90days_kannda

あなたの会社が90日で儲かる!」神田昌典
図書館で借りてみた。
本当は、神田昌典のほかの本が読みたかったので、もしあったら、借りて読んでみようとおもっていたけれど、貸し出し中だったため、この本にしました。

表紙がどぎついショッキングピンクで、しかもいきなり最初に、「なぜ、あなたはこの本を手に取りましたか?」なんて書いてあり、一瞬うさんくさい本かな、などと失礼な事を考えたのですが、読んでいくにつれ、これはすごい本だなと感心しました。

特に、「ニーズ・ウォンツ分析法」の項はすごく勉強になった。
ニーズというのは、文字通り、必要性のこと。残念ながら、人間は、必要性だけでは商品を買わない。ウォンツ、すなわち欲求がないと購買という行動に向かわない。
この本の中では、その分析法を、歯医者とロレックスという例で、うまく説明している。
結論を言うと、ニーズとウォンツの両方が高い場所にもっていく戦略を考えるのが大事だということだ。

う~ん、勉強になった。

神田昌典の公式サイト「非常識な成功法則」のホームページ。

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「蹴りたい背中」 綿矢りさ

2005-01-31 | 本と雑誌
risa_wataya

上戸彩主演で映画化もされた「インストール」の原作者、綿矢りさの芥川賞受賞作品。
ちょうど図書館にあったので借りてきて読んでみました。

主人公の高校生ハツはクラスメートに馴染むことができない。そんな彼女が、同じようにクラスの余りものであるにな川と交流をもつようになる。
にな川に対する、ハツの愛情とも友情とも同情ともなんとも言い表すことのできない感情が、非常にうまく表現されていてすばらしい。「蹴りたい背中」というタイトルも、うまくこの本の内容を言い表していて、なかなかセンスがいい。

ただ、主人公のハツが少しひねた性格で描かれているためか、年齢が離れているせいか、感情移入という点では全然できずじまい。
今どきの若い人たちが読んだら共感できるところがあるのかな。



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「秘密」

2005-01-14 | 本と雑誌
secret

東野圭吾の「秘密」を読んだ。
主人公の妻と小学生の娘が事故にあう。妻が亡くなり、その葬儀の夜、意識を取戻した娘の体に宿っていたのが死んだ筈の妻だったというストーリー。
ストーリー的にはまったくありえない話ではあるが、主人公やその妻の感情がうまく書かれていて、途中からむちゃくちゃ主人公に感情移入してしまい、せつない気分になってしまった。確かに評判どおりおもしろく、最後まで1日で一気に読んでしまった。そしてラストに明らかになる「秘密」の意味。
ただ、その最後の結末が、、、。なんだか、悲しく、せつなく、どうしてもやりきれなさが残ってしまい、後味の悪い思いをしてしまった。ラストを受け入れられるかどうかでこの本に対する評価は変わってくるでしょう。

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「1冊の手帳で夢は必ずかなう」

2005-01-09 | 本と雑誌
1冊の手帳で夢は必ずかなう」、すごいタイトルです。タイトル読むだけで明るい気分になります。
 この本は、夢を手帳に書き、それに日付を入れ、持ち歩くことにより、その夢を実現させる方法について書かれた本です。書いてあることはかなり具体的でわかりやすく、しかも誰もができる簡単なことなので読んでいるだけで本当に夢がかなうような気持ちになってきます。とはいっても、この本は単なる手帳の使い方のノウハウ本ではなく、著者の経営哲学や成功体験に基づいているため、非常に説得力があり参考になります。これはいい本ですよ。
  「目標は書いて記録し、繰り返し読み返すことに意義がある」と書かれています。いつも新学期や正月などに1年の目標を立ててもすぐ忘れてしまう僕には耳の痛い言葉です。
 というわけで、年始めということでさっそく手帳を買ってきて実行しています。

また著者のBLOGであるクマガイコムにもいろいろとためになることが書かれています。


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いろいろ読んだ本

2005-01-07 | 本と雑誌
今日は久々に仕事。
かなり忙しく、帰る頃にはへたへたになってしまった。
明日働いたら、また2連休なので頑張ろう。

今回は休みが長かったにもかかわらず、映画とゲームばかりしていて、あまり本が読めなかった。
今回読んだ本は、「ゼームス坂から幽霊坂」吉村達也、「奇跡の人」真保裕一、「天国への階段(上)」白川道の4冊。

一番面白かったのは、「天国への階段」。ドラマにもなったみたいですけど、そっちは全然見たことがない。
読み応えのある長さなのですが、途中から、すごく面白くなってきて、読むのをやめられなくなります。少し涙腺を刺激させられるところもありました。
「ゼームス坂から幽霊坂」は、この本は泣けると聞いて読んでみたのですが、最初こそ面白いのですが、オチがわかるにつれ納得のいかなさで腹が立ちました。
「奇跡の人」もそこそこはおもしろく、一気に読める。ただこれも最後の結末が、こいつこうゆう奴やったんかと、ショックを受けました。

いろいろと文句も書きましたが、小説も久々に読むとけっこう楽しい。
また時間が取れたら、大作にもチャレンジしてみよう。

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翼はいつまでも

2004-11-17 | 本と雑誌
wing
久しぶりにむちゃくちゃ感動する本を読んだ。
川上健一の「翼はいつまでも」という本。途中まで読んでやめられなくなり、結局夜中3時までかかって読んでしまいました。布団にねっころんで読みながら最後は感動してぽろぽろ涙がこぼれちゃいました。まさにおもひでぽろぽろ。
ぼくも初めてビートルズを聴いたときは衝撃だったなぁ。中学生の頃って、たった1曲の歌やたった1冊の本でもそのあとの人生を変えてしまうくらいすごい影響力をもってるんですよね。
大人になって忘れてしまった少年の頃の純粋さを思い出してじーんときてしまったんだろうなぁ。


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