人がお金をほ拾うと 大変楽しく嬉しいと言う
話を聞き そこで良寛は試してみようと
自分でお金を捨て ては拾って みたがいっこうに
うれしくも楽しくも 無い、これは人が私をだましたのだ
と疑いながら、更にくりかいしていると、
投げたお金が見えなくなって しまった、良寛は慌てて
あっちこっち一所懸命さがした、やっと見つけることが出来た、
このとき初めてお金を拾うと 楽しさが解かった、
やっぱりひとは私を だまさなかったんだと得心した。
良寛は自分が 僧籍で有りながら魚も酒も そして他所の家で
食事をご馳走になり 魚なども 知らないものように箸をつけ
家の人が『それは鱈汁ですよ』と言うとああ今の鱈だったのか
気がつかなかった、なんだか知らないが とても美味しかった、
言った、まさか出雲崎の生まれで魚を知らない事は無い筈だが。
鴈 かもは 吾を見捨て去りにけり 豆腐に羽のなきぞうれしく
良寛の歌 他の客には鶏肉の料理が出されているのに 良寛には
精進料理がだされたことを、羨ましく詠んだ歌、
加藤僖一良寛禅師奇話より
話を聞き そこで良寛は試してみようと
自分でお金を捨て ては拾って みたがいっこうに
うれしくも楽しくも 無い、これは人が私をだましたのだ
と疑いながら、更にくりかいしていると、
投げたお金が見えなくなって しまった、良寛は慌てて
あっちこっち一所懸命さがした、やっと見つけることが出来た、
このとき初めてお金を拾うと 楽しさが解かった、
やっぱりひとは私を だまさなかったんだと得心した。
良寛は自分が 僧籍で有りながら魚も酒も そして他所の家で
食事をご馳走になり 魚なども 知らないものように箸をつけ
家の人が『それは鱈汁ですよ』と言うとああ今の鱈だったのか
気がつかなかった、なんだか知らないが とても美味しかった、
言った、まさか出雲崎の生まれで魚を知らない事は無い筈だが。
鴈 かもは 吾を見捨て去りにけり 豆腐に羽のなきぞうれしく
良寛の歌 他の客には鶏肉の料理が出されているのに 良寛には
精進料理がだされたことを、羨ましく詠んだ歌、
加藤僖一良寛禅師奇話より