好奇 高齢者 の呟き

地場産業や蒲原の風景 山 山野草 良寛歌碑、 史跡 旧北国街道を訪ねる、 また聞いたり話した、方言を紹介したい、 

印可(いんか)の偈(げ)

2007-03-07 23:39:08 | Weblog
22歳から33歳まで修行を続けて来た
良寛は1790年(寛政2年)に修了証明書ともいうべき
印可の偈 (いんかのげ)を、 國仙から与えられた。

附良寛庵主 
(良寛庵主に附す)
良也如愚道轉寛
 (良や愚の如く道転(うた)た寛(ひろ)し、
騰〃任運得誰看
  (騰〃任運(とうとうにんぬん)誰か看(み)る
  を得む)
為附山形欄藤杖
 (為に附す山形欄藤(さんきょうらんとう)の杖
到處壁間午睡閑
 (到る処壁間午睡(へきかんごすい)の閑(かん)あり
寛政2庚戌冬 水月老衲 仙大忍

この印可の偈は雲水修行の修了証であり、
人物証明書にもなっている。

國仙はまず良寛よと呼びかける、愚かなように見えても、
道心は深くはなはだ広い、ゆったりと自然にまかせて
いる、その素晴らしい心境は、誰も理解し得ないと褒め
たたえる。そして修行充足の証として、切り出したままの
古い藤の杖を与えた、これからは何処でも、物事に動ぜず
ゆったりとした、ものを示すだろうと、
その人物を保障する。

國仙は寛政3年に3月18日に死亡した、それを機に
良寛は円通寺を出て諸国行脚を目指したと思われる。

(良寛庵主 )とあるのは良寛が円通寺境内の
庵主ではないかと言われている。
コメント
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