少し前になるが久々に映画館に行きスカイ・クロラを鑑賞する。
ストーリー的には何の感激も無く、ビジュアルも完全に制作サイドの自己満足で満たされておりこれはこれで良いのでしょう。
戦闘シーンは高度なフライト・シュミレーターを実感出来、映画館でのスクリーンで迫力があって良いですね。

ここで自称レシプロ機ファンとしての見解を…。
まず登場する機体はWW2後期の日・独・米の最強機(予定)をベースにして戦闘シーンが組立てられているのは直ぐ分かる。
主人公が搭乗する「散香マークB」は旧日本海軍試作局地戦闘機「震電」をモチーフにしており一発目に「何で震電やね?」と発する。

映画上の設定では、この先尾翼機のキャノピーをP51やP47後期型の様にバブルキャノピーに、空冷星型エンジンをV型水冷エンジンに変更したようだ。
震電は高高度で進入してくるB29を迎撃するために開発され、重火器を搭載し高速性能・上昇能力を持って局地戦に用いられる予定であったと思われる。
イメージで言えば直線番長みたいなもので高度一万メートルを時速700km以上で爆撃機に突っ込む能力(一撃離脱)に特化した機体であると想像出来る。
※余談ではあるが当初B29は高度1万メートル(約3万フィート)で進入してきたが、後期ではより精度の高い投下を行う為に高度は1/3程度まで低くしている。
P51の護衛とまともな迎撃機が飛んで来なくなったので高度3000メートルでもやりたい放題であったと想像できる。
つまりP51などとの戦闘で果たして優位に立てるだけの高い機動性を有するとは考え難いのである。
ストーリーとしてドロップタンクを付けて偵察や戦闘任務を併せて行っているがそれほど器用な機種では無いように思えるのである。
ま、それほど真剣に突っ込まなくてもあくまでも空想の機体ということで良いのでしょう。
次に敵のエースパイロット、ティーチャーが操縦する機体「スカイリィ・J2」である。
Fw190ドーラかTa152のノーズとP51を合体させた機体である。

翼下のラジエーター口らしきものはP51から持ってきたものらしいが、クルト・タンクのマジックとも言える環状前面ラジエーターを踏襲して欲しかった。
コックピット前の過給器口らしきものはなかなか考えられていますね。
機体バランスとしてはFw190A型からドーラに発展した際に機体後方尾翼前を延長しているのだが、このスカイリィ機も少し延ばした方が良いように思う。
戦闘機というよりエアレースの機体に近いですね。
胴体マーキングはもろJG2のイーグルを連想させるものである。翼マーキングはP51らしきものだ。
どちらの機種も二重反転式プロペラを採用しているが実際にこの技術を成功させた機種は稀少でありレシプロ機には無用の長物であると思われるのだが視覚的なインパクト出しには成功してるか?
戦闘シーンで言えばやはり敵機「スカイリィ・J2」の方が戦闘能力が高いように思われる。
どの高度で戦うかも問題ではあるが、高度3000メートル程度ではスカイリィ機にへばり付かれれば散香マークB機は餌食になると思われる。
こう言う映画はストーリーが云々とか画像処理がどうのと言うより製作者がどこまでこだわって小道具(この場合戦闘機)を考え抜いているのかを見るのが楽しいのかもしれませんね。
注:掲載画像は公式サイトから拝借しています。
ストーリー的には何の感激も無く、ビジュアルも完全に制作サイドの自己満足で満たされておりこれはこれで良いのでしょう。
戦闘シーンは高度なフライト・シュミレーターを実感出来、映画館でのスクリーンで迫力があって良いですね。

ここで自称レシプロ機ファンとしての見解を…。
まず登場する機体はWW2後期の日・独・米の最強機(予定)をベースにして戦闘シーンが組立てられているのは直ぐ分かる。
主人公が搭乗する「散香マークB」は旧日本海軍試作局地戦闘機「震電」をモチーフにしており一発目に「何で震電やね?」と発する。

映画上の設定では、この先尾翼機のキャノピーをP51やP47後期型の様にバブルキャノピーに、空冷星型エンジンをV型水冷エンジンに変更したようだ。
震電は高高度で進入してくるB29を迎撃するために開発され、重火器を搭載し高速性能・上昇能力を持って局地戦に用いられる予定であったと思われる。
イメージで言えば直線番長みたいなもので高度一万メートルを時速700km以上で爆撃機に突っ込む能力(一撃離脱)に特化した機体であると想像出来る。
※余談ではあるが当初B29は高度1万メートル(約3万フィート)で進入してきたが、後期ではより精度の高い投下を行う為に高度は1/3程度まで低くしている。
P51の護衛とまともな迎撃機が飛んで来なくなったので高度3000メートルでもやりたい放題であったと想像できる。
つまりP51などとの戦闘で果たして優位に立てるだけの高い機動性を有するとは考え難いのである。
ストーリーとしてドロップタンクを付けて偵察や戦闘任務を併せて行っているがそれほど器用な機種では無いように思えるのである。
ま、それほど真剣に突っ込まなくてもあくまでも空想の機体ということで良いのでしょう。
次に敵のエースパイロット、ティーチャーが操縦する機体「スカイリィ・J2」である。
Fw190ドーラかTa152のノーズとP51を合体させた機体である。

翼下のラジエーター口らしきものはP51から持ってきたものらしいが、クルト・タンクのマジックとも言える環状前面ラジエーターを踏襲して欲しかった。
コックピット前の過給器口らしきものはなかなか考えられていますね。
機体バランスとしてはFw190A型からドーラに発展した際に機体後方尾翼前を延長しているのだが、このスカイリィ機も少し延ばした方が良いように思う。
戦闘機というよりエアレースの機体に近いですね。
胴体マーキングはもろJG2のイーグルを連想させるものである。翼マーキングはP51らしきものだ。
どちらの機種も二重反転式プロペラを採用しているが実際にこの技術を成功させた機種は稀少でありレシプロ機には無用の長物であると思われるのだが視覚的なインパクト出しには成功してるか?
戦闘シーンで言えばやはり敵機「スカイリィ・J2」の方が戦闘能力が高いように思われる。
どの高度で戦うかも問題ではあるが、高度3000メートル程度ではスカイリィ機にへばり付かれれば散香マークB機は餌食になると思われる。
こう言う映画はストーリーが云々とか画像処理がどうのと言うより製作者がどこまでこだわって小道具(この場合戦闘機)を考え抜いているのかを見るのが楽しいのかもしれませんね。
注:掲載画像は公式サイトから拝借しています。
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