My-boomよ、永遠なれ。

熱しやすく、冷めやすいお調子者のマイブーム日記…
いよいよ人生は佳境に“ラスト・クオーター・サバイバル”へ

冬の信州・安曇野で現代アート&蕎麦を食す。

2011-01-10 17:57:49 | アート・美術館
昨年の夏前からどうしても行きたかった美術館が有りました。
それは信州は小淵沢、八ヶ岳の麓にある中村キース・ヘリング美術館であります。

まあ春先にでもバイク・ツーリングを兼ねてと思っていたら、寒冷地美術館の特有?である冬期休館が有ることが判明しました。
この連休明けの11日から3月18日(金)まで休館日となります。

日曜は連休中でも天気が良い方と予報が出ていたので急遽日帰りの計画を練る事に。

折角の信州でキース・ヘリング以外に何と接するか?
ご存知この地域は中小の美術館が密集しております。今回は日・欧米を代表する現代アートの傑作に会うことにしました。
また外せないのが蕎麦であります。これも膨大な店舗があり余裕が有れば友人の藤村氏にレクチャーを受ける所ですがその余裕なく久しぶりに安曇野翁に向うことに決定します。

1月9日(日)…時々

事前にコース・シュミレーションして見ると約700kmを走る事になります。おそらく1000円高速の影響で渋滞の予想もして早めの出発です。
午前5時すぎに朝マックで朝食を済ませ、名神~東名・中央道を北上します。
<駒ケ岳SAより>

ちらほら雪が降っています。駒ケ岳も薄っすら雪化粧。
流石にバイク専用の駐車場ではバイクは一台も有りませんでした。

余裕が有り過ぎて中村キース・ヘリング美術館には開館(午前10時)前に到着。


開館直後にも関わらず既に6~7人の参観者が受付を受けています。

入館料は大人1000円(青手帳提示で800円)
もちろんこれ以降撮影禁止です。

館全体がユニークなデザインとフロア作りをしていますので是非HPを参照して下さい。

10時丁度から女性ガイドさんによる館内説明ツアーに参加します。

キース・ヘリングについては膨大な文献がネット上にも有りますのでここでは私的感想を。
POPアートの双璧アンディ・ウォーホルや横尾忠則がよく使った表現手段としてシルクスクリーンの作品がやはり魅力的です。
出て来るキャラクターや構成、ドット(これはエイズを象徴する病状を示すとされる)に単純な意味合いながら強烈に訴えかけてきます。
<無題>画像拝借


僭越ながら…
どれも強烈なインパクトを発していますが、どうも彼の作品は「平面的なインパクト」としか感じないのです。
若くして亡くなった事も起因するのでしょうが、画家としての見聞経験やインスパイアとの遭遇が乏しいのではないのでしょうか?
これは後ほど観覧する重鎮たちが高齢になっても現役で多彩で過激な経験や修行を積むことによる「重み」とか「奥行き」を感じるからです。

もし彼があと30年生きたら。家族を持ったら。東洋思想と融合したら。兵役に就いていたら。云々
やはり天分のある人ほど長生きする事が重要であると思います。短命という宿命はどうしようも無いのですが…。



次に向う美術館は車で10分もかからない所にある平山郁夫シルクロード美術館です。

平山郁夫画伯と言えば滋賀の佐川美術館で馴染みが有りますので、どんな展示があるか楽しみです。

企画展は栄光のペルシャ展

入館料は大人1200円(青手帳提示で何と無料!)

一階エントランスから最初の展示室に入るとコレクションの精緻で気品溢れるガンダーラ像などの展示で圧倒される。
<菩薩交脚像>画像拝借

この美術館の館長は平山夫人で、美術館の収集品は約9000点と言われています。

やはり大シルクロード・シリーズは圧巻です。
<展示室6>画像拝借

ここには印刷物では絶対伝わらない原画の発色や筆使いが見る者を圧倒します。
やはり美術館に足を運びましょうね。

展示規模的には佐川美術館の方が大きいが、画伯のバックボーンを知る上ではこちらの方が面白いだろう。
中でも一番驚いたのは未完の遺作でもある世界の都市シリーズの展示である。ここには画伯の表現方法が垣間見れます。



昼食は長野道・豊科ICから車で約15分の所にある安曇野翁で頂く事に。

午後1時すぎに入るも待つことなく入店出来ました。

シンプルなメニューです。


普段は余り注文しないおろしそばを頂きます。

まずはおろしを入れないつゆだけで3~4口頂きます。
麺の腰と冷たさ、鰹節やだしがほどよい風味のつゆとレベル高いス。
おろしを入れるとさらに麺のキレの良さが増幅するのが不思議。

安曇野の山々を見ながらの蕎麦もおつなものです。


蕎麦湯は少し濁りがありますがあっさり系。

蕎麦が出て来た時は少し量が足らないかと思えたが不思議と完食すると満足感が出ます。



最後に向うのは翁から10km位の所にある安曇野ジャンセン美術館です。


企画展は2009年の9月に旅立ったジャンセン夫人に捧げ、マダムが特に愛した作品やゆかりのある作品を紹介しています。

入館料は大人850円(青手帳提示で100円引き)

独特の画風が見る者を引き付けますね。
シンプルな構成と枯れた感じの風景画も印象深いですが、やはりバレリーナのコレクションでしょう。
<白のバレリーナ>画像拝借

画伯の描く女性は華奢です。フランス印象派のそれとはまったく正反対です。またモデルの顔を消してしまったり背中から描くことが極めて多いです。
きわどい描写でありながら猥雑感が感じられないのも特徴でしょう。

惜しむらくは展示がコンパクトと言うか満たされないものが残ります。
入館料が半分でも良いのでは。

復路は豊科ICから一路家路に就きます。
全走行距離:約706km、往路(自宅→安曇野ジャンセン美術館):約397km。


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