My-boomよ、永遠なれ。

熱しやすく、冷めやすいお調子者のマイブーム日記…
いよいよ人生は佳境に“ラスト・クオーター・サバイバル”へ

パリの魅惑、印象派満載のコレクション展へ。

2011-01-29 09:54:45 | アート・美術館
昨年は幾つかの美術館を訪れる(出来ればバイクで)ことを目指していましたが、残念ながら行くことの出来なかった美術館が箱根にあります。
<ポーラ美術館>画像拝借

「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに周囲との調和を図って建物の大部分が地下に埋め込まれています。
印象派の名品が豊富にコレクションされミーハーならずとも足を運びたい美術館であります。

このコレクション展は昨年夏から横浜美術館、静岡市美術館を経て名古屋市美術館にて開催されています。(2011年2月6日まで)
<名古屋市美術館>

黒川紀章の設計による斬新な建物です。

HPの紹介より
本展は、これらの西洋近代絵画から印象派とエコール・ド・パリの作品を厳選して紹介します。モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、スーラなど印象派15作家の作品36点とピカソ、モディリアーニ、シャガール、スーティン、フジタなどエコール・ド・パリ10作家の作品38点の合計25作家74点の名品をお楽しみいただきます。


平日ながら多くの観客が訪れていました。


このコレクションは印象派の巨匠・重鎮の名作ばかりなのでいまさら説明の不要なことは重々承知しておりますので好き勝手な印象を。

まずはいきなりルノワールから始まります。
色気ムンムンの裸婦イメージとは裏腹に牧歌的な田園風景やロココ調の画風が目新しく映ります。

今回の展示物で一番感慨深かったのがモネの…
<エトルタの夕焼け>画像拝借

有名な「睡蓮」に隣接して展示してあるこの作品に接した時、脳裏に熱いモノが込み上げて来ました。
あの加計呂麻島の徳浜海岸の朝焼けを想起させたのです。夕焼けではありませんがあの浜辺を二ヶ月間毎朝みた風景そのものであります。
この作品が彼の画業のターニングポイントであったとも言われています。

シスレーの風景画を原画で目のあたりにすると、ほんと乙女チックになります。パステル調の淡い色調や安定した構図、透き通るような広がる空間が心地良いです。
<ロワン河畔、朝>画像拝借


展示のカテゴリーとして印象派とは別にエコール・ド・パリの作品を厳選して紹介しています。
1910年代から1930年代にかけてパリで活躍した外国人作家と彼らと親しかったフランス人作家を一般的に「エコール・ド・パリ」(パリ派)と呼ばれています。

ピカソの青の時代を目にすることが稀なので見た瞬間背筋に電流が走ります。
<海辺の母子像>画像拝借

母子の祈る姿や幼児の仕草、赤い花一輪、見る者に多様な解釈をもたらす強烈な作品です。

本当に不思議な画風です。
<ルニア・チェホフスカの肖像>画像拝借

結核性髄膜炎により35歳で没したモディリアーニはそれ程の数の作品を残していないと思いますが、嬉しいことに人気のせいか国内では多くの展示を見ることが出来ますね。

その画風はまるで絵本の挿絵にしても良いくらいのレオナール・フジタ(藤田嗣治)作品にはその精緻な画風や人物の表情にグッと来るものがありますね。
<オランダの少女たち>画像拝借


正直前半で印象派作品でうんざり気味でありましたが、後半口直しとしてエコール・ド・パリでバランスが取れたかも知れませんね。
こんな寒い時期には美術館巡りは良いですね。

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