yamanba's blog

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気分転換に山の話題など

三日月&木星&土星@福岡

2020-12-19 16:31:31 | 月・星

福岡へ帰った途端、コロナ感染者100人超の報道に気も漫ろになりながら、一昨日(17日)、(ツイッターで情報を得て)夜空を見ると、南西の空に月と木星と土星が寄り添うように輝いていた。美しい眺めに、不安な気持ちはいつしか消えていた。

17日は、満月の見かけの直径(約30分角)ほどにまで木星と土星が近づき、左下には月が輝いていた。18日以降、月は木星や土星から遠ざかる一方、2つの惑星はさらに近づき、22日3時頃、木星と土星は最接近する。ただ日本では、この時間帯に2つの惑星は地平線の下にあるため見ることができない。というわけで、2つの惑星が最も近づいた状態で観察できるのは、21日の日の入り後ということに。来週は今年最後の天体ショー。感染拡大の今こそ、夜空を見上げて宇宙を旅している気分になるのもよいのでは。

 

 

12月17日午後7時過ぎ、福岡市内自宅より撮影   ※沈みかけていたところを(三脚なしで)急いで撮ったため手振れ気味ですが

三日月と土星と木星が寄り添う  そっちはいいね

 

 

 

 

 

21日、木星と土星が最接近 (国立天文台・ほしぞら情報より)  

 

 

 

《参考資料》 

国立天文台・ほしぞら情報12月

アストロアーツ・2020年12月 木星と土星の超大接近

 

 


【速報】五ケ山ダム、貯水率7.7%!

2020-12-10 13:11:22 | 五ケ山ダム

昨日(9日)、五ヶ山クロスのモンベルへ行く用事があったので、帰り際、ちょいと屋上へ上がって見たところ、なんと五ヶ山ダムにほとんど水がない!思わず声が出たが、よくよく考えると、点検のために水位を下げているのだと気付いた。ダムサイトへ移動して、副ダムを見ると、南畑ダムへ向けて、じゃんじゃん水を流していた。遠く正面を見ると、南畑ダムは溢れんばかりに水を湛えていた。

五ヶ山ダムは、今年4月にサーチャージ水位(413.4m)、いわゆる試験湛水目標水位に到達した。それで、点検のために水位を下げる作業がはじまった。6月には402mまで下がっていたが、7月豪雨でふたたび満水となった。その後は台風による降雨も少なめで、前回(9月29日)確認した時は、397mまで低下していた。昨日(9日)の水位は363mだったので、約2ヵ月の間で34m水位を低下させたことになる。降雨が少ないこの時期に、急ピッチで水位を下げたものと思われる。

水位が下がり、ダムには珍しい光景が見られた。五ヶ山ダムに使用されたコンクリートの骨材は、ダム東側の山の原石が使用されているが、それらを分別していたところが現れていた。これからさらに水位が下がれば、懐かしい姿も見られるかもしれない。年内にもう一度、確認してみることにしよう。(これから山口なので、取り急ぎの報告です)

 

★最新の五ケ山ダム情報はこちら

 

 

撮影日:2020.12.9 

※写真を撮るつもりはなかったので、カメラはなくスマホで撮影、時間の関係でダムサイトからの写真のみです。

貯水率7.7%!(12月9日現在)

 

 

 

 

水位は363.3m 

 

 

 

 

水は南畑ダムへ

 

 

 

 

写真中央あたり、骨材を分別していた場所が見える(五ヶ山クロスベース屋上より撮影)

 

 

 

一方、南畑ダムは、、

お~満水!

 

 

 

 

平常時満水位まであと90センチ

 

 

 

 

福岡県主要ダム貯水状況(12月9日現在)

現在の貯水率は72.9%で、ほぼ平均貯水率 ただ、このところ殆ど雨が降らないので、来年どうなることか、、

 

 

 

 

《参考資料》

福岡県河川情報

福岡県主要ダム貯水状況

 


福岡市、12月クラスター相次ぐ~北九州市でも過去最多のクラスター

2020-12-09 18:29:00 | 新型コロナ

福岡市でクラスターが急増している。10月は3件と少なかったが、11月は6件と倍増。12月は1週間経過したところで、すでに5件というハイペースな状況となっている。内訳は、高等学校1件、飲食店1件、保育園1件、老人ホーム1件、医療施設1件。中でも、南区の第一薬大付属高校は、市外や県外から通う生徒も多いようで、広がりが懸念されている。福岡市では、11月末頃から、じわじわ感染者が増えていたので嫌な予感はしていたが、やはり、11月の連休(20日~23日)から2週間後に波が押し寄せてきた。

遡ってみると、11月のクラスターは6件。月初めに専門学校でクラスターが発生してからは、しばらく落ち着いていたが、月末になると一転。福岡大学病院や介護施設、小学校と続いた。幸い福大病院では感染拡大には至らず、4日現在、新たな感染者は出ていないという。気がかりなのは、小学校でのクラスターだ。接待を伴う飲食店でのクラスターが多発した8月にも小学生の感染は見られたが、クラスターには至っていなかった。ところが、11月は2つの小学校でほぼ同時にクラスターが発生した。中でも、高取小は18人(11月29日現在)と多い。12月は今のところクラスターは発生していないが、市内4校で児童の感染者が出ており、休校が相次いでいる。

ところで、昨日(8日)は福岡県で85人の感染が確認された。県内で1日の感染者が80人を超えたのは8月30日以来で、その半数以上の46人が北九州市の障害者施設「やまびこ学園」(小倉南区)で発生したクラスターによるものだった。施設には重度の知的、身体障害者が入所しており、感染症対策が自身で取れないことで、多数の陽性者が発生したのではないかと考えられている。そういう、福岡市でも7日、精神保養病院でクラスターが発生している。

私事ではあるが、身内が施設を利用しているため、多少は現場の状況を承知しているつもりである。こちらも、毎朝夕、検温と行動履歴、健康観察を記録して、施設にメールをしている。感染対策は全ての人が徹底して行わないと、どこから感染するかわからないからである。クラスターを発生させないための現場の努力は並大抵なことではない。実際に体験しているのでよくわかる。国は「Go to」と言っているが、それにより医療従事者や現場の方々はどれほど神経を尖らせ、疲弊しているか。わかっていない。このまま「Go to」を続けていたら、現場は持たない。

 

 

12月9日現在のクラスター状況  ※西日本新聞の情報をもとに作成しています

1週間で5件、これからどれほど増えるのか、、

 

 

 

 

11月の福岡市クラスター発生状況(まとめ)  ※西日本新聞の情報をもとに作成しています

小学校でのクラスターは市内初 

 

 

 

福岡市内の感染動向

第3波、どこまで大きくなるのか、、

 

 

 

《関連記事》

「マスク着けられない」46人感染、障害者施設の苦悩 北九州(西日本新聞 2020.12.9)

感染長期化で「気の緩み」浮き彫り 福岡市でコロナ7週連続増加(西日本新聞 2020.12.8)

"Go to利用で感染リスク増”東大など研究チーム(FNNプライムオンライン2020.12.8)

 

 


中村哲医師 一周忌の日に(12月6日更新)

2020-12-05 18:07:17 | 中村哲医師

あの衝撃的な出来事から1年。昨日12月4日、中村哲医師が亡くなって1年の日、こちらはまたひとつ年をとった。昨年はお祝いどころではなかったが、昨夜は、NHK福岡の特別番組「理屈やなかろうもん~医師・中村哲73年の軌跡~」を見て、中村さんを偲びながら、ささやかに祝った。

ところで、中村さんは登山が趣味だった。小学1年から20代後半まで古賀市(当時・古賀町)に住んでいた中村さんは、少年時代、宮若市と古賀市の間に位置する、西山(標高644m)を見て、「あの山に登りたい」と話していたという。それで地域の人が西山に連れて行ったのが、中村さんと登山との出会いだったという。西山ではチョウ採集に熱中していたとも。

九大医学部を卒業後、医師になってからも登山は続けていた。1978年、7000m峰のティリチ・ミール登山隊に帯同医師として参加したのも、登山ができるという理由だった。その時の経験が契機となり、1984年、パキスタン・ペシャワールへ赴任。20年以上にわたってハンセン病患者の医療活動や山岳医療に従事。その後、アフガニスタンへ活動の場を移したあと、「100の診療所より1本の用水路を」と、灌漑事業に邁進していく。そして、現地で事業の後継者を育成していた中で凶弾に倒れてしまった。

追悼番組もいろいろ放送されているが、昨夜のNHK福岡の特別番組は、「福岡県で生まれた中村さんが、なぜアフガニスタンに傾注していったのか。親交のあった人々の証言から、その軌跡をたどる」とあるように、「なぜアフガニスタンだったのか」という視点で描かれていた。人を差別することなく、困っている人を助けたい。ただその思いのみ。そこには自然を愛する一人の少年の姿があった。

昨年は居ても立っても居られず、中村さんを偲んで山田堰へ行ったが、来年は西山へ登ってみようと思う。中村さんの原点なる山へ。

 

 

写真:「理屈やなかろうもん~医師・中村哲73年の軌跡」より

一番右が中村さん 1000メートルは超えているようだけど、、どこの山かな? 

 

今日(6日)の再放送でもう一度、この場面を見てみると、、

 後ろの標識に「船」の文字が、、くじゅう大船山(1786m)だった!

そういえば、1月25日のお別れ会で長男の健さんが、くじゅうに連れていってもらっていたと話されていた。また登りに行こうとも。

 

 

 

1978年、ティリチ・ミール登山隊の帯同医師としてパキスタンへ

 

 

 

 

ヒンドゥークシュ山脈の最高峰、ティリチ・ミール

 

 

 

「理屈やなかろうもん~医師・中村哲73年の軌跡~」の再放送は12月6日午後1時05分より(九州沖縄地方のみ)お見逃しの方はぜひ。

※「良心を束ねて河となす~医師・中村哲73年の軌跡~」12月28日 (月)21:00~21:50(前編)22:00~22:49(後編)(ペシャワール会のホームページより。NHKにはまだ掲載されていませんが、もしかすると今回の拡大版かもしれません)

 

 


高島市長の「Go toトラベルとコロナの相関関係はない」は間違い

2020-12-03 19:22:33 | 新型コロナ

Go toトラベルをめぐり、いろいろと問題が生じている。先月18日、日本医師会の中川会長は記者会見で、新型コロナウイルスの感染が急拡大していることについて、政府の旅行支援策であるGo toトラベルが「きっかけになったことは間違いない」との見解を示した。これに、福岡市の高島市長が即座に反応していた。(最近、高島市長はツイッターをしないので見逃していたが)

先月19日、高島市長は公式ブログに「Go Toトラベルとコロナの相関関係」を掲載していた。内容は、Go toトラベルと福岡市の感染者数に相関関係はないというもの。Go To トラベルの開始時期、宿泊施設の稼働指数と新型コロナの陽性者数のグラフを作ってみたら関係性は見られなかったという。このブログは5,000近くシェアーされており、反響の大きさが窺える。本当に関係はないのか。

グラフを見ると、一見、関係はなさそうに見える。ところが、感染症の国際的研究者でもある、神戸大学の岩田教授は、高島市長の見解を「間違った分析」と一刀両断。なぜなら、ある介入が行われたときの効果の発動にはタイムラグが存在するからだと。感染者が感染者数にカウントされるまでには、感染→潜伏期間→発症→受診と検査→検査結果→報告と数週間かかる。さらに、Go toの効果もタイムラグが生じる。だから、高島市長の作ったグラフでは正しい解釈はできないという。その上で、岩田教授は、ある時系列における感染者数の変化が、Go toという介入でどう変わったか(変わっていなかったか)を検証するには、もっと専門的な解析が必要になるとしている。

今月1日の高島市長の記者会見を聞く限り、グラフは市が把握している数字を使って作成し、検証することなく公表したものと思われる。本人は事実を公表したと話している。確かに数字は間違いないものだろうが、それで相関関係がないとは言い切れないだろう。高島市長が「関係はない」とSNSで発信すれば、安心して動く人もいるだろう。発言は慎重にしてほしいもの。それにしても、荒瀬副市長(女性)は医師だが、助言はしなかったのだろうか?(というか、相談はしないだろうな)

現在、福岡市の感染者数は他都市のように爆発的ではないが、じわじわ増えはじめている。それこそ、タイムラグを考慮すれば、これから急激に増えるかもしれない。まだまだ気は抜けない。

 

 

高島市長が作ったとされるグラフ (高島市長公式ブログより)

 

 

 

 

12月1日の定例会見 「Go toトラベルとコロナの相関関係はなかった」と説明する高島市長(福岡チャンネルより)

 

 

 

《関連記事》

「GoToと感染拡大相関ない」 福岡市長 定例会見で見解(2020.12.1 西日本新聞)

 

 岩田教授の「Go Toのエビデンスがない」みたいな話が詭弁だ、という話が書かれている。

Go Toと感染者増 「主要な原因」との証拠はなくても(2020.11.27 読売新聞・ヨミドクター)