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五ケ山ダム試験湛水開始

2016-10-22 21:30:33 | 五ケ山ダム

昭和54年の調査開始から37年の歳月を経て、10月21日、ついに五ヶ山ダムで「試験湛水」がはじまった。試験湛水とは、本格的なダムの運用を始める前に、実際に水を貯めて、貯水位を上下させ、ダム本体や放流施設、貯水池周辺地山などの安全性を検証するために行われるもの。具体的には、今まで那珂川の水を流していた堤内仮排水路に鋼鉄製のゲートを降ろして遮断し、水を貯める。(下写真参照)報道によれば、来年度末までに満水にするという。果たして、福岡県の予測どおり水は貯まるのか。

脊振山系の麓に位置する五ヶ山。都市近郊にありながら多くの自然を有し、20年前から親しんできた。ダム本体工事が着手されてからは、幾度も足を運んだ。それらの見慣れた風景はすべて水の中に消えてしまう。わざわざ自然を破壊してまで貯めなくとも水は足りているというのに、無念でならない。消えゆくものを見るのはつらい。が、できる限りその姿を記録しておこうと思う。後の世のために。

※現地報告はこちら。 

  

 

  

上流側からみた五ヶ山ダム(福岡県HPより)

 

 

 

 

10月21日午前、上流側で水を遮断するための作業(読売新聞より)

堤体一番下の部分、那珂川町の子供たちが描いた絵が見える

 

 

 

 

《関連記事》

五ヶ山ダム「試験湛水」、福岡の新たな水がめ (読売新聞 2016.10.21)

吉野ヶ里町長ら、五ヶ山ダムを視察(佐賀新聞 2016.10.20)

 

《関連資料》

福岡県HP 五ケ山ダム「試験湛水」を開始!(2016.10.20)