yamanba's blog

報道されない情報を発信します
気分転換に山の話題など

福岡市独自支援第2弾、市予算わずか10億円

2020-05-06 18:20:36 | 福岡市政

緊急事態宣言の延長を受けて、昨日(5日)、高島市長は、福岡市独自支援策の第2弾を公表した。記者会見が生配信されていたので、一部始終を見ていたが、4日の安倍首相の(聞くに堪えられない)記者会見に比べれば、まだよかった。しかし、追加支援はたったの10億円というケチぶりだった。

今回の追加支援には、国の臨時交付金35億円とコロナのために中止となった事業などから捻出した10億円のあわせて45億円が充てられる。つまり、市の手出しは、わずか10億円である。前回の支援策では、財政調整用基金(市の貯金)100億円が使われた。しかし、今回は使わない。会見で、高島市長は基金について、2010年は68億円だったが、自分が市長になって250億円まで貯めたと誇らしげに語っていた。前回の支援では、ここから100億円を取り崩したので、現在の残金は150億円だと説明していた。そこで、さらなる取り崩しについて、記者から質問があったが、これ以上は厳しい、ぎりぎりだと答えていた。果たして、そうなのか。

4月14日付の西日本新聞記事で、財政調整用基金の残高は3月末時点で約400億円と報じていた。この場合、支援金100億円を引くと、残高は約300億円ということになる。しかし、高島市長は150億円と言っていた。そこで、市の資料をいろいろと調べてみると、5月1日に公表された「ふくおかしの家計簿」があった。その中に基金の残高が表示されていた。みると、昨年度の残高(決算見込み額)は約400億円(西日本新聞と同じ)、令和2年度の残高(当初予算額)は約350億円となっていた。高島市長が説明していた250億円とは100億円の差がある。はて、この差額は何なのか。(議会で追及してもらいたい)

4月14日、高島市長は最初の支援策を発表した際、緊急事態が延期された場合、同じ規模での経済的支援を続けることは無理だと明言していた。続けて100億円を出すのは無理だとしても、10億円とはあまりに少ないだろう。国の交付金が少ないと不満を漏らしていたが、ならば市が負担するしかないだろう。こういう時のための基金だ。基金は市民の税金だ。今後、税収が落ちるからと出し渋っているようだが、アイランド事業やWF開発などでは100億単位で税金をつぎ込んでいるではないか。そこを削れば、いくらでも捻出できる。これから新型コロナの第2波、第3波が襲来する可能性も指摘されている。ぜひ、市民のためにそうしたお金を使ってほしい。市民の生活、いや、命がかかっているのだから。

 

 

高島市長、追加支援策発表 45億円のうち市予算は10億円 (5月5日午後1時~KBC動画中継より)

 

 

 

 

約100億円の行方は、、 (ふくおかの家計簿より)

 

 

 

《関連記事》

「大事な店をなくしたくない」 福岡市の高島市長、追加支援策発表 (西日本新聞 2020.5.6)

サービス業、小売業も支援対象に 福岡市が45億円の追加支援策(西日本新聞 2020.5.6)

 

《関連資料》

福岡市HP。緊急事態宣言延長を受けての福岡市独自の追加支援策(5月5日発表)

 

 



最新の画像もっと見る