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福岡市、議会軽視が止まらない!

2017-06-27 08:43:33 | 福岡市政

福岡空港出資問題で大荒れとなった前回の定例会に続き、またもや深夜に本会議が開かれるという異例な事態で幕を下ろした6月定例会。事の発端は、16日、本会議の一般質問で起きた。長住中央公園再整備問題(ソフトボール球場を廃止するか存続するか)で、存続を求めている無所属新村市議が「ソフトボール団体側もマナー改善を徹底しているが、市は実態を把握できていない」と述べたところ、光山住宅都市局長が「議員、いい加減なことを言ってもらったら困る」と強い口調で反論、議場は騒然とした。それもそのはず、市当局(執行部)が議場で議員を罵るなどあり得ないことだから。第一、新村議員はいい加減なことは言っていない。

議会側は、これを「議会軽視」として反発、本会議最終日(22日)、多数一致で高島市長にこの発言の撤回と謝罪を求めた。ところが、高島市長は発言の撤回は認めなかった。そのため本会議はなかなか開かれず、深夜に及んだ。結局、本人が議場で謝罪することで決着したが、本会議が開会されたのは午後11時25分だった。(局長発言のほかに議長辞任問題もあったため遅れた)

局長発言の背景にあるのは、高島市長の議会軽視に他ならない。それが部下にまで及んでいるということだろう。報道によれば、光山局長は高島市長の側近というからなおさらだろう。職員が議場で議員を恫喝するという信じられないようなことが、今起きているのだ。一方、空港問題では市長や副市長が出資に反対するよう議員に圧力をかけたことが明らかになっている。ところが、当の本人たちは全く反省する様子もない。それどころか居直って反論しているのだから驚く。高島市政はもう末期的状況だ。

さらに驚くのは、前回の定例会後、高島市長が議会事務局長を更迭していたことだ。議会事務局の人事権は議長にある。にもかかわらず、議長と協議をせずに局長を異動させていたのだ。これは空港問題で議会が市長に反発したことへの報復だと言われている。議会事務局というのは、市民と議会の架け橋となるところでもある。そのトップを権力を使ってすげ替えたのだ。こんな傍若無人、許されないだろう。

ところで先週末、元三重県知事北川正恭氏が出席したフォーラムがあった。北川氏による基調講演のほか、福岡や糸島、行橋など福岡県内の地方議員との討論会も行われた。そこでは地方議会の様々な問題点があげられた。北川氏からは二元代表制(機関競争)の重要性、首長(執行機関)と議会(議決機関)は対等であるべき、そのために議員は何をすればよいか。まさに今の福岡市議会への提言のようだった。議会軽視はすなわち市民軽視、こちらとしても、ただ指を加えて見ているわけにもゆかないのだが、、

 

 

(6月23日のNHK福岡ニュースより 背広を着ている方が住宅都市局長、本会議の冒頭で謝罪されていた)

 

 

 

 

(6月24日のローカル・マニフェストフォーラム 新東区民センターなみきスクエア第1会議室にて)

このフォーラムの様子は26日夕方KBCニュースで報道され、奴間議員(右から3番目)のフェイスブックで見ることができます⇒こちら

 

 

 

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滞る長住中央公園再整備 市幹部は「合意形成目指す」 福岡市議会(西日本新聞 2017.6.17)

福岡市議会 最終日荒れ模様に 局長答弁や議長辞任巡り紛糾 (西日本新聞 2017.6.23)

 

《関連資料》

荒木議員ブログ。あらきニュース臨時号(2017年6月)