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3月9日・10日「五ケ山クロスキャンプ場」プレオープン(2月4日更新)

2019-01-30 11:03:30 | 五ケ山ダム

3月9日と10日、那珂川市の五ヶ山クロスキャンプ場で「五ヶ山フェスティバル」が開催される。3月9日は音楽イベント、10日はウォーキングイベントが予定されている。それに伴い、五ヶ山クロスキャンプ場がプレオープンする。(グランドオープンは3月29日)

那珂川市によると、両日は特別に宿泊できるというのだが、その料金の高さにびっくり。民営キャンプ場ならまだしも、市が運営・管理をするのだから、もう少し安くならないものか。特に、フェンス付きサイトなど(こう言っては何だが)安価なフェンスが設けてあるだけ。それで約1万円。ペットと同伴できるという付加価値があるというのだろうが、いさかか高すぎるのでは。ちなみに、プレオープンでは、ペット同伴は不可。常設テントサイト(白いテント部分)も立入禁止となっている。 

 

 

《2019.2.4更新》2月2日の様子 

2月2日に撮影した写真です。(以下2枚)

 

プレオープンに備えて準備が進む(2月2日撮影)

 

 

 

 

ペットサイト(2月2日撮影)

 

 

 

 

五ヶ山クロスキャンプ場 写真左にフェン付きテントサイト 写真奥に常設サイト(1月12日撮影) 

 

 

 

 

 キャンプ場から陣ノ尾山と一ノ岳城が見える(写真右のふたつのピーク) (1月12日撮影)

 

 

 

 

常設サイトは立入禁止  ここはモンベル考案の「ウォールテンテッドキャンプ」とか、どれだけ高くなる?

 

 

 

 

まさか、グランドオープン前の特別料金?   

 

 

 

※宿泊の申し込みはこちら⇒那珂川あそ部五ケ山フェスティバル宿泊申込フォーム

 

《関連資料》

五ケ山クロスオープン情報

 


「五ケ山クロス」3月29日グランドオープン モンベル五ヶ山店も

2019-01-26 09:16:16 | 五ケ山ダム

那珂川市は、昨日(25日)、五ヶ山ダム周辺のアウトドア拠点「五ヶ山クロス」で整備している、キャンプ場など全ての施設のオープンを3月29日(金)にすると発表した。また、ダムサイト記念公園内にある商業施設の物販スペースには、アウトドアメーカーモンベルのグループ会社ベルカディアの入居が決定。モンベル福岡五ケ山店」となる。モンベル直営店は福岡県内では6店目。当初、那珂川市は、全ての施設のオープンを3月1日に予定していたので、約1ヵ月遅れとなる。なお、商業施設内の飲食店はまだ決定していない。 

キャンプ場など施設も充実して、県内外から多くの人が「五ヶ山クロス」に集まることになるのだろうが、問題はシーズンオフ(冬期)をどう活用するか。個人的には、ダムサイト記念公園内に歴史資料館のようなものをつくってほしかったのだが。というのも、ここ五ヶ山は歴史的にも大変貴重な場所であるにもかかわらず、ダム建設のためにそれらが失われたからである。五ヶ山に纏わる歴史を若い人達に伝授するためにも、史料などが見れるような場所があれば。アウトドアをしながら歴史を学ぶのもよいと思うのだが、、

 

 

 「モンベル福岡五ヶ山店」イメージパース(那珂市HPより) 

 

 

 

 

ダムサイト記念公園内に整備中の商業施設 ここにモンベルが入る (1月12日撮影)

 

 

 

 

 

展望台から見る 左が商業施設、右は無人管理棟(1月12日撮影)

 

 

 

 

オープンが延期されたキャンプ場 (1月12日撮影) 

 

 

 

《関連資料》

那珂川市。五ケ山クロスベース商業施設の物販テナントの入居者が決定しました(2019.1.25)

那珂川市。五ケ山クロスオープン情報(2019.1.25) 

 

 


南畑ダム、貯水率10%台に 平成大渇水以来(1月22日更新)

2019-01-16 09:22:22 | 五ケ山ダム

先日、五ヶ山へ行く途中、南畑ダムの水がかなり少ないように見えたので、帰路、ダムに立ち寄ってみた。すると、驚いたことにダム湖の北側半分の湖底がごっそり露出していた。これほど干上がった状態を見たのは初めて。それもそのはず、貯水率は平成6年大渇水に次いで2番目の水準まで低下しているという。ご存じのように、かつて福岡市では二度の大渇水に見舞われた。一度目は昭和53年の福岡大渇水(断水287日間)、二度目は平成6年の平成大渇水(断水295日間)。二つの大渇水を理由に五ヶ山ダムは建設されたが、あれから25年、福岡市で渇水は起きていない。というより、水は余った状態が続いている。

福岡市水道局のホームページをみると、1月15日現在、福岡市関連8つのダム貯水率は、38%と昨年の半分近くまで落ち込んでいる。貯水率が最も低いのが南畑ダムの17.87%。確かに現地は数字通りの状態になっていた。昨年7月の西日本豪雨時、全てのダムが洪水量(洪水調節を始める基準となる流入量)を超過し、洪水調整が行われた。豪雨直後、ダムは満タン状態だった。あれから半年、少雨は続いていたが、よもやここまで落ち込んでいるとは思わなかった。福岡市の1月平均雨量は68ミリだが、今年はこれまでわずか6ミリ程度、異常に少ない。貯水量グラフを見るとそれがよくわかる。(下グラフ参照)

現在、南畑ダムの貯水位は253.64mで最低水位まで9m。貯水量は前日に比べ10,000㎥減っている。南畑ダムの水は福岡市民の水道用水として使われて(発電もしている)ので、当然のことながら減っていくわけだが、このまま少雨が続けば、貯水率は10%を切る可能性も無きにしも非ず。いよいよ五ヶ山ダムの出番。と言いたいところだが、こちらは試験湛水中。放流すれば水は減る。現在、五ヶ山ダムは常時満水位だが、サーチャージ水位まで(あと6m)水を貯めないと試験湛水は終わらない。しかし、昨年秋からの少雨は五ヶ山ダムにも影響を及ぼしている。運用開始は1年遅れの見込みだったが、さらに遅れる恐れも出てきた。おそらく福岡県もやきもきしているに違いない。五ケ山ダムを観光の目玉にしようとダム周辺で整備を進めている那珂川市も同じ思いだろう。それ故、五ヶ山ダムに売るほど水は貯まっていても大盤振る舞いはできない。(と言っていたら、16日午前8時半から五ヶ山ダムから南畑ダムへの流入量を増大。これで試験湛水の遅れは間違いなし)

もともと雨の少ない時期なのでダムの水量は少なめだが、ここまで減っていると少し気になる。今のところ、福岡市の水は十分余裕があるので心配はないと思うが、節水は心がけたい。

 

《2019.1.22更新》

今日(22日)の福岡市ダム貯水率を見てみると35.38%と、この1週間で2.69%減少している。(下グラフ参照)先日、雨は降ったようだが降水量はわずか6ミリ、貯水率を上げるには程遠い。このままだと貯水率30%を切るのも時間の問題かもしれない。気象庁によると、近年、極端な多雨・少雨の年が増大しているというが、その傾向は益々顕著になっているように感じる。昨年10月、京都大学防災研究所の公開講座「災害を知り、災害に備えるー九州の近年の災害とこれから」を受講した際、研究者から、今後、日本の多くの地域で現在より厳しい渇水状況が予測されるという研究結果が報告されていたが、まさに今、そういう状況になりつつあるのではないだろうか。

 

撮影日:2019.1.12

湖底が露になった南畑ダム (写真手前、五ヶ山ダム下の那珂川から流れ込むわずかな水)

 

 

 

 

水が貯まっているのは、カーブ(写真右奥)の少し先まで その先は上の写真の状態(ダム堤体から撮影)

 

 

 

 

ダム堤体付近 ダム堤体についたラインが物語る  

 

 

 

 こちらは1月15日現在の貯水量グラフ

西日本豪雨で満水容量に達するも、その後急落、10月少し持ち直すが、ふたたび下降中(赤線)(資料:福岡市水道局より)

 


こちらは1月22日現在の貯水量グラフ

 

 

 

 こちらは二大渇水時のダム貯水量グラフ 

平成大渇水は見事なまでの急降下(資料:福岡市水道局より)

 

 

 

 こちらは南畑ダム横断図(1月14日)

14日午後3時現在、五ヶ山ダムからの流入量は毎秒860リットル 最低水位まで約9m(資料:福岡県河川防災ダム情報より)

 

 

 

 こちらは南畑ダム横断図(1月16日)

16日午前9時現在、五ヶ山ダムからの流入量を毎秒1010リットルに増大 貯水率を保つための措置がはじまった模様 

 

 

 

 撮影日:2019.1.12

満水状態の五ヶ山ダム 水は売るほど貯まっているけれど、、 

 

 

 

 

あと6m 巨大ダムゆえ これが貯まらない 

 

 

 

《関連記事》

県内17ダム貯水率48% 少雨影響、同時期20ポイント下回る 自治体が節水呼び掛け(西日本新聞 2019.1.19)

県内のダム貯水率50%下回る(NHK福岡ニュース 2019.1.17)

福岡市ダム貯水率低下、94年に次ぐ水準…昨年夏以降の少雨影響(読売新聞 2019.1.15)

「大渇水」40年節水進む福岡 「屈指の漏水対策」「再生水義務付け」「近隣市町に水源」「体験の風化」懸念(西日本新聞 2018.6.29)

 

《関連資料》

福岡市水道局 水源情報 きょうのダム状況(毎日更新)

福岡市水道局 ダム貯水状況リアルタイム表示

福岡県河川防災情報

福岡県HP。南畑ダムを紹介します

 


五ケ山クロス現地最新情報~キャンプ場&ダムサイト記念公園(2月16日更新)

2019-01-13 09:31:31 | 五ケ山ダム

昨年9月末に投稿した『那珂川市「五ヶ山クロス」キャンプ場、来年3月1日オープン!』記事に、今もなお多くの方が訪問して下さっているので、そろそろ新しい情報を載せないと、、という気持ちに駆られ、昨日(12日)、久しぶりに五ヶ山へ。

前回の訪問からちょうど3ヵ月、キャンプ場に着くといきなり、ろうそく岩のような「クライミングウォール」が目に飛び込んだ。ここは子供たちの遊び場になるらしい。また管理棟の横には、真っ白な常設テントサイトが完成していた。シャワールームやトイレ、炊事棟は、すでに出来上がっていたので、あとはオートサイトとペットサイトが出来上がれば完成ということになる。工事は、3月1日のオープンに間に合えばいいというような感じで、ゆっくり進んでいた。

一方、ダムサイト記念公園のほうは、ほぼ完成に近い状態だった。商業施設は外部デッキ板も張られ、手すりも設置されていた。(関係者以外は施設内に入れないので)外から見た感じでは、内装工事もほぼ終わっているようだった。問題は、施設に入るテナント(飲食店)が決まっていないこと。那珂川市は、当初、昨年11月頃までに入居者を選定し、運営に習熟できるよう、3月より前に一部施設をオープンさせると言っていた。しかし、昨年12月末の審査結果では、該当者なしとなっていた。市が希望するようなお店がなかったのだろうか。物販スペースにはアウトドアメーカーのモンベルが入るような報道を目にしたが、メーカー直営店が入るのではなく、上高地(河童橋横)の売店のような感じになるのではないだろうか。あとは飲食店が3月のオープンに間に合うか。今後の那珂川市の情報に注目したい。

 

《2019.2.16更新》

キャンプ場とダムサイト記念公園の最新写真です。(以下4枚)

 

撮影日:2019.2.14

常設テントサイト工事完了  オープンを待つのみ

 

 

 

街灯が多すぎ、、

 

 

 

ダムサイト記念公園も工事完了

 

 

 

飲食店決まったかな、、 

 

 

《2019.1.25更新》

五ヶ山クロスキャンプ場3月29日オープン モンベル福岡五ヶ山店も

那珂川市は、本日(25日)、ダムサイト記念公園内にある商業施設の物販スペースに、アウトドアメーカー・モンベルのグループ会社、ベルカディアの入居が決定したと発表。店舗名は「モンベル福岡五ケ山店」で、オープン予定は3月29日(金)となっている。まさか、あそこにメーカー直営店が入るとは思わなかったが、那珂川市の「五ヶ山クロス」にかける想いは半端ではなさそうだ。

また、キャンプ場のオープンも3月29日(金)に決定。当初、キャンプ場は3月1日オープン予定となっていたが、商業施設のオープンにあわせた形となっている。なお、キャンプ場の予約受付は3月1日から。 

那珂川市HP。五ケ山クロスベース商業施設の物販テナントの入居者が決定しました(1.25)

那珂川市HP。五ヶ山クロスオープン情報(1.25)

 

《2019.1.22更新》

那珂川市、飲食店の再募集

那珂川市は、先週末(18日)、商業施設に入る飲食店の再募集をはじめた。受付期間は2月21日まで、お店のオープンは3月中旬を予定している。五ヶ山クロス関連の施設は3月1日オープン予定なので、飲食店だけが遅れる見込み。なお、那珂川市の資料に新たに施設内の写真が掲載されていたので紹介しておきます。(一番下に掲載)

那珂川市HP。五ケ山クロスベース商業施設のテナント入居者(飲食)募集(再募集)(1.18)

 

 

キャンプ場(撮影日:2019.1.12)

クライミングウォール!

 

 

 

 

管理棟横に常設テントサイト

 

 

 

 

テントに煙突、暖炉がある? 給湯設備も付いている もうここで生活できそう  

ちなみに、この常設テントはモンベル考案の「ウォールテンテッドキャンプ」だそう

 

 

 

 

シャワー棟かな  右のフェンス部分はペットサイト

 

 

 

 

左はトイレ棟 右は炊事棟

 

 

 

 

計画図面とは少し配置が変わっているよう

 

 

 

 

ダムサイト記念公園(撮影日:2019.1.12)

ほぼ完成した商業施設 

 

 

  

 

 

どんなお店が入るかな?

 

 

 

 

デッキ材、もしかして五ヶ山産?ダム建設のため多くの木が切られたのでそうであれば、、(のちに五ケ山産と判明)

 

 

 

ダムサイト記念公園の近くにボート用倉庫を建設中 この下にボート乗り場ができる模様 

 

 

 

 

ボート乗り場はおそらくここ  ※こちらの写真は昨年7月のもの

ボートではなくカヤック乗り場になるようです。

 

 

 

以下3枚は、商業施設写真(那珂川市資料より)

 

 

 

 

 

 

 

 


五ケ山クロスマラソン~佐賀橋

2018-11-26 21:40:40 | 五ケ山ダム

昨日(25日)、那珂川市制施行を記念した「五ケ山クロスマラソン」が、五ヶ山ダム周辺で開催された。主催者によると約1000人が参加したとのこと。かつてこの地にこれほど多くの人が集まったことがあっただろうか。

那珂川市は、五ヶ山ダム周辺をアウトドア拠点と位置付け、このエリアを「五ヶ山クロス」と名付けた。現在、ダム周辺ではキャンプ場や商業施設の工事が進められているが、オープンは来年3月1日の予定となっている。昨年からの少雨でダムに水が貯まらず、今も試験湛水が行われているため(ダム湖を活用したカヌーなどのアウトドアスポーツができないため)、約1年遅れのオープンとなる。

もちろん登山もできる。近くには九千部山(848m)や脊振山(1055m)が控えている。五ヶ山ダムの北西には一ノ岳(648m)という山があり、山頂には一ノ岳城跡がある。そもそも五ヶ山は、地理的・歴史的に大変興味深いところなのだが、残念なことに、歴史を伝えるものは殆どダムに沈んでしまい、今では姿を見ることはできない。「五ヶ山クロス」の名付け親である松原一郎(新潟県)さんは、「クロス」に交流の意味を込めたと仰っているが、それこそ五ヶ山ダムのクロスした部分(中心部)には、かつて軍事上の要衝となった「佐賀橋」という橋があった。(下写真参照)

戦国時代、この佐賀橋を起点にし、南は肥前国(龍造寺氏)、北は筑前国(大友や毛利氏)、西は筑紫氏の詰城だった「一ノ岳城」、東は筑紫氏の本城だった「勝尾城」と、佐賀橋は、肥前と筑前を往来する十字路として重要な役割を果たしていた。まさに、ここは多くの人が交流する地点だった。松原さんがこのことをご存じだったのかはわからないが、五ヶ山は歴史的にも「クロス」な場所だったのである。

昨日、多くの人が走ったその場所で、かつて大勢の武将が走り抜けていた。よもや400年後に水の中とは思わなかっただろうが。

 

ダム堤体を走る大勢のランナー (写真:西日本新聞より)

 

 

 

 

 

五ヶ山ダム周辺施設位置図  クロスしたところに佐賀橋

 

 

 

 

佐賀橋 ダム建設がはじまるまで存在していた(写真:那珂川町の歴史を学ぶ会資料より)

 

 

 

《関連記事》

巨大ダム周辺走って満喫 那珂川市 五ヶ山クロスマラソンに1000人(西日本新聞 2018.11.26)

 

《関連資料》

那珂川市HP。那珂川市市政施行記念 五ヶ山クロスマラソン

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