滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0909/191:稲作】地球温暖化対応の水稲種育成へ/県農業技術振興センターが系統選抜試験

2009-09-21 23:04:20 | Weblog
 県農業技術振興センター(安土町)は、地球温暖化に対応した水稲品種を育成するために、高温耐性検定温室において、高温でも米の品質が低下しない系統選抜試験を実施している。

 6月1日、同センターで交配し、育成途中の約二百系統(種類)の稲を温室内に移植した。九月初旬から多くの系統で成熟最盛期を迎え、稲の収穫、さらに米の品質調査を行っている。

 県農業技術振興センターでは「この温室内の気温は外気よりも約二度高く設定しており、今後、高温でも米の品質が低下しないことや、食味、収量、病害抵抗性、倒伏性などの調査データにより総合的な評価を行い、高温に強い滋賀県のオリジナル品種の早期育成を目指していく」としている。

(9月21日滋賀報知新聞・電子版)

http://www.shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0002492

【0909/190:琵琶湖環境】マザーレイク計画、 「評価難しい目標再考も」

2009-09-21 22:48:26 | Weblog
 県の琵琶湖総合保全整備計画「マザーレイク21計画」のあり方を考えるシンポジウムが9月20日、草津市立まちづくりセンターで開かれた。湖の水質改善などを目的とした計画の開始から、すでに10年以上が経過しており、参加者からは「目標が達成できる方向にあるのか、よくわからない」といった厳しい意見が相次いだ。

 計画では、水質保全や自然的環境・景観保全など計3項目の目標を設定。水質では、第1期(1999~2010年度)で湖に注ぐ川から受けるマイナス面の影響を昭和40年代前半程度に抑え、第2期(2011~2020年度)で赤潮の発生が慢性化する以前の状態に変える――などと定めている。

 シンポジウムは、第2期のスタートを2年後に控え、計画の今後について理解を深めようと、琵琶湖や関連河川の研究グループ「流域政策研究フォーラム」(大津市)が企画。計画に詳しい県立大学環境科学部の井手慎司教授や、県琵琶湖環境科学研究センターの佐藤祐一研究員らが、参加者の質問に答える形で実施した。

 「1期目の評価もされていないのに、今後の琵琶湖の課題について議論するのは無理だ」「計画を実行する主体はどこか。県民がどのように行動すればいいのか、わからない」などの意見に対し、井手教授は「水質保全以外の二つの目標は評価しにくい内容だ。この反省を生かし、計画の目標を見直すことも考えなければならない」と提言。

 また、佐藤研究員は「湖の将来像を話し合う場を世話しているが、参加者が少ない」と述べ、県民の参加意識を向上させる必要性を説いた。

【関連ニュース番号:0812/275、08年12月30日など】

(9月21日付け読売新聞・電子版)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20090920-OYT8T00778.htm

【0909/189:水害記録】伊勢湾台風50年 /県、水害資料提供呼びかけ

2009-09-21 22:40:23 | Weblog
 数多くの犠牲者が出た「伊勢湾台風」(1959年9月)の発生から今年で50年となるのを機に、県は、水害を経験した人から発生時の対処方法などを教えてもらいながら、当時の写真を収集する作業に乗り出している。情報や写真はホームページ(HP)で公開しており、「県内の水害の『記録』と『記憶』を一元化し、将来発生する水害に備える県民の知恵袋にしたい」としている。

 水害体験者の高齢化などで、過去の水害の記録を入手できなくなることを懸念し、7月から市町と連携して作業を開始。今月上旬までに、米原市や野洲市など7市町の計16自治会の約50人から話を聞き、水害写真約100点の提供を受けている。HPは1日から公開。被害を出した台風ごとに写真を添付しているほか、死者数や全壊戸数など被害の概要を説明している。また、担当者が現地で聞いた話を紹介する「言い伝え・伝承」のコーナーも設けている。

 県流域治水政策室の担当者は「県民と一緒にHPをより良いものにしていきたい。水害に関する情報や写真があったら提供してほしい」と話している。情報提供は同室(077・528・4291)。

【関連ニュース番号:0806/178、08年6月25日】

(9月21日付け読売新聞・電子版)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20090920-OYT8T00776.htm

【0909/188:米粉用コメ栽培】野洲で洋菓子用コメ増産 /「スイーツ活性化計画」市策定  

2009-09-21 22:30:31 | Weblog
【写真:収穫期を控えた米粉用のコメの水田。転作田を活用している(野洲市吉川)】

 洋菓子の材料として米粉の人気が高まっているのを受け、滋賀県野洲市の農業法人が同市内に工場のある京都市の和菓子原料製造卸会社と連携し、本年度から米粉用のコメの増産に乗り出している。米粉用なら生産調整による転作田でもコメの栽培ができる。関心を持つ農家が増えそうで、野洲市も「米粉を新たな野洲ブランドの一つに」と支援を始めている。

 ■米粉ワッフルに長い行列

 米粉は最近、パンやケーキの材料として使われることが増え、人気も高まっている。同市によると、昨秋、野洲市内に工場を持つ「図司(ずし)穀粉」(京都市南区)が米粉を使ってワッフル生地を製造したところ、東京のJR駅の店舗で販売され、長い待ち行列ができるほど好評だったという。

 同社は野洲市の工場で米粉の生産体制を確立するため特定農業法人「グリーンちゅうず」(同市堤)と提携。同法人は本年度、0・6ヘクタールの水田で米粉用のコメの栽培を始めた。

 同市によると、転作に麦や大豆を栽培するのに適さない農地もあり、収入減から農業人口が減る原因の一つになっているという。

 市は米粉用のコメ栽培について「同じコメの栽培で、関心を持つ生産者が多いのでは。生産者にも魅力ある農業を実現したい」(環境経済部)として、国の補助を受けられる「米粉スイーツ活性化計画」を策定し支援を始めた。

 計画では、2011年度までに米粉製粉工場の新設など施設整備に取り組むほか、市内の米粉用のコメ栽培面積を現在の0・6ヘクタールから、13年度までに7・5ヘクタールに増やすことを目指す。事業費2億6800万円は国と事業者で折半する。

 グリーンちゅうずの田中良隆社長は「麦や大豆以外に転作の道が広がれば」と期待する。市環境経済部の土肥義博政策監は「生産調整の中でもコメ作りができる仕組みを整えて、市内の農工商の連携を作りたい」と話す。

【関連ニュース番号:0906/195、6月23日;0810/80、08年10月12日】

(9月21日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009092100022&genre=B1&area=S00

【0909/187:新型インフルエンザ】新型インフルで小1男児が重症 / 守山 県内2例目

2009-09-21 22:22:32 | Weblog
 滋賀県は9月21日、新型インフルエンザに感染した守山市の小学1年の男児(7)が重症化し、県内の病院の集中治療室(ICU)に入院した、と発表した。県内の重症患者は2例目。男児は基礎疾患として、周期性発熱症候群があり、現在は、インフルエンザ脳症が疑われ、小児科病棟で人工呼吸器をつけて治療を受けているという。

 県健康推進課によると、男児は19日朝、咳や発熱があり、夕方に医療機関で受診。翌日も40度以上の発熱が続いたため、近くの病院で受診したところ簡易検査でA型陽性と判定された。けいれんや嘔吐があらわれたため、別の病院のICUに入ったという。

 県の詳細検査で21日に新型インフルエンザの感染が確認された。同課によると、男児が通う小学校で、学級閉鎖になる学年があったという。

【関連ニュース番号:0909/184、9月20日;0909/175、9月19日など】

(9月21日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009092100114&genre=C4&area=S00