滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0909/155:新政権】農政、長いスパンで / 農家⇔働き手 橋渡しも期待

2009-09-17 13:54:04 | Weblog
【朝日新聞特集:政権交代@滋賀】

■ニューファームSAYURI 取締役 田中小有里さん
農政、長いスパンで / 農家⇔働き手 橋渡しも期待

 《農業の世界に飛び込んだきっかけは》
 中学時代から、母の知人が経営する農園で米作りを手伝うなどのアルバイトをしていました。大学では情報システムを学んでいましたが、「後を継いでくれないか」と頼まれ決心しました。
 80ヘクタールの農地で、米、大豆、小麦を栽培しています。県内でも五本の指に入る大規模農園です。
 《農業政策のあり方は、総選挙の争点の一つでした》
 米も大豆も小麦も、国の農業政策に左右される品目です。政権が変わって政策も変わることを期待していますが、現場は振り回され、右往左往することがないようにと願います。
 例えば大豆。豆腐や豆乳を買う時、国産大豆にこだわりを持つ消費者が増えていますが、国の補助金なしには経営していけない状況です。この7年間で補助金は大幅に減額されました。そんな農家の現実も知っていただきたい。
 新政権に一番お願いしたいのは、10年、20年という長いスパンで政策を考えてほしいということ。農業者は「私たちが日本の食を守っている」という思いで日々暮らしています。
 政治が「農業に明るい未来がある」というメッセージを打ち出せなければ、若い農業者は育たないし、日本の農業は先細りしていくばかりです。
 《サラリーマン家庭の育ちですね》
 農業とは全く縁もゆかりもありませんでした。でも、それがかえってよかったのではないかと思います。農家育ちなら、別の世界を見てみたいと考えたでしょうから。
 農業専門のハローワークのようなものがあればなあと思います。私のような農家と縁のない人間は、農業をやりたくてもやれる手段がなかなかないのが普通です。
 一方で、農業法人は農繁期だけでも働いてもらえる人が見つかればと思っています。両者の橋渡しをする政策も期待したい。
 《結婚後は、福井市の自宅から毎朝、湖北町まで「通勤」されています》
 「通い」の農業、という新しい形態かな。農業というと土地に縛られるイメージがありますが、こういう働き方もできると示していけたらと思います。
 幸い、夫は兼業農家の出身で、農繁期の忙しさもよく理解してくれ、助かっています。「大変ですね」とよく言われます。確かにそれは間違っていないけれど、農業が大変というとらえられ方から脱皮しないと。そのために、この世界で頑張っていくつもりです。
(聞き手・日比野容子)

【たなか・さゆり:長浜市出身、30歳。岐阜大工学部卒業後、湖北町の農園の後継者に。有限会社「ニューファームSAYURI」取締役。今春結婚し、現在は福井市在住。】

【関連ニュース番号:0909/144、9月16日;0909/121、9月13日;0909/113、9月12日】

(9月16日付け朝日新聞)

【0909/154:新政権】知事、鳩山政権に期待感/ 県議会提案説明で 補正見直し影響には懸念 

2009-09-17 00:31:16 | Weblog
 嘉田知事は9月15日、9月県議会の提案理由説明の中で、16日に誕生する鳩山政権への期待感を表す一方、国の補正予算見直しに伴う負の影響について懸念を示した。

 嘉田知事は新政権に対し、「社会全体に広がっている不安感や閉塞(へいそく)感を打ち破り、暮らしの安全、未来への希望を求める国民の思いを真摯(しんし)に受け止め、その負託に応えてほしい」と表明。地方分権についても、「地域主権の推進に取り組んでもらえるよう知事会を通じて働きかけたい」と意欲を示した。

 一方、新政権が国の補正予算の組み替え作業に着手している点については「現時点では、取り扱いが不透明な状況」としながらも、「地方自治体にかかわるものは確実に確保される必要があると考えており、今後ともその動向を十分に注視していきたいと考えている」と述べた。

 このほか、新幹線新駅課題対応基金(約30億円)の取り扱いについては、県南部地域の振興や新駅跡地利用に向けて栗東市などが協議を進めている現状を踏まえ、「11月県議会までには諸課題に一定の見通しを立てたい」と、11月議会に基金の廃止案を提出する意向を改めて表明した。

(9月16日付け読売新聞・電子版)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20090915-OYT8T01161.htm

【0909/153:新政権】期待に応えられる 民主、社民 / 鳩山内閣発足で 滋賀各党

2009-09-17 00:20:19 | Weblog
 鳩山内閣が16日発足した。滋賀県内の各政党は、与党となった民主、社民両党が「国民の期待に応えられる顔ぶれ」と期待を示す一方、野党に転落した自民、公明両党は「公約をどう実行に移すのか見極める」と冷ややかに応じた。

 民主党県連の朝倉克己幹事長は「自民党政治でなく、国民の政治をつくろうとの努力が報われた」と新政権発足に安堵した表情を浮かべたが、「期待に応えるよう党が一致して取り組むべき。これからもいばらの道だろうが乗り越え、新しい政治をつくりたい」と、すぐ気を引き締めた。

 新政権の顔ぶれについて「党代表、幹事長経験者も入って豊富な経験と行動力を持ち、マニフェスト(政権公約)実現には最強の陣容だ」と胸を張り、川端達夫氏の文部科学相就任に「政府と日教組の対立から、調整能力を生かした新しい文部科学行政をつくると期待している」とした。

 社民党県連の小坂淑子代表は、福島党首の入閣に「改憲の動きにストップをかけるという部分で政権を補強できる」と強調。「子ども手当などを早く実現させ、国民が政権交代してよかったと実感できる政策に取り組んでほしい」と期待する。

 ■公約実現見極める 自・公

 自民党県連の吉田清一幹事長は「マニフェストは国民との約束だ。書いていることは、しっかり実現すべき」と述べ、今後は政策の実行段階に厳しい目を向ける姿勢を強調した。また、「(麻生内閣が)補正予算で組んだ基金を凍結するとの話があるが、地方にも大きく影響する話なので早く詳細な内容を明らかにすべき」と注文をつけた。

 公明党県本部の梅村正代表は「民主党を引っ張ってきた人材を集めた印象だが、女性や民間の登用は少なく、斬新さはない」と指摘。「連立3党の基本政策は外交や安保で一致していない。国民のため誤りのない舵取りをお願いしたい」と述べた。

 ■共産は協調姿勢

 共産党県委員会の奥谷和美委員長は「政治的に新たな局面に立った。後期高齢者医療制度の廃止など、国民の利益にかなう政策実現に向け、大いに注目しており、協力もしていく」と協調。「ただ、FTAの推進や衆院の比例定数削減などの悪い政策には全力で反対していく」と述べた。

(9月16日付け京都新聞)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009091600189&genre=A2&area=S00

【0909/152:新政権】歴史的な日 期待広がる / 鳩山内閣発足、 滋賀の民主関係者

2009-09-17 00:16:06 | Weblog
 湖国から川端達夫衆院議員(滋賀1区)が文部科学相に入閣した鳩山由紀夫新内閣が16日スタートし、滋賀県の関係者からは期待と喜びの声が上がった。

 「待ち望んだ政権交代で、入閣も果たした。地元としても誇らしい限り」。長年、川端議員を応援してきた瀬田後援会(大津市)の礒田作次会長は同日朝、事務所からの電話で「文科相内定」を知った。「初心を忘れず、国民の暮らしのために本領を発揮してほしい」と期待を込めた。

 民主の最大の支持団体、連合滋賀の中村憲市会長も新政権発足を「歴史的な1ページだ。マニフェスト(政権公約)実現など、着実に実績を刻んでほしい。我々も最大限の支援をする」と歓迎した。

 大津市京町3丁目の民主党県連では、首相指名選挙のテレビ中継を県連スタッフが見守り、鳩山新首相の選出が決まった瞬間、「歴史の転換に立ち会えた」との声が上がり、拍手が上がった。

 滋賀県の嘉田由紀子知事は「鳩山首相の下、新しい時代を力強く切り開くことを期待している」と新政権の船出を祝った。大津市の目片信市長は「地元選出議員の大臣就任は大変心強い。教育の充実や学術・文化の振興に大きな成果を上げられることを期待する」とコメントした。

(9月16日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009091600198&genre=A2&area=S00

【0909/151:マンション管理問題】二重払い問題で管理組合が提訴 / 大津地裁に損賠1300万

2009-09-17 00:09:31 | Weblog
 滋賀県草津市のマンションで、分譲会社の環商事(大津市)が入居者の管理費を預かったまま破産し、入居者が管理会社大阪ガスセキュリティサービス(OSS、大阪市)から管理費の「二重払い」を求められている問題で、マンションの管理組合は16日、OSSに約1300万円の損害賠償を求める訴えを大津地裁に起こした。

 原告代理人は「分譲会社の倒産で入居者が被った損害について、管理会社の責任を問う訴訟は全国初ではないか」としている。

 訴えでは、OSSは、環商事の破産手続き開始決定の前に、管理費などの預かり分を、管理組合の口座に入金させなかったとして、「適正に管理すべき注意義務を怠った」と主張している。

(9月16日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009091600202&genre=D1&area=S00