「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

はるかな尾瀬

2005-04-19 23:08:04 | 人間
20年来の友人との積み立て貯金をして旅行をしていて、今年は尾瀬に水芭蕉を見にいく計画を立ててから1ヶ月あまりが過ぎる。

計画は着々と…、といいたいところだが、この間尾瀬行きの話が出てから、紆余曲折があった。結局4人のうち二人で行くことになった。行かないという理由は、尾瀬は歩くので膝が心配だと一人が言い出したためである。
私の計画だとなおさらハードなことになって大変だという先入観も手伝っている。
それでは、どこか他のところへという話も出たが、それでもなかなかまとまらず、しかたなく尾瀬の水芭蕉に執着している私と、とにかく尾瀬に一度行ってみたいと前から思っていたTさんと二人だけで行くことになった。

過ぎ去った年月にはそれぞれいろんなことがあっただろう。
このメンバーで17年ほど前に、立山アルペンルートにそれぞれの子どもたちも一緒に行った。その時には何の問題もなく、行ってきたのに…。
私はこのアルペンルートがきっかけで山の魅力に取り付かれて、以後ずっと山に行き続けている。
今度私と尾瀬に一緒に行くことになったTさんは、何年か前から四国の遍路道を歩いている。

若い頃とは違ってこの年になると、新しいことをするのは特に大変なエネルギーを要するということが今回のことでわかった。それが、たとえ尾瀬のように私から見ればただのハイキングなのにと思っていることでもである。私にも、自分の感動することは人も感動するものだという思い込みもあったようだ。本人がどうしても行きたいとかやりたいとかという、自発的な思いがないと難しいことだ。

山岳会に入会してくる人がいきなり装備を揃えるのは、やりたい(やっていきたい)という意思表示でもあるのだ。たとえ、ザックや靴であっても「次ぎに使うのだろうか?」と思うと躊躇してしまうようだ。このことは当然のことかもしれない。

しかし、単なる旅行だった場合は、新しい服や靴などはまたいくらでも活用する機会はあるだろう。
そう考えると、山の装備は特殊だと思う。そして一般的には、やっていこうと思わない限り、もったいないと思うのは当然のこと。
今まで、こんな簡単なことにも気付かず、計画を進めていた。そしてこの1ヶ月間、友人を惑わせていたようだ。世間は中高年の登山ブームだというのに、今回の出来事でやっぱり山は誰でもが行けるというものでないと言うことを思い知らされた。

山岳会の中でも、いろんな山への向かい方が人それぞれ違っている。目的もやり方も人それぞれ。それを認め合わなければいけないと思う。そして、ちゃんと認めた方が友情も壊れないだろう。
今回は二人だけで行くことになるが、次回はみんなで楽しめる企画をしなくては…
しかし、難しいことだなぁ~。
会の合宿がなかなか決まらないのも同じことかもしれない。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿