「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

九州の山旅/速報

2007-04-21 00:54:12 | 登山
17日に出発して、18日祖母山、19日大崩山、20日由布岳に登って帰って来た。正確には祖母山と大崩山は頂上を踏めず敗退となった。それは、18日の九州地方は雨だったが、山は雪となってしまったからだった。19日に泊まった「大崩の茶屋」の女将さんの話しだと、3月はまだ雪が降ることかあるが、嫁いで来て30年になるが4月に雪が降ったのは初めてのことだと言う。この「大崩の茶屋」の女将さんは、ぜひまた尋ねて行きたいと思ってしまうような、何とも言えない魅力的なお方で私たちとは同世代。
祖母山は雨の中での出発だったが、そのうちに雪に変わり林道に出ると見事な樹氷だった。とりあえず雪の中頂上に向かったが、高度をあげるごとに雪が深くなり1300メートル近くで引き返すことにした。装備が春山の装備だったので、手袋はびしょ濡れで手は冷えて痛い。
次の日の大崩の茶屋に着くと、ご主人が「あれ~、来たの? この雪じゃ、来ないかと思っていたよ!」というのが最初のご挨拶。ここから見える大崩山は真っ白だったので、当然のご挨拶だったのか…。しかし何しろ、関西から来たのだからそうやすやすと帰れない。取り敢えず、19日も袖ナギからは展望が良いということを女将さんに聞いていたので袖ダキまで雪の中を登って来た。
この二日は全くの冬山のようだった。一緒に行ったKさんは今年初めての雪山だったようで、「もう、私は雪山を引退しようと思っていたのに何という皮肉なことか」と嘆いていらした。「まだまだ引退させないよ」という、山の神様のお導きか…???
春山のお花とピークを踏むことを楽しみにしていたので、結果としたら残念なことだったが、思わぬ体験に何故か不満は起らず、二人ともせっかくの神様の雪のプレゼントをおおいに楽しんで来た。
由布岳は、打って変わって天気には恵まれ雪も頂上近くに少し残ってはいたもののパステルカラーの早春の色彩を楽しみながらやっとピークを踏むことが出来た。
良き相棒と、雪山、春山、お花、ドライブ、美味しい食べ物(ボタン鍋、鹿の刺身、アマゴの唐揚げ、タラの芽の天ぷら、ウドの和え物など数々の山菜料理。そして、湯布院ユースでのレストランでのおいしいお食事)。これで九州の山旅4日間も、「めでたし、めでたし」ということになった。
九州はほんとうに美しいと思う。まだこの時期新緑には早かったが、静かな山だった。とにかく天気も悪かったし、時期も早かったのと平日ということもあって、宿泊も山も貸し切り状態だった。私たちがいた間も、大崩の茶屋には連休の予約の電話が鳴り続けていた。応対出ていた、女将さんがその度にすまなさそうに断っていた。やっぱり、連休は凄い人出となりそうだ。