「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

ホシダの春

2006-04-10 17:26:22 | クライミング
土曜日は珍しく朝からサンドイッチのお弁当を作り、コーヒーをポットに入れホシダに向かった。ホシダに咲いているお花を探しながら、岩船神社の駐車場からクライミングウォールまで往復歩いた。
駐車場に付くと、私の車の横に高級車が横付けされた。車から降りたスーツを着たおじさんが、黒のゴミ袋と金挟みで、せっせとゴミをひろっていた。その姿が何とも場違いな感じがする。この周辺はいつもゴミが捨てられていて前から気になっていた。人目がないからだろうか、モラルが低下しているなぁ~と不愉快な思いをしながらも横目で通り過ぎてしまっている。しかし,この人はいったい何者なんだろうと、一瞬思った。
さっそく,カメラを出して歩き始めると道路脇にはオオイヌノフグリ、ハコベ、ホトケノザが咲いている。いつもの通りゲートから急登を喘ぎながら登る。スミレが道ばたに可憐に咲いている。鼻歌を歌いながら進んで行くと、やまびこ広場の手前の左側にショウジョウバカマを見つけた。嬉しくなって写真を取っていたら,結構沢山咲いているのに気がついた。こんなに長い間通っているのに、ホシダに咲いているのは知らなかった。
この日はハイキングの団体が多く、数組固まって食事をしていた。やまびこ広場の東屋も占拠されていた。私は,そのまま通り過ぎて星のブランコの方へ進む。すると正面に大きな山桜。山桜は茶色の葉っぱが、花と一緒に出ているのでとても地味な感じがする。しかし,それがまた山には相応しいと思うのは私だけだろうか。
ふと左の方を見ると白い桜が咲いている。この桜は珍しい。あとでピトン小屋のKさんにきいたところウスズミザクラという名前らしい。星のブランコからの風景はまだ冬の名残の方が目立ち、新緑には少し早い。桜もこの辺りはまだ見頃は先になりそうだ。
ピトン小屋周辺の桜は,見事に満開だった。昼食後、クライミングを楽しむ。気心が知れた人たちばかりなので、夕方まで楽しく過ごす。今日の雨で,この辺りの桜は散っているのだろう。
帰りは,さえずりの道から帰ることにした。少しでも違った花に出会えるように、違う道にした。この道は、ミツバツツジがとても多い。しかし,残念ながらまだ蕾だった。これが咲いたら奇麗だろう。この道はやまびこ広場に出て、星田園地では一番の急登だと思う。
もう、この時間になるとやまびこ広場には誰もいない。恒例の星のブランコと駐車場がしまったというアナウンスを聞いた。5時を過ぎてしまったが、まだ明るい。あんなに沢山いた広場には誰もいない。急な下りをおりきると、線香の香りが漂ってきた。下に目をやると、滝修行場に珍しく灯明が灯っていた。石段を下りて見に行ってみる。驚いたのは、お供えだった。卵(10個入り2パック)、餅、みかん、リンゴなどなど食べきれないぐらい(誰が食べる?)並んでいる。カップ酒もある。我が家の2週間以上分の食料はある。贅沢な仏(神?)さまだなぁ~、と主婦でもある私は思った。これを供えた人は後でお下がりを取りにきて食べるのかなぁ~、と不謹慎なことを思ってしまった。
このごろ、忙しくてなかなか遠出出来ないので,近場で春を楽しんできた。行きなれたホシダだが、まだまだいろんな楽しみ方があるものだ。

写真を公開 http://homepage.mac.com/iku_tsuku/PhotoAlbum17.html