一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

大島女流二段の意地を見たい

2024-04-21 23:25:42 | 女流棋士
やや旧聞になるが、第17期マイナビ女子オープンで、大島綾華女流初段が挑戦者になった(これで女流二段に昇段)。
大島女流二段は本戦2回戦で福間香奈女流五冠を破った。これは大殊勲で、これだけでもう、挑戦者になる価値がある。
同じく挑戦者決定戦に進出した北村桂香女流二段も、上田初美女流四段や伊藤沙恵女流四段を破ってきたからこちらも殊勲甲なのだが、次回に期待である。
最近のタイトル戦は福間女流五冠と西山朋佳女流三冠の対決ばかりになっているが、あぁそれは私の錯覚で、けっこういろいろな女流棋士がタイトル戦に登場してはいるのだが、とにかく両者の存在感が大きすぎて、いささか食傷気味。飽きっぽい私は、ニューヒロインの誕生を望むのである。そこに大島女流二段の出現は新鮮だった。
その第1局は9日に行われた。先番を引いた西山女王は初手▲7八飛。大島女流二段は居飛車党のようで、飛車を浮いて右銀を進出させる。記事を読むとこれが大島女流二段の得意形のようで、「大島流」だ。
大島女流二段はよく戦い、中盤戦。私だったら居飛車側を持つのだが、実際は西山女王がうまく捌いていたようだ。
反撃に転じた西山女王は攻めながら駒得を重ねていき、気が付けば西山女王の勝勢。そのまま押し切った。
そこから旬日を経ずして、第2局が行われた。今度は西山女王が四間飛車に振る。西山女王は1回角を上がったが、自ら角を換わった。都合2手損だが、そこまで気にしていないのだろう。
大島女流二段は角を据え、またも飛車を浮き右銀を進出させる。大島女流二段は、本当にこの形が好きなようだ。
ここから大島女流二段の攻めが冴え、これは確実に有利になった。
だが西山女王も最善を尽くし、6五に打った角が名手。振り飛車独特の手筋も駆使し、本局も気が付けば西山女王が勝勢になっていた。
以下、西山女王の寄せが炸裂し、西山女王の連勝となった。
大島女流二段、残念!! 私は西山女王のファンではあるが、本局は大島女流二段に勝ってもらいたかった。
以上、2局終わって西山女王の2勝は、まあ予想通りではある。しかし大島女流二段だって、檜舞台に上がったプライドがあろう。大島女流二段は挑戦者になったことで名を上げたが、私はもうひとつ上の結果を求めている。
第3局は意地を見せてもらいたい。
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