一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

王位戦はどうなっている

2024-04-29 23:19:01 | 将棋雑記
第65期王位戦はどうなっているのか。リーグ戦も佳境に入ってきたので、確認しておこう。

<紅組>
佐々木大地七段 2勝1敗
豊島将之九段 1勝2敗
石井健太郎七段 0勝3敗
佐藤天彦九段 1勝2敗
斎藤慎太郎八段 3勝1敗
藤本渚五段 3勝1敗

紅組は、前期挑戦者の佐々木七段が豊島九段、藤本五段と手ごわいところを制し、2勝1敗とまずまずの成績。再確認しておくが、佐々木七段は順位戦C級2組所属である。先日は王座戦で渡辺明九段に勝ったが、たぶんほとんどの人が驚いていない。もう、佐々木七段の実力は万人が認めているのだ。まったく、順位戦の不振だけが不思議である。
では佐々木七段がこのまま紅組を制すかといえばそうでなく、斎藤八段と藤本五段が3勝1敗で走っており、最終戦でこの両者がぶつかる。よってこの勝者が挑戦者決定戦に進出する可能性が高い。昨今の勢いを見るに藤本五段が勝つと見るが、そうなるとまた、挑戦者決定戦が盛り上がる。

<白組>
羽生善治九段 3勝1敗
渡辺明九段 2勝1敗
木村一基九段 2勝1敗
森内俊之九段 1勝1敗
飯島栄治八段 0勝3敗
西川和宏六段 1勝2敗

白組のメンバーを見るに、まず目立つのが、中堅の飯島八段、西川六段である。なかなかにイレギュラーで(失礼)、ここに王位戦の特色がある。すなわち、予選にほぼシードがない横一線なので、上位者が負けることが多いのだ。
ほかの棋戦は一次予選などで下位者や若手棋士の潰し合いがあり、上位者が安泰なのだが、王位戦は違う。王位戦の結果を見ると、シードなしが本来の勝負の姿なのではと思えてくる。
そして白組には森内九段の名前もある。羽生九段と森内九段がリーグ戦を戦うとは、オールドファンにはうれしい限り。ほかは渡辺九段、木村九段も名を連ねており、白組は時代が遡ったかのようだ。
現在は羽生九段が一足早く4局を消化し、3勝1敗。最終戦は飯島八段で、これは羽生九段優位と思いきや、対戦成績は3勝2敗である。これは飯島八段が大健闘で、最終戦は分からない。

仮に羽生九段と藤本五段の挑戦者決定戦になった場合、どちらを応援するかが難しい。ニュースターを求めるなら藤本五段だが、藤本五段はこれからいくらでも藤井聡太王位に挑戦できるだろう。やはりここは羽生九段推しである。
昨年の王将戦七番勝負が藤井―羽生戦の最初で最後のタイトル戦に思われたが、そうでもなさそうだ。
あぁそうだった、羽生九段はタイトル99期、公式戦1562勝のレジェンドなのだった。
コメント (4)
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