「自分をえらんで生まれてきたよ」いんやく りお(著)

もし、自分に子供がいたら是非読み聞かせてあげたい本の一つです。
生まれつき心臓と肺に重い疾患を抱え、これまで30回以上、のべ2年もの入院を繰り返してきました りおくんが、3歳の頃から語り始めた、生まれる前のこと、生きるということ、いのちのふしぎについてお母さんが書きとめた本です。
こんな小さな子が人生について真剣に考えていることにビックリです。
「子供は親を選んで生まれてくる」という考えが一時とても流行りました。
でも、親に虐待されると分かっていても子供はその親を選ぶのか?
不妊なのは子供が私達夫婦を選んでくれないから?
「子供は親を選んで生まれてくる」という考えではこれらの疑問には答えが見つかりません。
しかし、いんやくりお君のように「人生を選んで生まれてくる」という考え方をすると、その答えが見つかるような気がします。
悩みや不安がない人生を生きている人はいないと思う。
原因はそれぞれ違えども皆困難にぶつかり、それを乗り越えようと頑張って生きている。
現実逃避をしたくても、目を逸らしたくても、生きていかなければならない。
死ぬまで病気にならない人はいない。
数ある病気の中で、20代後半で子宮筋腫という病気になり、2回も手術を受けなければならなかったのはなぜか?
幸せなこともあるけど、耐え難く辛いことも多い中、こんな人生を生きていかなければならないのはなぜかとず~っと考えていた。
人生を選んで生まれてくるのなら、どうしてもっと幸せな人生を選ばなかったのか?と思います。
これまで読んだ本の中で印象に残った文
・人間の心が、本当に本当に清ければ、そのような人はこの世にそもそも生まれないかも知れない。
・人は悩み苦しむからこそ、本当の真の人間へと成長できる。
・他人との差異は、短い期間(人生)に自分を成長させるための有り難い刺激。
・自分のためだけに生きているのではない
・病気であることが不幸なことではない
・病気になって死ぬのではなくて、死すべき存在であるから病気になるのだ
そして、この度この本を読んで私なりの一つの答えが見つかりました。
生きている人の中にも、敢えて厳しい状況に自分を追い込むのが好きな人や、退屈な人生は嫌だと思っている人もいます。
私の性格を考えると納得いく部分もあるのです。
私は、少々トラブルがあるほうが、それをどうやって解決していこうかと考えるのが楽しいのです。
大きなトラブルになると凹み、かなりネガティブになりますが…
人生の壁にぶつかった時は、自分が敢えてこういう厳しい人生を選んだのかもしれないと思うと、乗り越えてやろう!という気になります。
私の負けず嫌いな性格が随分影響していますね…
ある雑誌にも似たようなことが書いてありました。
少し長いですが引用します。(わかばだより7号 わかば会)
子育てに対する考え方も学べます。
(引用開始)
真言宗のある僧に聞いたことがあります。人間は個なのだと。天上に有ってこの世に生まれてくる順番を待っている。その時、自分の生まれてくる環境を選ぶことが出来るというのです。
それなら、何故その時、最も楽な優しい環境を選ばなくて、敢えて苦しい、辛い思いをするであろう過酷な環境を自ら選ぶのか?その僧は言います、チャレンジだと。その過酷な環境を生きぬいて自らの生を全うすれば再び天上に戻った時、その人の位が上がるのだそうです。
もちろんこの世にある時、挫折し、あるいは人を傷つけ、殺し、また事件に巻きこまれて非業の最期を遂げるようなことも起きます。そういう人達はぼろぼろになって天上に帰って来ます。次に生まれ変わってまたこの世に戻るとき、ある人は楽な環境を選んで一休みする道を選びます。またある人は前回の失敗にも関わらず再度チャレンジして、敢えて厳しい道を選ぶ人もいるということなのだそうです。
その天上の位の最も高い位置にいるものこそ如来と呼ばれ、また菩薩と言われる仏なのだと。
~中略~
この考えを信じれば親子といえども、偶々この世で親子になっただけということになりますから、子供は親の従属物ではあり得ません。また、子供にとっても親だから自分の生活全て面倒を見てもらう権利を主張することは出来ません。
~中略~
親は子供に対して対等に対峙するも子供を同等に扱ってはならないと思います。何故なら親に寄生している間は、親の意志が優先されるべきだからです。親の意志は優先されねばなりませんが、親の意志に絶対服従させるべきではありません。
(引用終了)

もし、自分に子供がいたら是非読み聞かせてあげたい本の一つです。
生まれつき心臓と肺に重い疾患を抱え、これまで30回以上、のべ2年もの入院を繰り返してきました りおくんが、3歳の頃から語り始めた、生まれる前のこと、生きるということ、いのちのふしぎについてお母さんが書きとめた本です。
こんな小さな子が人生について真剣に考えていることにビックリです。
「子供は親を選んで生まれてくる」という考えが一時とても流行りました。
でも、親に虐待されると分かっていても子供はその親を選ぶのか?
不妊なのは子供が私達夫婦を選んでくれないから?
「子供は親を選んで生まれてくる」という考えではこれらの疑問には答えが見つかりません。
しかし、いんやくりお君のように「人生を選んで生まれてくる」という考え方をすると、その答えが見つかるような気がします。
悩みや不安がない人生を生きている人はいないと思う。
原因はそれぞれ違えども皆困難にぶつかり、それを乗り越えようと頑張って生きている。
現実逃避をしたくても、目を逸らしたくても、生きていかなければならない。
死ぬまで病気にならない人はいない。
数ある病気の中で、20代後半で子宮筋腫という病気になり、2回も手術を受けなければならなかったのはなぜか?
幸せなこともあるけど、耐え難く辛いことも多い中、こんな人生を生きていかなければならないのはなぜかとず~っと考えていた。
人生を選んで生まれてくるのなら、どうしてもっと幸せな人生を選ばなかったのか?と思います。
これまで読んだ本の中で印象に残った文
・人間の心が、本当に本当に清ければ、そのような人はこの世にそもそも生まれないかも知れない。
・人は悩み苦しむからこそ、本当の真の人間へと成長できる。
・他人との差異は、短い期間(人生)に自分を成長させるための有り難い刺激。
・自分のためだけに生きているのではない
・病気であることが不幸なことではない
・病気になって死ぬのではなくて、死すべき存在であるから病気になるのだ
そして、この度この本を読んで私なりの一つの答えが見つかりました。
生きている人の中にも、敢えて厳しい状況に自分を追い込むのが好きな人や、退屈な人生は嫌だと思っている人もいます。
私の性格を考えると納得いく部分もあるのです。
私は、少々トラブルがあるほうが、それをどうやって解決していこうかと考えるのが楽しいのです。
大きなトラブルになると凹み、かなりネガティブになりますが…
人生の壁にぶつかった時は、自分が敢えてこういう厳しい人生を選んだのかもしれないと思うと、乗り越えてやろう!という気になります。
私の負けず嫌いな性格が随分影響していますね…

ある雑誌にも似たようなことが書いてありました。
少し長いですが引用します。(わかばだより7号 わかば会)
子育てに対する考え方も学べます。
(引用開始)
真言宗のある僧に聞いたことがあります。人間は個なのだと。天上に有ってこの世に生まれてくる順番を待っている。その時、自分の生まれてくる環境を選ぶことが出来るというのです。
それなら、何故その時、最も楽な優しい環境を選ばなくて、敢えて苦しい、辛い思いをするであろう過酷な環境を自ら選ぶのか?その僧は言います、チャレンジだと。その過酷な環境を生きぬいて自らの生を全うすれば再び天上に戻った時、その人の位が上がるのだそうです。
もちろんこの世にある時、挫折し、あるいは人を傷つけ、殺し、また事件に巻きこまれて非業の最期を遂げるようなことも起きます。そういう人達はぼろぼろになって天上に帰って来ます。次に生まれ変わってまたこの世に戻るとき、ある人は楽な環境を選んで一休みする道を選びます。またある人は前回の失敗にも関わらず再度チャレンジして、敢えて厳しい道を選ぶ人もいるということなのだそうです。
その天上の位の最も高い位置にいるものこそ如来と呼ばれ、また菩薩と言われる仏なのだと。
~中略~
この考えを信じれば親子といえども、偶々この世で親子になっただけということになりますから、子供は親の従属物ではあり得ません。また、子供にとっても親だから自分の生活全て面倒を見てもらう権利を主張することは出来ません。
~中略~
親は子供に対して対等に対峙するも子供を同等に扱ってはならないと思います。何故なら親に寄生している間は、親の意志が優先されるべきだからです。親の意志は優先されねばなりませんが、親の意志に絶対服従させるべきではありません。
(引用終了)