２０１４年４月読書

①「酷道を走る」鹿取 茂雄（著）
②「酷道をゆく 日本全国の「酷い国道」を走る!!」松波 成行（著）
③「酷道をゆく2 」松波 成行（著）
④「あした死ぬかもよ？」ひすい こたろう（著）
⑤「むずかしいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く」永 六輔 （著）
⑥「わたしが正義について語るなら」やなせ たかし（著）



④について

『この世の最大の不幸はなんでしょう
　それは死が間近に迫ったときに、自分の人生に後悔することです。
　死ぬ前に後悔することこそ最大の不幸です。』

『人は、なぜかみな、「自分だけは死なない」と思っているものです。』

どんなに身近な人が亡くなっても、身内が亡くなっても、自分もいつか同じように死を迎えることを考える人は少ないと思う。
他人の人生のことをどうこういう言うつもりはありませんが、少しはその時のことを考えてもいいのではないか？と思うような人はいます。

肺がんのリスクが高いことを知っていながら煙草をやめられず、いざ肺がんになった時にうろたえ後悔する。
（それが人間なのかもしれない…）


『流れ星に願い事をいうと叶う。
　そういわれているのにはちゃんと理屈があるんです。
　流れ星が現れるその一瞬の間に願い事をいえるということは何をかなえたいかが明確になっているということ』

小さい頃から疑問に思っていました。
絶対、流れ星に願い事を言うのは無理だと思っていました。
しかし、この理屈が分かり、なるほどと納得しました。

生きるという事と自分の信念についてたまには真剣に考えていきたいと思いました。

２０１４年４月前向き

４月１４日の判定日まで家でゴロゴロしたり、片付けをしたり…

近くの公園の桜がとても綺麗なので、散歩がてら見に行ったりしました。
天気がとても良く、あと何回桜が見られるだろう…なんて考えたり…（これは前向きではないですね…）

昔（何年か前の春）、「笑っていいとも！」のテレホンショッキングに出演されていた内藤剛志さんが

「あと、何回桜が見れるかな～なんて考えるとね、５０回も見れる保障はないんですよね…」

という内容だったと思います。これがとても印象的でした。

それからはなるべく梅や桜などにも毎年目を向けようと思ったものです。


判定後は気持ちが沈んでいた私を主人がドライブに連れて行ってくれました。
今年に入って「酷道」にはまっている主人


①地獄谷峠

夜に地獄谷峠を攻めに行きましたが、途中で通行止めのため引き返す。
悪路で街燈もなく怖かったです…
一人でなら絶対行けません。


②蔵王峠

蔵王峠に行く途中、心霊スポットといわれている滝畑ダムのトンネルを通りました。
心霊スポットらしい雰囲気がありましたが、私の鳥肌センサーは反応しませんでした（霊感なくてよかった）
こちらも一人でなら絶対通れません。

滝畑ダムは綺麗すぎて怖いくらいでした。自然豊かで鳥の声に癒されました。




蔵王峠は大阪府河内長野市と和歌山県伊都郡かつらぎ町との府県境にあり、ここも悪路で昼間なのに薄暗く…
でも、ほとんど車の行き来や人がいない自然な場所はその時の私にとって気持ちの落ち着くものでした。




③曽爾村・屏風岩

自然の中で、露天風呂に浸かりながら星空を見るため、奈良県の北東部に位置している曽爾村へ
星を見るには少し早い時間に着いたので、近くの屏風岩に行きました。
まだ桜が咲いていて、夕暮れ時だったのでライトアップもされていてとても綺麗でした。

本命の星空は期待が大きすぎました。
若干薄雲がかかっていたり露天風呂の照明が明るくて、満天とはいかず…
それでも大阪に比べたら良く見えました。

帰路はまた「酷道」といわれている道を通って帰りました。
その途中、車を止めて見たときの星空のほうが素晴らしかった。
もっと眺めていたかったけど、道で鹿と何回か遭遇したので車外に出るときは注意しなければなりません。
街燈もすれ違う車もなく、夜の自然を満喫できました。


④箕面・能勢方面

酷道ではなく、緑の自然の中を快走


私のストレス解消の一つがドライブということを改めて実感

熱い人

元プロテニスプレーヤーで熱い人といえば、松岡修造さん

引退後、あんなに変身（？）するとは思っていませんでした。
あの熱さは好きですが、もし自分の父親だったらちょっと考えてしまうかも…

でも、誰かのためにあれだけ熱くなれるってスゴイな～と思います。
怒っている姿も決して自分の感情をむき出しにしているのではなく、愛を感じます。

特に子供達にテニスを教えるときは、自分本位の教え方ではなく、子供達の性格や限界をそれぞれ考えて、その子の力を引き出すような教え方をしています。

誰かに何かを教える仕事って本当に難しいですよね…
教える側の本位では、教え子の自主性は育たない。
教え子が自分で考え、行動し、自信を持つよう誘導するのが、指導者の役割だと私は思います。


さて、そんな松岡さんの名言の中で印象的なものがありました。

「予想外の人生になっても、そのとき、幸せだったらいいんじゃないかな。」

今の私に対して言っているのかな？と思うくらいのピッタリの言葉です。
辛い状況だけど、自分の望んでいなかった予想外の人生だけど、不幸ではない。
そう思えることは幸せなことかもしれない。


そしてもう一つ

「反省はしろ！　後悔はするな！」

辛く悲しい事は忘れるのではなく、現実を受け止め、それを乗り越えていく。
強くて優しい人間になりたいと思います。

再び膝に水がたまり…

ここ数日でまた膝に水が溜まり…
それまでは小走りできるくらいだったのに、正座もできなくなり、ＧＷで休日が続くことから、今日整形外科に行ってきました。

前回ほどではありませんが、水を抜くことになり、１７ｃｃ採取

そして炎症を抑えるためにキシロカイン（局所麻酔）とリンデロン（ステロイド）を注射し、湿布をしていただきました。

筋肉をつけるために、毎日マンション１４階の階段を往復していたのですが、これは膝に負担がかかるため、痛みがある時は控えるように言われました。
それよりも、パンフレットにかかれている運動療法を行うようにと…

それなりに健康には気を付けていたつもりですが、若くないのでいつも以上に気を付けねば

運動を習慣づけられるよう考えてみたいと思います。

軽い飢餓状態がいい？

極端な食事制限をすると、体は「飢餓状態」ととらえてしまい生命維持に直接関係のない、子宮や卵巣などの妊娠機能を止めようと女性ホルモンの分泌を止めてしまいます。
これが不妊に繋がると言われています。

でも、最近「軽い飢餓状態が不妊に良い」というような記事を目にしました。

生命の危機感を持つと、自分の子孫を残そうと生殖能力が高まるようになるのだそう…

確かに、戦争中に食物が不足して飢餓状態になっても妊娠出産して子供たちがたくさん産まれているし、
難民キャンプで、母親自身が栄養失調だというのに、子供はたくさん産まれている。

人間の体は危機にさらされると、すごい生命力を発揮するのかもしれないとのこと。

なるほど…

体脂肪率…２８％前後の私にとっては軽い飢餓状態のほうがいいのかもしれない…



話は変わりますが、採卵前に排卵を促す注射をするのは、夜遅い時間です。
なので夕食は主人と外食していました。
採卵１～４回目までは、病院までの道中にある回転寿司店に行っていました。
主人も私も寿司が好きなもので…

５回目は寿司をやめ、王将でがっつりと中華を食べました。
ちょっと縁起を気にしました
５回目にして、ようやく胚盤胞まで育ち凍結できました。
関係あるかどうか分からないけど…


そして昨年６月から通っていた鍼灸院をしばらくお休みすることにしました。
通い始めたころに比べるとお腹や足首等の良い状態が続いています。
お灸は家で続けていきたいと思っています。


そして次の移植に向けて大好きなお茶（緑茶）を薬日本堂の健康茶に変えました。
身体に良いとされているお茶がブレンドされており、いろんな種類がある中から今の自分に合いそうなお茶を購入。
漢方薬ではないので病気が良くなるとか、体質がすぐに改善するとかの効能を期待するものではないですが、毎日口にするものなので少しでも健康を保てるのなら…と思いました。

ピークは過ぎたかな…

出血が始まってから８日目の今日もまだ低温期に移行する様子もなく、36.8度前後の高温期が続いている。
妊娠していないのに、まだ体温が下がる気配がない…


ある人が「人としての魂は赤ちゃんの形になってから入る」と言ってくれました。
そう言ってもらえて、随分気持ちは落ち着いてきました。
でも、魂が入っている入っていないに関係なく、赤ちゃんの形として成長していなくても、生きていた胚が死んでしまったことを考えると辛いことには変わりない。

花に魂がなくても、枯れると悲しいように…（喩が変かもしれないが）
まして、主人と私の遺伝子が入った卵だから、簡単には割り切ることはできない。
でも、これを乗り越えなくては前には進めない。

辛い経験を重ねると人は優しくなれるのだろうか…

落ち込みのピークは過ぎたような気がする。

心乱れている？

自分は大丈夫、次に向けて頑張ろうと思っていたのですが、気が付けばボーッとしている。
やる気がおきない。
掃除・洗濯（好きな家事）はなんとかできるけど、食事の用意（嫌いな家事）をする気がおきない。


妊娠判定が陰性だったのにもかかわらず、出血を見るまでは諦めきれない気持ちがあった。
出血が始まったにもかかわらず、体温が高温状態が続いているので、どこかスッキリしていない。
昨日、家に１本あった妊娠検査薬をしましたが、不良品だったようで１０分経っても終了線がなかなか出てこない。
１時間ほど経ってから見ると、終了線は不鮮明ながら見えるが、判定窓には目を凝らすと見えるようで見えない線。
（おそらく蒸発線）
体温が下がれば諦めもつくのでしょうが、採卵から２１日目、移植から１７日目、最後の黄体ホルモン注射から１１日目の今日でも３６．８度台をキープしている。


いろいろ考えてしまう…
私は少しおかしいのかもしれない
私のおかしい考えによろしければお付き合いください

子供を授かるためには高度不妊治療をしなければならない。
高度不妊治療で受精卵を作る。
その受精卵を育て移植する。
そして、妊娠判定
陰性だったときのショックは、想像以上でした。

採卵し、正常に受精して細胞分裂して赤ちゃんになろうと成長していた命が自分の子宮の中で死んでしまった…
まだ、赤ちゃんの形をしていないけど、確かに夫婦の赤ちゃんの細胞として生きていた命が亡くなってしまったことに対するショックは大きかった。

それと同時に、受精卵になったものの成長が止まってしまった卵(胚)のことを考えると、何とも言えない気持ちになる。
こちらの都合で命の源を作る。体外授精や顕微授精の場合、それが目に見える現象だけに、受精卵の死が精神的に辛い。
分裂を始めた細胞には細胞としての意志はあるのだろうか？
どの時点で魂は宿るのだろう？

移植の回数を重ねるたび、深く考えてしまう。

そう思うと、すぐには気持ちは切り替えることができない。
こんな私の気持ちはなかなか理解してもらえない。
誰かに理解してもらえないのは当たり前なのだけれども、移植の度にこんなことを考えるのも疲れました。

これまでのまとめ（不妊治療）

４月１８日出血が始まりました。
往生際が悪く出血が始まるまでは完全には諦めきれず…
アホですね…

先日空欄にしてあった部分を書き加え更新いたしました。
まとめていれば転院の時役に立つかな？？


これまでの治療を振り返りまとめてみました。

下記の治療費は病院と調剤薬局での支払い分です。
交通費や主人の不妊検査代、不妊治療のための鍼灸治療代他を含めると、これまでに費やしたお金は約３００万円
不妊治療助成金　４５万円を差し引くと、約２５０万円
この２年半であっという間になくなってしまいました。

こうやってまとめてみると、よく頑張ったな～と思います。


＜１回目 採卵＞Ｏ大学病院にて

刺激方法…ロング法
採卵………Ｄ１４
　７個採卵（すべて顕微授精）
　　２個（受精せず）
　　５個（初期胚を凍結）
治療費……約３０万円


＜１回目 胚移植（凍結胚）＞Ｏ大学病院にて

方法………ホルモン補充療法
移植胚……初期胚３個移植（うち１個移植に適さないが廃棄せず移植）
　　　　　融解時２個成長停止
移植………Ｄ１９（２ｗ４ｄ）ＡＨＡあり
判定日……Ｄ３３（４ｗ４ｄ）ＥＴ１４日目　陰性
治療費……約１０万円


＜２回目 採卵＞Ｏ大学病院にて

刺激方法…ロング法
採卵………Ｄ１５
　５個採卵（すべて顕微授精）右卵巣のみ
　　１個（多核受精）
　　４個（初期胚を凍結）
治療費……約３０万円


＜２回目 胚移植（凍結胚）＞Ｏ大学病院にて

方法………ホルモン補充療法
移植胚……初期胚２個移植
移植………Ｄ１９（２ｗ４ｄ）ＡＨＡあり
判定日……Ｄ３３（４ｗ４ｄ）ＥＴ１４日目　陰性
治療費……約１０万円


＜３回目 胚移植（凍結胚）＞Ｏ大学病院にて

方法………ホルモン補充療法
移植胚……初期胚２個移植
移植………Ｄ１７（２ｗ２ｄ）ＡＨＡあり
判定日……Ｄ３４（４ｗ５ｄ）ＥＴ１７日目　陰性
治療費……約１０万円


＜３回目 採卵・４回目 胚移植（新鮮胚）＞Ｈ大学病院にて

刺激方法…ショート法
採卵………Ｄ１１（２ｗ０ｄ）
　　４個採卵（すべて顕微授精）右卵巣のみ
　　　２個（受精せず）
　　　１個（成長止まる）
　　★１個（採卵後５日目で桑実胚から胚盤胞へ）←成長遅め　新鮮胚移植　　　
ＰＢＭＣ……Ｄ１４（２ｗ３ｄ）
移植………Ｄ１６（２ｗ５ｄ）ＥＴ　０日目　初期胚盤胞　ＡＨＡなし
出血開始…Ｄ２４（３ｗ６ｄ）ＥＴ　８日目
判定日……Ｄ２９（４ｗ４ｄ）ＥＴ１３日目　薄く陽性→陰性となる
治療費……約６０万円


＜４回目 採卵・５回目 胚移植（新鮮胚）＞Ｈ大学病院にて

刺激方法…ショート法
採卵………Ｄ１４（２ｗ０ｄ）
　　７個採卵（すべて顕微授精）右卵巣のみ
　　　１個（受精せず）
　　　１個（正常受精せず）
　　　４個（成長止まる）
　　★１個（採卵後５日目で桑実胚）←成長遅め　新鮮胚移植
ＰＢＭＣ……Ｄ１７（２ｗ３ｄ）
移植………Ｄ１９（２ｗ５ｄ）ＥＴ　０日目　桑実胚　ＡＨＡなし
出血開始…Ｄ２８（４ｗ０ｄ）ＥＴ　９日目
判定日……Ｄ３１（４ｗ３ｄ）ＥＴ１２日目　陰性
治療費……約６０万円


＜５回目 採卵・６回目胚移植（新鮮）＞Ｈ大学病院にて

刺激方法…ショート法
採卵………Ｄ１５（２ｗ０ｄ）
　１０個採卵（すべて顕微授精）右卵巣のみ
　　★１個（採卵後４日目で桑実胚）←成長順調　新鮮胚移植
　　 １個（４ＢＢ胚盤胞　Ｄａｙ７）凍結
　　 ２個（桑実胚で成長停止）
　　 ２個（未熟卵のため受精せず）
　　 ４個（初期胚で成長停止）

　　　＊＊ 右卵巣にあった２センチ強のチョコレート嚢胞も採取
ＰＢＭＣ……Ｄ１７（２ｗ２ｄ）
移植………Ｄ１９（２ｗ４ｄ）ＥＴ　０日目　桑実胚
出血開始…Ｄ３３（４ｗ４ｄ）ＥＴ１４日目
判定日……Ｄ２９（４ｗ０ｄ）ＥＴ１０日目　陰性
治療費……約６０万円

ひとつの決断

今回の移植が残念な結果に終わり、数日間考えていました。


年齢的に厳しくなってきた（今年８月で４１歳）

筋腫あります（２回開腹筋腫核出経験あり）

夫婦の貯金が次の移植でほぼ底がつきます（助成金含む）

治療に疲れている


私は凍結されている胚盤胞を移植を最後にしようと思い始めていました。
主人はもう少し頑張って欲しいようですが、二人の貯金が底をつくので、それ以上自分がどうこう言える立場ではないと…
主人が望むなら後１回採卵に挑戦する気持ちはあります。
私の両親が遺してくれたお金があるので、１回分の採卵・移植の費用はなんとかなります。


そんな悩んでいる時、ある人が
「神戸の有名な不妊治療の○○クリニックはどう？」
と言ってくれました。

このことで夫婦の結論がほぼ一致しました。


次の移植でダメだったら、神戸の不妊治療専門クリニックに転院する。
１回の採卵で結果がでなかったら諦める。

夫婦の覚悟が決まりました。
その時になったら覚悟が変わるかもしれませんが、ズルズル治療を続けることは私にとっては精神的にも体力的にも辛いです。
ひとつのラインを引けたことにより、すっきりした気持ちです。

後悔しないよう頑張りたいと思う。

恨む必要はない？

少し前まで、憎み、怨み、呪い苦しめたいとまで思った人物がいた。
私の人生を（私の望まない方向へ）大きく変えられた。
自分が望んだ行動によって結果がダメだったのなら納得もできるけど、私の意見や意志の尊重はなく、好きだった仕事も辞めさせられ、６年近く手術もさせてもらえなかった。

不妊の大きな原因の一つを作ったのもその人ということになる。
主人も義家族も私よりその人に気を遣い、私の辛い状況をしっかりと見ようとしなかった。
現実を見ようとしていなかった。

もっと私がしっかりしていれば良かったのだけれども、その人だけでなく主人や義実家の反対を押し切る勇気もなく、ズルズルと時間が流れていった。

どうすることもできなかった自分に対しても腹が立ち、「私」というものがどんどん無くなっていくようでした。


どうにもこうにも手術をしなければいけない状態になっても謝罪の言葉なんてなく…
再発した時は、私の性格を責められ…
他人を傷つけたことを自覚していないのではないか？と思うような言動

本当に本当にその時は、憎しみのあまり自分が鬼になりそうで怖かった。

しかし、周りの状況が少しずつ変わってきて、今、自分の意志を優先させられる生活になり、以前より気持ちは落ち着いています。

他人を深く傷つけ、誰かの人生を大きく辛いものに変えてしまったことの自覚がない人はいつか苦しむことになると思うのです。
今世かもしれないし、来世かもしれない、さらには子孫が罪を背負うことになるかもしれない。
気付かない時間が長ければ長いほど、気付いた時の苦しみの重さは増す。
私自身も前世で誰かを傷つけたために、今世このような人生を歩んでいるのかも…

だから恨んだり復讐したりする必要なんてない。

虐げられた時間は決して元に戻らないし、されたことを忘れることはできないけれども、それだけに捕らわれないように生きていけるような気がするし、そうありたい。