神奈川県厚木市の郊外にある、東丹沢の麓のふしぎちゃん温泉「七沢荘」には、日帰りで何度も訪れたことがあります。
というか、僕は、ほとんどここの常連さんだった、といってもいいかもしれない。
ええ、こちらのお湯につかったことのある方なら誰でも肯定するでせうが、こちら、アルカリ度のとても高い、肌と傷に効くトロトロ湯、塩素投入も抜きで、たぶん全国屈指レベルに数えられるだろう、いわゆるとびきりの名湯であります。
経済的事情から愛車を売り払ってしまってからは、さすがに以前ほど頻繁に訪れることはできなくなりましたが、それでも電車とバスを利用して、2、3か月に一度は必ずこちらのお湯には通っていました。
もうちょっと足を伸ばせば箱根までいけるのだけど、こちらの厚木のお湯には、箱根の湯にはない別種の魅力があったのです。
ただ、お泊まりしたことはなかった。
つまり、日帰り立寄り専門だったんですよね。
だって、小一時間電車とバスを乗り継いでいけば、家に帰れるんですから---もったいないって感覚から、日帰り湯として限定してたんですよ。
でも、今年の8月は、個人的に僕、仕事にプライヴェートにめちゃめちゃ忙しくてね、もー 身体バテバテだったんですよ。
だもんで、たまたまスケジュールにぽっかり1日あいた8月の11日、夏バテ解消のために、こちら厚木七沢の「七沢荘」を訪ねてみたんです。
最初は日帰りのつもりでした---けど、一度ここの黄金露天の素晴らしさを経験しちゃうとね---もういけません。
どうにも帰りたくなくなった。
まる1日ここでぼーっとして、文庫本とか流し読みしながら、ときどき畳に頬ずりしたりして、ひたすらまったりだらーんと時間をすごしてくてたまんなくなった…。
で、フロントにいって、日帰り予定を1泊素泊まりに急遽変更!
費用は、たしか8千幾らかじゃなかったかな?
結果、ほとんど箱根行とおんなじくらいの出費がでてしまったわけなんですが、まあ、こういった温泉誘致の流れならしようがねえ。
それっくらいこちら「七沢荘」の露天パワーは素晴らしかったということで---じゃあ、まず、こちらの温泉を知らない方のために、神奈川・七沢温泉「七沢荘」の宣伝といきますか…。
はじめは画像からです----まんず、どーぞ---!
どーっスか---なかなかよさげな温泉でしょ---?
上が「七沢荘」自慢の露天(男湯)で、下のが足湯の施設です。
特に、上写真の露天なんて、写真だけでもお湯のトロトロ加減が、ある程度は分かるんじゃないのかな?
とまあ、そういったような事情で、こちらの温泉施設は、いつもぎゅうぎゅうの家族連れでにぎわっているんですよ。
僕が泊まったのはたまま8月の11日だったから、当然お盆休みと重なって、「七沢荘」はモロすっごい人出!
ですので、このフォトは、翌朝の早朝に撮ったものであります。
で、肝心要のこちらのお湯の効能はというと、ま、次のフォトを参照あれ----
ま、でも、こんな能書き抜きでも、七沢荘自慢のお湯の威力は、これはもう入ってみれば誰でも容易に分かります。
アブダカタブラ…5秒で分かる。
とにかくもー トロットロのトロ----!
このトロットロに匹敵するだけのお湯は、ほかにあんまり知らないなあ…。
僕の過去の温泉ブログ ☆湯けむりほわわん温泉紀行☆ のコーナーで紹介したことのある、おなじ七沢温泉の「かぶと湯温泉・山水楼」さんなんかにしても、ここの七沢荘さんのお湯ほどトロトロじゃありません。
「山水楼」さんのお湯の場合は、お湯の鮮度が抜群に凄いのよ---トロトロ度じゃ、ここ「七沢荘」のお湯に負けますけど。
うーむ、三浦半島の逗子葉山にある「星山温泉」さんくらいかなあ、これほどのトロトロ感を有してるのは。
肌に、身体に、とにかく柔らかくって優しくて、僕は、ここの湯に身体を沈めるとき、例外なく「うほー!」なんて奇声をいつもあげちゃいます。
みんな、びっくりしてこっち向いたりもするけど、いいのよ、そんなのぜんぜん気にしない!
だって、足指にお湯のまとわりつくほろほろの感触が、たまんないくらいいいんだもん。
で、風呂縁の柵のとこまでいって、ちーっと背伸びして、まわりの景色を眺めてみると、なんとも朴訥かつ素朴な、のーんびりこんとした東丹沢の風景と奥行きのある夕空とがのぞけるわけでせう?
湯は極上---そいでもって、風景もまたほっこりした一級品ときた。
これで気持ちのくさくさがほどけなきゃ、そのひと、よっぽどどうかしてますよ。
僕は、ここのお風呂だったら、うん、2時間半は余裕でいけますねえ…。
ここ七沢温泉のイメージは、僕的にいうなら完璧に「母」なんですよ。
ええ、母なる温泉ってイメージにこれほど合う湯場って、そうないんじゃないかなあ、と個人的には思っております---。
× × ×
と、ここまではフツーの温泉紹介なんですが、今回の記事の本論は、実は、ここからはじまるのです---!
なぜ、僕が、この七沢温泉の「七沢荘」を、ふしぎちゃん温泉なんて呼んだのか?
そのへんはまあ論より証拠---以下のフォトをざーっと御覧ください。
その一例①---これは、館内の廊下にある、有料のBOXです。
なんと、宇宙パワーBOX!---うーむ、でっかくでましたねえ…。
よく読んでも理論系統の論旨がどうにも飲みこめないし、「[世界に三つしかない!」なんて宣伝文句も、「これを体験して宇宙旅行をした気になった」という体験者の感想なんかも、胡散くさくてなかなかいい味だしてます。
けど、45分2000円というのは、ちと高いんでないかい?
なにより、僕、ここには十数回はきてるけど、ここにきてこのBOX、誰かが利用してるの、いっぺんだって見たことないんですもん。
かくいう僕も、今度きたときに試そうと思うばかりで、結局は入ったことないし。
誰か2000円払って入ってみて体験談聴かせてほしいと常々思ってるんだけど、でも、ま、それはさておき、これ、なんかユニークでせう?
機械そのものがじゃなくて、こうした類いの機械がこのような温泉空間にあるってことがユニークだ、と僕は思います。
しかし、この施設でユニークなのは、なにもこのマシン(?)だけじゃないんだな。
たとえば僕が最初に紹介した露天風呂---ここはジョークでもなんでもなくて掛け値なしの名湯なんですけど---ここの露天の隣りの休憩棟のまえに、こちらの施設ではお客用の庭「元気の広場」ってのを用意してくれているんですね。
これが結構広いの---ベンチや喫煙もできるようになっていて、僕なんかここを訪ねたときには、ここのテーブルで必ず猫と延々戯れることにしてるんですけど、この庭の奥のほうに、こーんな施設②があるんですよ----
これ、「不老長寿の九宮飛び」って飛び石---。
この飛びかたが、やや複雑でね---その飛びかたを解説した看板が、この石のところに立ってんの。
ま、僕も泊まりで暇なんで飛びましたけどね、ユニークっスよ、やっぱ。
ですけど、この九宮飛びをやってるひとは、何人か見たな---カップルの女性のほうとかね。
さらによく見てみたなら、この施設、正面の玄関のまえにもこーんな標語が書いた石があったもんなあ。
スゲッ!---ていうか、ここまでくるとちょっと呑まれてきちゃいますよね、このふしぎちゃんパワーのいわれなき連鎖に…w(^0^>
でも、いろいろあるけど、こちら神奈川県厚木市郊外、七沢温泉の「七沢荘」さん、いいお宿ですよ。
サービスもいいし、有料の休憩所も広いし、宿自体も全体的にとっても清潔。
僕は素泊まりだったんで飯の情報はあげられないんですけど、お風呂でほかのお客さんと話したかぎりじゃ、なかなか美味しかったみたいですよ、こちらの夕餉…。
てなわけで、東丹沢の麓の「七沢荘」を推薦します---
厚木七沢温泉「七沢荘」
〒243-0121 神奈川県厚木市七沢1826
046-248-0236
なお、宿さんの主張するとこよにると、こちら、長野の伊那山地の分杭峠のような「ゼロ磁場」だそうです。
そのあたりの成否はあいにくのこと僕には判断できないんですが、こちらがいい温泉の湧く極上の湯場であるということは、いいきってしまっていいと思う。
箱根もいいけど東丹沢の湯もなかなかいいゾ、というのを結論として、今夜のとこは筆を置きませうか?---お休みなさい---。(^.^;>
http://blogs.mobile.yahoo.co.jp/p/blog/myblog/content?bid=mmgrw964&id=32793938
近くに今流行風の入浴施設もありますが、つげ義春の漫画に出てきそうな入浴施設もなかなかナイスです(^O^)
帰りに小川町産有機野菜を買いましたが、一緒に梨が売ってました。
梨+水+ウイスキー+はちみつをジュースミキサーで混ぜて呑みましたが、酔っ払いはすぐこの様な発想に行き着きますね。
僕もつげさんの行きつけだった那須の「北温泉」とか、そっち系の温泉は大好きデス。
そのうち飲みながら温泉談義やりましょう(^^)
http://onsenbaka.jp/chiba/onsenpage.php?id=306
大和水を使った鉱泉だそうですが、効能はともかく別な意味で楽しめます(^O^)
秩父辺りにも色々ありますので、何かあったらまた報告します。
いいお湯っぽいじゃないですか。
鉱泉って温泉とはちがうけど、結構効能あったりしますよ。だって、何千年も地下生息してた大自然の恵みなんですから。
僕のs地元からちょっとクルマしたところ、逗子の葉山に「星山温泉」っていう超B級の施設がありますが、ここだけの話、ここ極上の鉱泉です。
僕、いろいろな温泉経験がありますが、ここほどトロットロのお湯って経験したことがありません。
いずれにしてもプロフィアさん、カキコありがとう!
これから大地の恵みを体内に取り込みつつ、世に還元していきませうぜ。(若干偉そうだな、この目線W)