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人・企業・地域を元気に!いでっちの奮戦記

イデアパートナーズ㈱の井手修身(おさむ)の地域再生、観光地活性化に関する人・企業・地域の様々なエピソードを紹介する日記。

「偽」から「信」へ(コラムより)

2007年12月29日 | Weblog
「今年の漢字」が発表され、今年を象徴する一文字は
「偽」と決まった。

赤福や船場吉兆をはじめとする食品偽装など、
身近な食への信頼を揺るがせる「偽り」に
振り回された1年であった。

食品偽装の根本的な問題は、消費期限や賞味期限
の表示法が厳しくなったという法律的な問題ではなく、
企業としてのモラル(道徳、倫理)、取分け
経営者のモラルの欠如に起因している。

有名ブランドの価値に対してお金を払っていた消費者は、
「だまされた」という信頼関係を損ねた
行為に怒っていると思う。

地域の観光業を担う宿や飲食、物飯店に、消費者は何を
求めているのだろうか。

「そこでしか食せない郷土料理」「技名人が作った一品」など、
地域資源を活用した希少性や安心、安全に価値
を求めるものである。

長崎県平戸市では毎年1月から4月にかけて、市内の宿・飲食店、
約20店で天然ひらめを使った料理「平戸ひらめまつり」
を十年近く開催しているが、近年は養殖ひらめを出す店も
でてきて、消費者も減少傾向にあった。

そこで、昨年地元の観光協会で、平戸に来ていただく売りは
日本有数の水揚げを誇る天然ひらめにこだわること
と、天然ひらめを使う店のみがこの企画には参画できるとルール
を厳格化したころ、PR効果に反映され消費者が増えたという。

私も来年は、他人に対してその場しのぎではなく、大変でも
面倒でも「信頼」される関係を築いていくこと
を大事にしたい。