人・企業・地域を元気に!いでっちの奮戦記

イデアパートナーズ㈱の井手修身(おさむ)の地域再生、観光地活性化に関する人・企業・地域の様々なエピソードを紹介する日記。

恐竜の島 熊本県御所浦

2007年11月18日 | Weblog
御所浦町(ごしょうらまち)は、熊本県天草郡にある町。
 (今は、合併して天草市になりました。)

全町が離島の町で、御所浦島をはじめ大小18の島から構成されています。
 のどかな漁村の島です。↓


平成9年に恐竜の化石が発見されたことを契機に、
「恐竜の島」 としてさまざまなイベントや体験プログラムを行ってPRしています。
港に上陸すると、恐竜のシンボルが迎えに来てくれますよ、。

今回迎え入れてくれたのは、御所浦アイランドツーリズム事務局長の
 三宅啓雅さん。
三宅さんは、元行政マン、合併を機に脱サラして、島の地域活性化に
奔走されています。

化石発掘や漁業体験で「恐竜と水産の島」として年間1,000名ほどの
「修学旅行」を受け入れたりしています。

化石発掘 と言っても、島のあちこちですぐに、見つかるらしいのです。

島の石垣ですが、ここにも化石が付いた石がごろごろありました。
 集落には、小さい路地が碁盤の目のようにあります。↓


さて、三宅さんに連れられて、昔小さい島間を渡船していた
手漕(こ)ぎの木船 艪(ろ)船 に乗ってみました。

 三宅さんは難なく漕ぎます。


 さて私 これは漕ぐのが難しい。
 前に全く進みません、


また、一つ体験学習しました。

御所浦で、ロングスティの企画を思案中です。
今後も何度か行く機会がありそうですね。


 

進化続ける 天空の森 

2007年11月17日 | Weblog
鹿児島県霧島市の霧島連峰を見渡せる小高い山の頂上付近に
天空の森 はあります。

ここはオーナーの田島さんがデザインし、自らの手で造ったもの。
十数年の年月をかけて開発した、究極の温泉リゾートとも言えるもので、
最近は各マスコミを賑わしていますね。

最初に伺ったのは3年ほど前。

豊臣秀吉に似ている 田島さんの第一印象。
田島さんは、ご自分でユンボを運転して、山を開拓されていました。

そして今回、随分出来上がっていましたね。

バリ風&和風コテージとで言いましょうか、、ヴィラがあります。



ちょつと、ハンモックで一息。


この日はあいにくの雨でしたが、広いウッドテラスにある露天風呂に
入ったまま180°一望できます。


ほんと、すごいのは雑木林の森に、畑や貯水池まで造った事、。
下記も全部、田島さんの作品です。


これは、もう田島さんの夢の楽園でしょうね、、。

1泊お1人様宿泊15万~20万円という価格設定も
これがわかる人に来てもらいたい、と言うことですね。

誰が何と言おうが、進化し続ける田島さんワールド ガンバレー



 http://tenkunomori.net/

福岡の街なか観光(コラムより)

2007年11月16日 | Weblog
福岡市は『ニューズウイーク』誌で「アジアへの出入り口」として
成長が著しいと、世界主要国の中で「最もホットな10都市」に選ばれた。

しかし、ビジネス以外では、大型商業施設や天神界隈のレジャー・ショッピング
が主目的となっているようだ。

ヤフードームには九州から多くの来訪者があるが、野球開催日に
近隣の西新~藤崎商店街への周遊性は見られない。

西新のリヤカー屋台、ホークス必勝祈願の勝鷹水神、蜂楽饅頭の店、
高取焼き窯元はそこにしかない観光素材なのに来訪者へのアピールは今ひとつ。
 http://www.fukuoka-shotengai.com/index.php

その解決策に昨年、西新~藤崎商店街で「街なか観光」活動がスタートした。

地元商店主と住民、観光ボランティアが一緒に街をぶらぶら歩き、
歴史ある商店、名物主人のいる商店、ちょっとした看板や風景など、
地域の宝を見つける。

それをマップにして回遊性を高め、滞在時間を延ばし、
「街なかの賑わい」をつくり出すところだ。

私も地元住民として参加したが、何より商店街をよく歩いたし、
この地域の生活観や歴史、習慣を見つめ直すきっかけになった。

この活動中に、「作家の長谷川町子さんが人気漫画「サザエさん」
誕生させた原点は西新なんです、その証しを作りたい!」と、
奔走していた福岡商工会議所西センターの三角さん。

その熱意が実って、4月に『サザエさん発案の地 記念碑』
西新に設置された。

地元の熱意がまた一つ「街なかの物語」を創った。

従来の都市観光から来訪者への集客・交流業への移行。
そのヒントがあると思う。

霧島市の大茶樹保存とお茶の話し

2007年11月12日 | Weblog
鹿児島県霧島市に先日行って来ました。

ここは、霧島屋久国立公園があり、高千穂峰、霧島神宮や、温泉地があります。

ここの、旧牧園町に、お茶の巨木、大茶樹 があるということで見に行きました。

茶の巨木は高さ4.5メートル、枝張り約6メートル、根回り約80センチ
で樹齢120年以上。
戦前に国の天然記念物指定を受け、戦後枯死した日本一の茶樹の枝の挿し木
から成長させたらしい。

下記がその大茶樹↓


近くで見ないと、茶の木には見えません、、。

この大茶樹の保存を霧島大茶樹保存会という茶の生産者
で行っており、大茶樹の茶摘みが約40年ぶりに行い、霧島神宮に
奉納したそうだ。

そんな生産者達が作っているお茶をブランド化したものが、
奥霧島茶 であります。
 http://www.birouen.com/product_info.php?products_id=35

 
下記は、霧のかかった茶畑、。
霧はお茶には良いそうです。


ところで、皆さんの家庭にはお茶を入れる急須はありますか

ペットボトルのお茶が増え、急須でお茶を入れる習慣がかなり
少なくなってきているらしい。

お茶の消費量は増えても、お茶の葉は売れなくなっているらしい。

しかし、お茶の販売商品にも問題があるかも、。
家庭では、80-100gの袋ものは、使い切れないし、使いにくい
気がしますねー。
そんな消費者のニーズと生産者、販売者のギャップがあるかもしれませんね。

一方、日本茶を専門にするカフェがひそかなブームとか、
コーヒー飲まない私には、スターバックスやドトールにも
煎茶が何種類もあっても良いと思います。





主婦が名物ガイドに変身(コラムより)

2007年11月11日 | Weblog
今秋、久留米市の草野地区で地元のガイドが案内する
「久留米ほとめき歩き」が開催中されている。
 http://www.kttnet.co.jp/kurume-convention/category/00233.htm

中世に豪族・草野氏の城下町として、江戸時代には日田往還の宿駅
として栄えた草野地区は、今も古い家並みが残っている。

この地区を多くの人に知ってもらおうと、昨年、公民館長や有志が集まり
「お宝探しマップ」づくりが行われた。

実際に歩いてマップづくりが始まると、「ガイドをして参加者をもてなそう」
という意見が出た。

白羽の矢が当たったのは話し合いに参加していた主婦5~6人。
当初は「私たちにはできない。」の一点張りだったが、ガイドの練習を
重ねていくうちに本人たちの意識が変わった。

歴史を感じさせる民家に「一般客に家を開放してください」と声をかける
ようになったのだ。

中でも元保育士だった大塚寿美子さんは、案内する施設を
スケッチブックで紙芝居仕立てに描いて、穏やかな口調で語りかけた
ところ、思わぬ反響を呼んだ。

そうしてガイドを始めて一年。
大塚さんは今や草野地区のカリスマガイド的存在だ。

尻込みしていた主婦たちがガイドに取り組むようになったのは、
自分たちの「まちの宝」に気づいたからだ。

古い家や通りにまつわるエピソードは、自分や夫の先祖が関わる
「自分史の舞台」なのである。

まち歩きガイドは難しい歴史ではなく、自分との関わりを語れば良いのである。

さて、当初話し合いには男性陣も多く集まった。

しかし一年後、残った男性は公民館長ただ一人。

あとは皆女性だ。これは何も久留米に限った話ではない。

まちおこしは男性主導で進みがち。だが、いざ現場で行動を起こすのは女性だ。
このギャップに地域振興の課題が隠れているように思う。

自分史とまち歩き(コラムより)

2007年11月04日 | Weblog
今、九州各地で「まち歩き」が盛んである。

昨年、長崎市で行われた「06長崎さるく博」はその代表格といえよう。
「06 長崎さるく博」は基礎イベントに723万人が参加。
中でも地元ガイドが案内する「通さるく」に11万人が参加したという。

地元ガイドは395名、歩くコースを考えた
市民プロデューサーは約100名

まさに「まちをさるく=歩く」一大イベントして大成功を収めた。
パビリオンもなく、「街を歩く博覧会」がなぜ成功したのか。

「さるく博」の総合プロデューサー茶谷幸治さんは は、その理由を
「ガイドである住民の自分探しが支持されたからだ」という。

そこで生まれ、遊び、さまざまな経験の舞台となった「まち」は、
住民たちの「自分史」といえる。

住民が自分とまちのかかわり=物語を自分の言葉を語るだけでいい。
10人いれば10人の物語があり、それが「まち物語」となる。

「まち歩き」は「まち物語」に触れ、地域の生活・生業・文化を垣間見る
術でもあるのだ。

「まち歩き」で大事なのが案内人=ガイドの育成だ。

熱心になればなるだけ、歴史年表を暗記し、熱弁をふるって案内してしまいがち。
それでは知識の押し売りとなり、観光客のリピーターに結びつかない。

長崎県新上五島町の教会めぐりガイド・森下正光さん は、
西日本新聞主催の「九州よかとこ案内人」の個人賞を唯一受賞した
カリスマガイドだ。
森下さんが多くの観光客から支持されるのは、住民であり信徒である彼が、
飾らない自分の言葉で島の信徒の生活文化を語るからだ。

観光客はその生き様「自分史」に共感し、リピーターとなっていく。

ガイドは、観光客と言葉のキャッチボールをしながら「自分史」を伝える
「コミュニケーション型ガイド」 が望まれる。

森下さんに続くカリスマガイドがどの地域から生まれるか、楽しみでもある。