Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

淡水型イトヨ採集補助

2005-06-05 | 源水調査
 インターアクトクラブの活動の一環として,県内沿岸部にある湧水の町O町にて地元高校生によるイトヨ調査が行なわれ,研究支援という形で参加させていただきました。大槌川の他小槌川支流にても採集を行ないました。ちょっと見た感じ,顔つきが違うようですが,遺伝的にはどうなっているのでしょうか?水温は13度と1月から調べている水温とほとんど同じで,採集に参加した生徒には冷たかったようです。地元の高校生たちも,タモ網を片手にタコを釣りながら(靴が水に浸ることを当地方ではこういいます)頑張っていました。本校の生徒は,慣れたものでさで網を使って上手に採集をしています。採集したイトヨは地元高校の玄関前にて飼育しています。繁殖期を迎えた個体ばかりで,おなかが大きいメスがいて,今にも巣を作ってしまいそうな様子です。イトヨをはじめて見る生徒がほとんどで,イトヨの珍しい生態を聞いて目を丸くしていました。どうしてこれほど淡水型イトヨ(降海している個体もいるかもしれませんが,周年生息していることは事実です)が豊富なのか,本当に不思議です。水質と餌に恵まれたのでしょうか?ワカサギがなぜ閉伊川なのかという疑問は解明されましたが,なぜここにイトヨがという謎は解決されていません。ぜひ,調べてみたいものですね。参加した生徒たちは「こんな魚がいるとは知らなかった。もっとPRしてもいいのに。」と語っていました。

閉伊川の水温

2005-06-05 | 閉伊川調査
閉伊川は水温が14度。気温も上がらず,15度。イトヨも遡上が見られません。天然アユも1ケ月遅れました。今年は意外にもマハゼ当歳魚が多いようです。ワカサギは個体数が少なく,しかも小型がほとんどとれていません。ワカサギの遡上が終了するのは6月下旬から7月上旬,あと一ケ月様子を見ていきたいと思います。