縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

モグラを人型に?

2019年01月23日 | 土偶

モグラを人型に
《土偶 縄文の女神》(前3000〜2000年前)
山形県 舟形町 西の前遺跡の出土品です。
スラッとした美術的価値の高い作品だと誰でも思うにちがいない。
どんな生き物を模したものか気になっていた。

中空土偶は、マムシを人型に模したと想定した。

マムシの様なウロコは考えられない。

他の生き物は?

生活環境が、山岳地帯で、生きる術として畑で作物を作っていたと仮定した。

畑に関係ありそうな生き物は、ネズミかモグラが浮かんだ。

ネズミは、雑食で作物も食べてしまう。すると、モグラになる。モグラは地中を走り回り畑を耕してくれる。
作物を食べたりしない。

地中が生きる場である。

畑は自然から借りているもので、自分達の物ではない。

「縄文の心」は どうした。

借りていた地母身(神)に償いをしなくてはならない。
そこで、地中で生きるモグラを人型にして「印」(カミ)として作付や収穫後、感謝して終えた畑の「送り」の儀式を行った。

この土偶の乳房と思われるのは、モグラの前足でないか。
後ろ足の土を掻き出す足はガッチリ四角形をしている。
横線は、体毛であろう。

暗闇で過ごすモグラに目はない。

山岳地帯の土偶は、殆ど大地への感謝の印にちがいない。

地底(黄泉)の国の使者?妄想か!

これからも縄文を楽しもう。

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