![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/63/b688fc43c6b01f9a4cd6b687730d10e4.jpg)
モグラを人型に
《土偶 縄文の女神》(前3000〜2000年前)
山形県 舟形町 西の前遺跡の出土品です。
スラッとした美術的価値の高い作品だと誰でも思うにちがいない。
どんな生き物を模したものか気になっていた。
中空土偶は、マムシを人型に模したと想定した。
マムシの様なウロコは考えられない。
他の生き物は?
生活環境が、山岳地帯で、生きる術として畑で作物を作っていたと仮定した。
畑に関係ありそうな生き物は、ネズミかモグラが浮かんだ。
ネズミは、雑食で作物も食べてしまう。すると、モグラになる。モグラは地中を走り回り畑を耕してくれる。
作物を食べたりしない。
地中が生きる場である。
畑は自然から借りているもので、自分達の物ではない。
「縄文の心」は どうした。
借りていた地母身(神)に償いをしなくてはならない。
そこで、地中で生きるモグラを人型にして「印」(カミ)として作付や収穫後、感謝して終えた畑の「送り」の儀式を行った。
この土偶の乳房と思われるのは、モグラの前足でないか。
後ろ足の土を掻き出す足はガッチリ四角形をしている。
横線は、体毛であろう。
暗闇で過ごすモグラに目はない。
山岳地帯の土偶は、殆ど大地への感謝の印にちがいない。
地底(黄泉)の国の使者?妄想か!
これからも縄文を楽しもう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます