縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

北海道23(なぜ丸底なの?)

2023年12月29日 | 北海道土器

1、丸底土器の意味

北海道の3ヶ所の丸底土器を比べながら意味を探ってみます。

「奥尻町松江遺跡」「千歳市美々7遺跡」「苫小牧市美沢3遺跡」の土器です。

①「奥尻町松江遺跡」

・「奥尻島」は言うまでもなく島です。周りは海に囲まれた地形です。海産物の宝庫といっても良いかと思います。

・土器全体が縄文で覆われています。つまり、周りは海だということです。

・器形は丸底で浅い海を生活の場としていることを示しています。

「苫小牧美沢3遺跡」

・口縁が平らなのは、平坦な広い大地が広がっていることです

・上部の「河川」は、両側の点々を水とすると「河川」となります。

・交差する格子状の波線は「干潟」と考え流れの向きが変わる様を表しているものと思います。

・「丸底」は「浅い」「広い」海水面として「干潟」があるとも思えます。

「千歳市美々7遺跡」土器

・内陸深く入った所に貝塚があります。「美々貝塚はヤマトシジミの貝塚です」

浅くて海水の出入りのある干潟と言える海だと想像します。湿地帯としましたが、浅い海だったとも言えます。

4、思うこと

・丸底土器は、河口付近、浅い海の干潟、などを生活の場にしている人たちの土器だと考えられます。

・土器の器形は「地形」の仮説と合致していると言えそうです。

縄文楽 浄山

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